見出し画像

co+shegoto2022 先輩の現場見学会 DAY1

1.実施概要

2022年10月25日(火)
10:00~12:00
オンラインにて実施

2. 講座の流れ

(1)オープニング

今年度も昨年に引き続き、先輩達とオンラインで繋がり、リアルタイムでお話を聞くスタイルでの開催となりました。
この日にお邪魔する見学先は、以下の3か所。
①SOIL/手塚美砂子さん
②オオトパン/大戸洋子さん
③Terrior愛と胃袋/石田恵海さん
素敵な3名をお招きして見学会が始まりました!

(2)オンライン見学会

①SOIL:手塚美砂子さん

▶自己紹介
・東京でデザインの仕事をしていたが、子育てと仕事の両立を考え、地元である山梨へ
・最初は地域協力隊として勉強の日々
→会いたい人に会い、学びたい知識を蓄える
・山梨といえばワインだけど、自身はお酒が飲めない!
→「じゃあ、自分の好きな飲み物を作ろう!」
→大人のジンジャーエールを開発
・ブランドを作る際に重要なのは「どう見せていくか」
→デザインや写真を外注し「魅せる発信」
・女性のリーダーの勉強会に参加し、自己肯定感を高める
・山梨農業女子の副代表も務める
→新しい農業をしている人同士繋がれる

▶ブランディングはどうしている?
・見つけてもらえるポイントを絞って宣伝を展開する
・必要としてくれるところに情報を投げられるか?

▶商品開発はどうしている?
・試行錯誤の連続。職場見学も積極的に行う
・お店にあるものは全て購入し、自分なりの評価をして好みの味を分析
・自分の軸を見つけて、それに合わせてチームを作って開発
・今の商品にたどり着くまで約1年かかった

▶自信を失う瞬間は?乗り越え方は?
・もともと自己肯定感が低い
・克服しないと次に行けない
→自分と向かい合う
→足りないもの探しを辞める
→できること・やってきたことを考え、常に心に掲げる
→テンションを常に上げておくことを意識
→テンションが高いと変な人が寄ってこない

▶参加者に一言
・熱量を持っていれば前に進める!
・周りも自然に応援してくれるので情熱をもって進みましょう!

「SOIL」の情報はこちら


②オオトパン:大戸洋子さん

【自己紹介】
・産後、パン作りにハマる
→赤ちゃんを育てながらパンを焼いて配っていた
→パンのイベント「パンイチ!」を吉祥寺で開催
→山梨に移住し、カフェで間借りをしてパン屋を開く(3年ほど)
→甲州市・塩山に店舗をオープン
・ネットやブログを見て知り合ったパン屋さんから店を譲り受ける
→店舗改装はDIYで出来ることを子ども達と一緒に作る
・お店はオープンしてからが大変
→一人ではできないのでこれからのテーマは「人に伝えること」

▶パンはどこで習った?
・パン屋で修行経験は無く、ひたすら家で焼く
・パンのTOPシェフが教える動画をお金を出して見て学んだ
・時折パン屋さんに試食してもらって批評してもらって凹んでから頑張る
・世界観を発信していくと向こうからチャンスが来る
→足りない部分が多い分、「これ無しでは生きていけない」ようなパンにしたい

▶今見えている不安は?
・お店を持つというプレッシャーはある
・仕事と家庭と健康上の不安はある
→もともとノリでやっていたが「私が倒れたら終わり」という考え方はいつかは是正しなければ!
→今がその時

▶誰に相談している?
・まずは家族、そして一緒に働いている従業員
→いままで一人で担っていた部分を分ける
→働き過ぎちゃうのでこれ以上働かないと決める
・自分のパン作りをオープンソースにしようか計画中
・営業日をチェックしてくれるのはファンなので大事にする

▶参加者に一言
・始めるまでは天国だけど、始めてから地獄です(楽しいけど)
・定期検診はしっかり受けて健康管理をしましょう!

「オオトパン」の情報はこちら

③Terrior愛と胃袋:石田恵海さん

【自己紹介】
・三軒茶屋で4年、北杜市に移って6年お店を経営
・それまでは編集の仕事をしており、取材などを行っていた
→約3000人くらいとお話させていただいた
→その景観がお店づくりに役立った
・移住の決め手は子どもの学校
→子どもをいい環境で育てたい
→南アルプスの「子どもの村学校」を知り、北杜からも通える
→物件と空気がマッチして北杜市を選ぶ

▶古民家を選んだ決め手は?
・最初は別の場所を選んだが、住みだして「違う」と気づく
・地元の生産者や野菜農家に挨拶をしつつ店舗探し
→紹介してもらい、現在の店舗に
→古民家のレベルじゃない素敵さで「建物が選んでくれるか?」心配に

▶価格設定と地元の親和性は?
・金額をどんどん上げている
→地域の人から「高過ぎる」と言われ凹む
→自分たちの提供したいものを作るためどんどんチャレンジ金額に
→12月からは一営業一組限定で一人3万5090円のコースになる

▶シェフ(夫)との関係は?
・意見の食い違いなど、ギクシャクする時は、男性脳と女性脳を意識
→きちんと事前にアポを取って話し合いをして問題解決
→スイッチが入り切っていない相手と会話しない

▶他者からの意見はどう処理している?
・いろいろなレストランに出向いて、価値を見極めている
→自分たちの納得いく答えを持ち、総合的に判断する
→判断する際も楽しみながらやっている
→「素敵!」と思われることが楽しみ

▶世界観をどうやって作っている?
・アイデアのヒントは美容院
→好きだと思うものから学ぶことが多い
→モチベーションを保てる場所があると便利

▶見つける側の視点を教えて!
・流行には常にアンテナを張っている
・どういう人に見つけてもらいたいかを意識した発信は見つけやすい

▶参加者に一言
・お店を始めることがゴールではない!
・価値を提供できるのであれば金額を上げたり、お店の形態を変えることを恐れない
・自分の在り方を大事に!

「Terrior愛と胃袋」の情報はこちら

3.参加者の様子

チャットでは、質問や共感の声が多く挙がっていました。なかでも、先輩達からの「始めるまでは天国ですが、始めてからが地獄です」という意見が非常に刺さったようです。
確かに起業は楽な道ではありません。しかし、先輩たちのように「自分軸を持ってやり続ける」ことに、大きな突破力を見出した方も多くいたことでしょう。

4.参加を通しての気づき

今回は偶然にも、御三方とも「食」と「デザイン(または編集)」で繋がっていました。
前職を活かし、今も目の前の壁に立ち向かっている先輩の姿に、参加者の方は「自分軸」の重要性をあたらめて感じたのではないでしょうか?

次回のコーシゴトも、引き続き先輩の現場見学会@オンラインを行います。先輩たちの起業と、起業してからのストーリーに、ぜひ注目してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?