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今週のハイライト[2/5-2/11]

◾️松尾芭蕉のおくのほそ道を読んでいる。読んでいると色々な気づきがあって楽しい。松尾芭蕉はおくのほそ道の旅の途中で不易流行という観念がこの世の真理と捉えた。不易というのは時が流れていても変わらないということで、流行というのは時と共に変わっていくということである。不易流行は多くの事柄が変動して行く中で変わらないものもあるということである。
この概念を自分が知って真っ先に思ったのは槇原敬之は『遠く遠く』の歌詞だ。この歌詞の中で「大切なのは変わってくこと 変わらずにいること」という部分があるが、まさに不易流行を捉えている歌詞だと思った。変わるもの変わらないもの、優劣をつけるのではなくどちらにも目を向けてどちらも大切にするという不易流行の心持ちだ。
また、見方を変えれば別の視点からもこの歌詞に不易流行を見つけることができる。例えばこの歌詞のなかには真夜中の公衆電話で友人たちから優しい言葉を掛けられて笑顔になったという部分がある。現在ではほぼ使われていない通信手段である公衆電話は流行であると言えるが、友人からの思わず笑顔になる言葉の存在は時代に関わらず普遍的であり不易といえるだろう。文章や歌詞をこのように概念を使って構造解析することも可能だ。新しい概念は道具のように分析ツールとして使えるから知るのが楽しい。

◾️ワンダーフェスティバルに初めて参加した。多くの人、人、人。気合の入ったガレージキットの数々に会場の人の熱気。完売の拍手が聞こえたり、フードエリアから美味しそうな香りが漂ってきたり、着ぐるみの人とすれ違ったり、色んなところにお祭り感がある。目的の品はわずか一つしか手に入れられなかったが、歩いて見て回って撮影OKのフィギュアの撮影をして回るだけでも楽しい。
この熱にあてられて帰りに100均に寄り、粘土とアルミ線とデザインナイフを買ってフィギュア作りに挑戦してみた。全然うまくいかない。うまくくっつかないし、どんどんひび割れるし、まるでうまくいかない。自分が満足いくフィギュアができるまでなかなか道のりが長そうだということがわかった。

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