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息子が産まれてから我慢を強いられるようになったにゃんへ。

「にゃんもごはん食べる?」「にゃんもこっちおいで」にゃんも、にゃんも、も、も、も…

にゃん(猫の名前)がこの家で脇役のようになったのはいつからだろう。

我が家にはもうすぐ7歳になる猫がいる。甘えん坊のオス猫だ。

24歳まで両親とアパート暮らしだったのだが、どうしても猫が飼いたくて実家のそばにペット可の部屋を借りた。
そして引っ越し当日、近くの側溝で生後数週間の子猫が鳴いているのをたまたま見つけ、親猫も見当たらなかったのでそのまま新居に連れてきた。

保護した時は猫風邪をひいていて弱々しく、体重も300グラムほどしかなかったが、今は7キロもあり、それはもう立派な体格になった。
今までこれといった病気になったこともなく元気でいてくれている。

ここでちゃんと言っておくが、にゃんへの愛情はあの出会った時から1ミリも変わっていない。

相変わらず水はシャワーから飲ませるし、お尻ポンポンも1時間くらいやっていられる。

ただ息子が成長するにつれ、どんどん自己主張が強くなり、うるさい息子の世話を優先していたら、最近はにゃんのことがどうしても後回しになってしまっていた。

朝は早起きのにゃんに合わせて起きるが、夜はもうクタクタで、息子が眠りにつく頃に私も一緒に寝てしまう。
夫はそれを知ってか仕事から帰宅後、たっぷりにゃんを甘やかしてくれている。もう感謝でいっぱいだ。

猫は別に人間に可愛がられるために生まれてきたわけじゃない。
ただ、一生一緒にいると決めたわけだし、いつかお別れのときがきたら幸せだったと思ってもらえたらいい。

今はなかなか構ってあげられなくて申し訳ないけど、ときどきは夫と息子と2人で出かけてもらい、にゃんとの時間を作ろう。

そして「にゃんおいで!」と元気に呼んでみよう。でもにゃんは眠くて、クローゼットの寝床から出てきてくれなかったりと、なかなかタイミングが合わなかったりもするのだが。


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