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co+shegoto2022講座4「ソーシャルビジネスの資金調達」

1.実施概要

①2022年11月22日(火)
②2022年11月29日(火)
10:00~12:00
オンラインにて実施

2. 講座の流れ

(1)オープニング

第4回目の講座も、前回に引き続きお金に関する講座です。お金になりにくいとされているソーシャルビジネスに関する資金調達について学びます。今回も、参加者の皆さんのほかに支援機関の方々や、コミュニティーマネージャーが参加しワークショップを行いました。

(2)講座の説明

前回はやりたいこと・ビジネスのお金の仕組みについて【見える化】をするために、収支計画について考えました。
今回は、ご自身のやりたいことやビジネスにかかる「お金」の調達方法について考えていきます。

(3)チェックイン

今回も2~3人のグループに分かれて、自己紹介がてらチェックインを行いました。「お名前」「今のお気持ち」などに加え、「今日の期待」についてお話ししていただきました。
参加者の皆さんからは、「ソーシャルビジネスの資金とは?」「自分のやりたいことはお金になるのだろうか?」という声が多かったです。

(4)収支を黒字にするには?

前回の講座で作成した収支を表すブロックパズルを基に考えていきます。
収支は「黒字」「トントン(損益分岐点)」「赤字」に分かれますが、ご自身の収支はどうでしょうか?
前回に引き続き例に挙げられた「Public house モモ」の内訳について見ていきましょう。

古民家を中心にさまざま活動を行っている「Public house モモ」ですが、収支では17万円の赤字が…。これを解決するためには、何をしたらいいのかを、まずグループごとに考えました。
「新商品を開発して売上を上げる」
「利用者から場所代をもらってスペース貸しをする」
「赤字が大きい事業からは撤退する」
「削れる経費が無いかもう一度考える」
などなど、グループからはさまざまな意見が出ました。

このワークの答えは「全部」。
上がった意見はどれも一理ある、というのが答えです。
ソーシャルビジネスでは、こうした複合的な考え方が重要になります。

(5)資金調達のメカニズム

ソーシャルビジネスを行っているNPOなどの資金(志金)源は、大きく4つに分けられます。

これらを組み合わせ、さらに収支の内容を大幅に見直した結果、現在の「Public house モモ」の収支は以下のようになりました。
収支の内訳は以下の通りです。

収支を見直し、さらに就労補助金や活動助成金を加えた結果、収支は黒字になりました。

(6)自身の収支計画を立てよう

やりたいことやビジネスをカタチにするためには、お金との関係は非常に重要です。
そのためには、まず事業のためにどのくらいの資金が必要か、把握しておく必要があります。そして、不足分は助成金や補助金、場合によっては融資も視野に入れて検討しましょう。
そうした場合に必要なのが「事業計画書」です。その中には事業のビジョンや収支計画、現在の資金状況など、現状や今後を「見える化」したものが必要になってきます。
まずは、スタート時にどのくらいのお金が必要なのか、きちんと「見える化」をしてから資金について考えていきましょう!話が具体化したら、支援機関に相談し、具体的な話を進めましょう。

(7)チェックアウト

最後にはチャットに本日の感想を書いてチェックアウトとしました。
話題になったのは、やはり資金源について。「私に使える補助金や助成金はどれでしょうか?」や、「自分の収支を書き出したら赤字かも…」など、リアルな感想が多くありました。

3.参加者の様子

「私のやりたいことはお金にならないのでは…?」と考えがちなソーシャルビジネスですが、収支計画を立てることで何がどう足りないのか、または資金源のヒントが見えてきた、という声がいくつかありました。
まず必要なのが、お金の流れの「見える化」です。参加者の皆さんからは、個別相談や支援機関の訪問などをして、自身の収支計画をブラッシュアップさせたい、という声が多かったです。

4.参加を通しての気づき

前回、今回と2回にわたってお金についての講座を行いました。今年度のコーシゴトでは、居場所づくりやソーシャルビジネス関連をやってみたい、という人が参加者に多かったのが印象的でした。
コーシゴトでは、普段はなかなかできないお金の話や、自身のビジネスの話ができる場所です。ぜひ、講座を通してアイデアをカタチにして、世の中の困りごとを解決する循環ができればいいな、と考えています。

作成者:三森望(峡東地域CM)


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