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bondな人々 Vol.3 野際 里枝

bond(私たちはbondplaceのことをこう呼びます)のメンバー中には色んな人がいます。得意としていることやbondへの関わり方も様々なので、ぜひ一人ひとりのことを知ってもらいたいと思いインタビューを始めました。何かでお会いしたときに、声をかけてもらえると嬉しいです。

Vol. 3 野際 里枝(のぎわ りえ) 

最近メンバーになったばかりの「りえちゃん」です。どうしてbondの一員に加わろうと思ったのか、聞いてみました。

■ アウェイ育児で感じた、地域と関わることの重要性。

私がしている仕事のひとつは、NPO支援センターのコーディネーターです。いわゆる中間支援組織というところで、講座や助成金、コラボできそうな団体などを、それぞれの活動内容に合わせて提案しています。

実家は山梨ですが、結婚して東京に出てきて子どもが生まれました。誰も周りに頼れる人がいない、いわゆるアウェイ育児をすることになったんです。その中で一層、人との繋がりが大事だということ、特に人から直接得られる情報の大事さを痛感しました。

というのも、子どもが生まれるまでは家と会社の往復しかしておらず、病院や学校がどこにあるのかも知らなかったんですね。でも、子どもが小学校に上がると歩いて学校まで行かせないといけない。自分の知らないところで子どもが行動するのが、不安でたまらない。かといって自分がつきっきりで一緒にいるわけにはいかない。そういったことがきっかけとなって、地域のことを調べ始めました。でもWEBサイトを見ても知りたいことが全然載っていなくて。一番信用できるなと思ったのが人づての情報だったんです。

色々調べたり人と会っているうちに、関わる人も増えていきました。自分からも「こういうことやってる人いるよ」「この人に会った?」と情報提供しているうちに、ある日「コーディネーターですね!」と言われて。だったらこういった活動を続けていこうと、仕事を紹介してもらうようになりました。今はこの肩書きがしっくりきています。

■ 「みらまち」に感動!

bondとの関わりの最初は香さん(加藤 香)。女性起業支援を山梨でやってる人がいる、といって引き合わせてもらいました。その次が「みらまち」。2年前に横浜でやっていたものに子どもたちと参加しました。

娘がとても楽しそうで、どんどん変わっていくのが分かりました。あれもしたいこれもしたいって言って、3つぐらい出店して。その時に初めて出会った子とチームを組んで、ダンススクールをやったんです。事前にチームの仲間とオンライン会議で振り付けをどうするか相談したり、頑張って準備していました。ダンススクールは、お客さんにレッスンを受けてもらって最後に発表する、というものだったんですが、みんなで一緒に踊ってるのを見て本当に感動!そこから「みらまち」を足立区でやりたいと思うようになりました。

■ 「みらまち」を続けたい。もっとうまく。

「みらまち」をやりたいってFacebookに投稿したら、足立区の地域学習センターのセンター長が「やりますか」って声をかけてくれたんです。そこから人を組織して・・・それはもう大変でした。bondメンバーには子どもたち向けの事前ワークショップと、当日のサポートをお願いしましたが、自分が仕事を抱え込んじゃって身動きが取れなくなったり、難しいと思うことがたくさん。

でも結局3回も「みらまち」を開催したんです。2018年3月、12月、2019年2月、って1年間に。本当にしんどかった(笑)。色んな問題・・・組織的な問題とかも出てきて疲れちゃったんですけど、それでも続けたいと思っています。私としてはもっとうまくやりたいと思って。それがbondに入るきっかけです。

■ bondの不思議な組織体系について知りたい。

そもそも「みらまち」をつくったbondのことをよく知らなかったので、知りたいと思いました。bondのこの不思議な組織体系も知って、参考にしたかった。プロボノ集団でそれぞれがやりたいことを持って集まっているみたいなのは分かるんだけど、それってどうやって作ってるのかなあと。

(質問:bondに入ってみてどうですか)
bondに入ってまだ時間が経っていないので難しいんですけど。メンバーがbondをどう思っているかというのが、ちょっとずつ違うんだなということが分かってきました。でもそれでいいのかなと。それが居心地が良いということなのかも。メンバー個人の学びを応援してくれているという感じもするし、それぞれがそれぞれでいいんじゃない、と認めあう「ゆるさ」があります。

(質問:ダメなところは?)
「みらまち」の時、私もやりたいって言ったら、「どうぞ!」って言われて、「えっ、どうすればいいんだろう」と思いました。その地域や、人に合わせて、やりたいと言っている人が主体的にやるっていうのを大事にするのは共感するんですけど、でもbondの人たちは何をしてくれるの?当日誰が来るの?とか全然分からなくて(笑)。そういうところがだいぶゆるい。私もガチガチに物事を決めるタイプではないのですが、驚きました。

■ これからも「みらまち」。そして働く女性の応援を。

これからやっていきたいこと?もちろん「みらまち」!
まずは去年の1年間を振り返って、次の一歩を踏み出すために整理することが必要かなと考えています。これまでの「みらまち」では主催者側に回ってしまったことで、自分の子どものことを構ってあげられなかったことが気になっているし、全体を見るのも中途半端になっていたので、組織内でどういう風に役割分担するかといったことも考えていきたい。
あとは女性の起業支援や女性の働き方にも興味があります。家庭の中でなぜ女性が家事負担の多くを負わなければいけないのか、自分自身も納得できていない。そして働きたいという思いと、自分がするべきことの間で葛藤したりもしています。起業するにせよ、正社員やパートで働くにせよ、誰もが主体的に仕事を選んでいくことが必要だと思っています。

聞き手: bondplace 真鍋 薫子

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