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雑貨と言わずに何と言おう?

食器、アクセサリー、日用品にオブジェなど、どれか一つにくくられず、色々な物を販売しているお店のことを総じて「雑貨屋(店)」というが、その名前にわずかに違和感がある。

ザツって...あのようなお店に「雑」な要素はあるだろうか。あと、しらす丼とかのしらすのことを「雑魚」と言ったりもするが、ザツザカナなんてひどすぎる。あんなに美味しくて栄養もたっぷりなのに。自分たちが雑人間と言われたらどういう気持ちだろうか。

少し話がそれてしまった。

言いたいのは、雑貨が好きだということ。なかでも可愛い物が好きだ。

「可愛い」の種類も、オシャレで可愛いとか、カッコ可愛いとか色々あるけれど、私が好きなのは「レトロ可愛い」である。

実を言うと、本当は「オシャレ可愛い」好きになりたい。買ったところで部屋の雰囲気と合わず、押し入れに仕舞われたものがいくつかあるからだ。いや、最近は30歳を過ぎたこともあり、レトロ可愛いにオシャレ要素がプラスされた落ち着いた物を少しずつ選べるようになってきている。

レトロ可愛い物が好きになったのは、私の小中学生時代に人気だった「SWIMMER(スイマー)」の影響だろうなぁと思う。今はさすがに買って帰ってきたりはしないはず...!でも、もし売っていたら近寄っていく自信はある。それと母の影響でモンチッチも大好きだ。モンチッチは古いタイプがよりいい。

我が家はイタズラ好きの猫に加え小さい子供もいるから、雑貨なんてほとんど飾れない。猫も息子も私と好みが一緒なのか、飾っていると触りたがる。こちらも余計なことでなるべく怒りたくないし、落とされて片づけるのも面倒なので、いつからか殺風景な部屋になってしまった。

それでもつい最近、どうしても机にペン立てが必要になったので、買ったのに使うのがもったいなくて大事にしまっておいた小さめの花瓶を出してきてペンをさしてみた。

うん。ちょうどいい。しかもそこに置いたことで居心地の良さが格段にアップ。雑貨の持つパワーは本当にすごいなぁ。この人たちのことを雑貨というなんて、あまりいい気分じゃない。

もっといい言い方はないだろうか。

ここで念のため辞書で「雑」の意味を調べてみた。ふんふん、へぇ、そうなのか。どうやら「まじる」という意味もあるらしい。

ということは、雑貨も雑魚も色々な物が混じっているという意味では正解で、「自分は雑人間なんて言われてもいいのか!」なんて言っていたら恥ずかしい思いをするところだった。危ない危ない。

だとしても、やっぱり生き物に雑をつけるのは何となく申し訳ないから、しらすはこれからもしらすと言うだろうなぁ。


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