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ホンネとタテマエ

「大人は本音と建前を使い分ける」

これは確かに、事実だろう。
全てに本音でぶつかっていたら、キリがない。
他人との関係上、必要な建前を言うこともある。

でも、私は「タテマエ」が嫌いだ。

自分自身が建前を言う時も、心がキュッと苦しくなる。

人から言われる建前には、ほとんど気づかない。
全てを「ホンネ」として受け止めてしまうから、心は疲れる。

彼・彼女のあの言葉は、どういう意味だったんだろう。
私のあの時の返答は、最適だったのだろうか。
もっといい伝え方があったのではないか。

そんなことを考えてばかりだ。

全ての「タテマエ」を取り除いて生きていくのは、恐らく難しい。
逆も然りで、全てを「ホンネ」で生きるのも、難しい。

私も幾ばくか歳を重ねて、頭ではそう理解するようになった。
それでも、「ホンネ」で生きたいと願い続けている。

ホンネとタテマエ。
この両立はこれからも続くだろうが、
私は自分自身とは常に「ホンネ」で語り合い続ける。

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