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ただいまフランス、7年ぶりの渡仏。

 約一年前、マスク生活とおさらばのコロナ明けが目の前と言う世の中。フランス語の勉強をしながらフランスにいつ行けるのかふと頭によぎり、色々考えた結果行くと決めなければ行かないという当たり前なことに気付き、直ぐ旅行を計画し実行。23年10/20-29の約10日間の渡仏記録をここに残そう。

 いつも通り定時で上がり、帰宅。すぐに着替えてスーツケースを持って羽田まで向かう。ドバイ経由の夜行便でフランスまで行く。久々の海外旅行、しかもフランス。7年ぶりということもあり期待大の旅行だった。

 トランジットを含め、片道約20時間かけて着いたのはフランス南東部のリヨン。リヨンは1ヶ月だけ住んだことがある。留学中に訪れた際、旧市街の街並みに魅かれて留学終盤で引っ越したくらい気に入った街だ。リヨンの空港は初めてだったので込み上げてくるものは無かったが、フランス独特の匂いや聞こえてくる言語が全てフランス語という環境が懐かしかった。

リヨン・サンテクジュペリ空港

 リヨン・パールデュー駅まで行くエクスプレスに乗り約40分。駅に着いて先ず目に入ったのは工事の風景。駅の外観がうる覚えなため、ここでもしっくり来ない。でも、駅の中を通ると少しずつ記憶が蘇る感覚があった。その後、市内を走るトラムに乗って宿まで向かう。宿はローヌ川の直ぐ近くで立地の良いアパートだった。ここでアクシデント発生。アパートの暗号キーを何度押してもドアロックが外れず、焦る。Airbnbなのでアプリを通じて宿主まで連絡するも正しい番号のため原因が分からない。困り果てていたところ、同じアパートに住むフランス人カップルが帰宅してきたので事情を説明すると番号を押した瞬間にドアを押すことがコツだったようだ。旅にはハプニングが付きもの。今後も経験値を上げて対処していこう。

 無事部屋に入り、荷物を片付けて少し休憩。長時間フライトの間、数時間の睡眠しか取れてなかったので疲労困憊気味。借りた部屋は比較的綺麗で過ごしやすそうな部屋で安心した。リヨンには4泊する。外を覗くと曇り気味だった天気も晴れて来た。自称晴れ男が効いたかな?少し散歩しようと外に出て(ここで何度もロック解除する方法を確かめる)、いざローヌ川へ。

 ローヌ川までは体感3分程。直ぐに大きな川が目に入り、その瞬間鳥肌が止まらなかった。7年前の光景と全く変わらない。川岸まで降りて目的も無く歩く。とにかく歩いていると、記憶が蘇ってきた。走馬灯のようにってまさにこのことだと思う。あの頃と変わらない穏やかで優しい印象のあるリヨン。「どうしてもっと早く戻って来なかったのか」、「どうしてフランス語を続けなかったのか」と唐突に自分を責めてしまう。それくらい心の底から良かったと思えることは滅多に巡り会えないと思うからだ。 

ローヌ川
ローヌ川付近の並木道

 その後も街中を歩き、気付けば夜。あの丘に行こうと思い付き、ケーブルカーに乗ってフールヴィエールの丘まで登った。リヨンの街全体を見渡すことができて、地元民から観光客まで人気な場所。疲れが吹き飛ぶくらい綺麗だった。リヨンは"光の街"という異名もあり、夜景は格別だ。この街に住んでいた頃、かなりの頻度で歩いてこの丘まで登っていた。それくらい好きな場所だったからだが、今思えばそれが若かった証拠だ。翌日は朝早起きして日帰りで南仏に向かうため宿に戻る。

下から見るフールヴィエールの丘
フールヴィエールの丘からのリヨンの夜景

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