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みらまち2016オープン!

ついに!みらまちがオープン!
9月から計画してきたものが、ついにカタチになって登場した。
その全貌やいかに…!

みらまちの朝は早い—
朝8時。開店準備を大人の出店者と同じ時間に実施。
商品の配置、看板の位置、ゲームのラインなど、自ら仲間と相談しあって進める。子どもたちが自主的に動き決めていくので、最初は手伝っていたお母さんたちの手も、次第に離れていく。

思いおもいの衣装を着て、
商品の確認、ゲームの道具の確認をして…

いよいよテープカット!!!

みらまちオープン!!

お店にお客さんが来ると「何をお求めですか~?」と声をかけて対応。

プレオープンを経験しているからこそ、本番では物怖じしない!
なかには、緊張が表に出ちゃって「いらっしゃいませ!」の第一声がいえない子もチラホラ。けれど、お姉ちゃんや仲間の支えがあって、楽しく「店員さん」になっていく。

当日がワクワクしすぎて、衣装を昨日からずっと来ていた子。
昨日まで、高熱でうなされていたけど、当日 嘘みたいに治まっちゃった子。

みんな今日のために頑張ってきた。

悔いの残らないよう、子どもたちの熱が帯びていく。

ただ商品を販売するのではない—
子どもたちのお店では、ただ商品を販売するのではなく、ニーズに合わせて商品を案内したり、ゲームの楽しさや面白さを伝えたりして、お客さんも自分自身も楽しめるよう、「自然と」考えて行動にうつす。

プレオープンの際にもあったことだが、ニーズを聞くことを自らの経験(お母さんが良くいくお店の店員のマネ)から考えて実際にやってみる子が多かった。

ただ売るのではなく、なにが一番お客さんも自分も「楽しい」のか、「接客」とはなにか。子どもたちなりに考えて行動にかえる。

自ら稼ぎ、使う楽しさ—

商品を売ることでお金(現地通貨”こぴっと”)を稼ぎ、それを何に使うか。
それによって、お金がどう回るのかを理解することができるのが、みらまち

プレオープンとは違い、幅広い年齢の多くの人々が、自分が必死に作った商品や必死になって考えたゲームやサービスを楽しんでいる光景があり、それと並行してすこしずつこぴっとが集まっていく。そのことが嬉しいのか、ことあるごとに運営側に小さい声で「今、5000こぴっと…」と報告してくる子も多い。

自分たちが生み出した商品やサービスで多くの人たちが喜んでいることも、それによって自分たちにも「利益」が生じていることに対しても嬉しいのだろう。稼いだお金をその日のうちに、他のお店で使うことが可能なため、売買するということを通じて、売買と消費の関係によるお金の動きを理解することもできる。

もちろん、この「利益」から、商品に使った経費や投資家(親御さん)からもらった費用などを抜いて「利潤」に変えていく経過もある。大学の文化祭の模擬店みたいにすぐそのまま利益になるわけではない。稼ぐことに付随する厳しさをも理解する。

キッザニア?いえいえ「みらまち」です—

さて、子どもたちのお店と同じく、マルシェの中には子どもたちが定員になっているお店もチラホラ

これは、当日みらまちに来た子どもたちが、みらまちでのお買い物や楽しみを味わうことができるよう、現地通貨こぴっとを自ら稼ぐことができる「ハローワーク」の制度。マルシェの中にある大人のお店でサービスや接客、営業などの「お仕事」をして「お給料」をもらうというもの。

お弁当屋さんやアクセサリー屋さんなど、お仕事できるお店は10店舗!
(すべてお店との信頼・協力関係のもとで実施)
やりたいお店を希望して、お仕事訓練を受けて、さぁ、職場へ!

売り子やサービスなど、お店で必要なことを必死に子どもたちなりに考えて行う。中には、お店の看板をもって宣伝に行く子や、ビラを作って配る子も。

大人の想像を超えて、子どもは展開していく。
大人が子どもに「教える」のではなく、大人が子どもから「教わる」。

一見「キッザニア」にも見て取られるこの仕組み。
ただ、キッザニアとの大きな違いは、お膳立てされた職業体験ではないというところ。実際のお店という「最前線」に自ら立ち、大人と共に悩んだり、相談したりすることが多く、その中で子どもたちが自ら考えて行動にうつす。

そのなかで大人も子どもたちから「学ぶ」こともしばしば。子どもたちの自主性と独創性のある働きっぷりが、時には大人の発想を凌駕し、新たなお店のあり方や価値が光ることもある。子どもにも大人にも、良い刺激があるのがみらまちのハローワークのポイント。

みらまちでしか味わえない「驚きと喜び」が詰まっている。

子どもたちの大きな背中—
一人ひとりの子どもたちが看板もって、商品もって、
「いらっしゃいませ~!」
と近くで踊るダンサーに負けないような元気で、マルシェの中を闊歩する。
おじいちゃんおばあちゃんはじめ、大人の人の輪に入って、お店の宣伝をしたり、商品の説明をしたり。

最後の最後まで、自分が必死に作った商品を販売するのに夢中。
その姿はとても大きく、たくましい。

思いをカタチに。みらいをカタチに。
夕方。
すべてのお店が終わり、お店を出した子どもたちによる振り返りが行われた。売上を発表し、感想を一人ずつ話してもらった。
「楽しかった!」「いっぱい稼ぐことができた!」「また次もやりたい!」次々に感想があげられる。

思い起こせば、みんな9月からこの日のために準備をしてきた。
LEGOで未来のまちを創造することから始まり、なれないワークシートに記入したり、ケンカしながらも家で試作品作ったり、大人や家族に相談して協力して作ったりしながら迎えたこの日。

一つひとつの商品に、一人ひとりの笑顔に、一言の言葉に
いろんな人の「思い」が詰まっている。
でも、それぞれのカタチは一人の子どもの「思い」から始まったストーリー。

その思いが集まれば、理想の未来は作れる。
その思いに賛同すれば、楽しい未来が作れる。

一人ひとりの思いが、未来を作る「原動力」になる。

自分たちの思い描く「未来のまち」を、自ら考え、自らつくっていくイベント
「みらまち」

今回、ご協力していただいた店舗の方々、子どもたちのお店に来ていただいた方々、そしてなによりも、子どもたちのことを最後まで応援していただき、ご協力していただいた、ご家族の方々に感謝を申し上げます。

誠にありがとうございました。

そして、お店のみんなも、ハローワークで働いたみんなも、
本当にお疲れ様でした!

来年にはどんな「まち」があるのか。
どんな「未来」が作られるのか。

また来年、お会いしましょう!



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