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パリ、東京。ボーダーレスに生きる vol.2


パリの蚤の市


パリとつなぎ、久しぶりにお話させて頂いた百合香さん、相変わらず素敵な笑顔を見せて下さいました。

まずは、お願いしていたブロカントをいくつか候補を上げながら紹介してくださいました。
候補に挙がったのは、古いエクリチュール(書き物)、水牛の角のトレイ、瑪瑙のプレート。写真スタイリングに使えるものをとリクエストしたので、どうやって使うといいか、それぞれの使い方を実演しながら見せて下さって。
悩みつつ、選んだのは水牛の角のトレイ(エクリチュール、瑪瑙のプレートは百合香さんのshopサイトで紹介されています、興味ある方はそちらをぜひ)。そしてまずは仕入れた蚤の市のこと、おすすめスタイリングについて伺いました!

古いものと植物の相性は抜群


Bonjourfleurs(以下B) : 自分ではつい、お花が入るものという観点で花器になるものばかり買ってしまうので、こういったトレイなんかは面白くて、とても気に入りました。

百合香さん(以下Y):お花とスタイリングできるもの、ということで選びました。このトレイは深さもあってそれなりに存在感もあるので、ブーケと並べて撮ってもいいですし、お水も入るので何か一輪、横に寝かせて生けても可愛いと思います。お香を入れたりしても、雰囲気でますしお勧めです!

B : なるほど~!いろんな使い方ができますね、楽しみです。ちなみにこれはどんなところで買い付けたんでしょうか?

Y:これはパリで毎年開催される、一番大きな蚤の市で3区のブルターニュ通りの蚤の市で買い付けました。知り合いのブロカンター(古物を出品する側)によると、この蚤の市に参加できるのは選ばれたブロカンターだけで、ある種のステイタスなんだそうです。特別な活気と華やかさがあって、私も毎年、足を運んでます。規模も大がかりなので一日では周りきれなくて、結局開催している3日間とも行ったという年も何度もあります。今年は自宅の靴棚もここでゲットしました!選ばれたブロカンターたちが出品する古いものは興味深いものが多いんですが、この水牛の角のトレイはまろやかな色合いや、艶感、いろんな用途に使いやすい形に惹かれて購入しました。

B : 作られた場所とか、いつくらいに作られたものか分かりますか?

Y:作られた場所は、すみませんはっきり分からないですが、牛の角はオランダが主流なのでその辺りかな?年代も分からないんですが、そのブロカンターが他に出していたものの全体的な雰囲気を見ると、比較的新しめのものかと思います。手作りによるものとのことでした!

牛の角はオランダが主流とは初めて知りました!そしてそこから始まる空想、、なんとなくアフリカなイメージだったので、オランダが旧宗主国だった植民地時代の名残かしら?などと想像が広がります(私の勝手な連想で、歴史的事実に基づいたものではありません)。
ひとつのものから、その来し方を想像して物語を作って楽しむ。ワクワクします!古いものが好きなのは、そんなストーリーが背景に見えるから、といえるかもしれません。

添えられていたお香はパリの香り



B : パリでは、蚤の市の開かれる場所とか曜日は決まっているんですか?

Y:はい、 パリの蚤の市の情報を取りまとめているサイトがあって Vide-Greniers.org というんですけど、そこで見れます。
ヴァンプとかクリニャンクールとか、有名なところは大抵、毎週末やってますし、他も大体土日が多いですが、結構いろんなところでやってます。ブロカンターにも団体があって、その動きも見ることができます。
場所によって、住んでる人とかに合わせているのか、出てるものの内容も変わるんですよね。16区エッフェル塔の方、高級住宅街みたいなところだと、お高いものだったりお金持ちのヨーロッパ人が好きそうな仏像とか笑、アートとか、見るのは楽しいけど買うにはちょっと趣味が違うなあということも。11区に住んでいるんですが、10区、11区の活気があるというか、高級感というよりは今っぽいエリアだと掘り出し物があったりするので好きです。新進気鋭のクリエイターなんかが最近集まるピガール、モンマルトルの丘の下、治安が悪いと言われていたエリアが最近熱くて、流行りが北上していると言われてます。

B : パリにもやっぱり場所の流行りがあるんですよね。

Y:そうですね、パリも昔はサンジェルマン・デ・プレのあたり、そこからマレ、北マレ、メルシー(有名なセレクトショップ)のある辺りですね、そこから少し北上してピガールの下の方、サウスピガールっていうんですけど、そこに出てるブロカントは、その辺りに住んでるクリエイターが出してたりしてて面白かったり。
毎回、同じ所に行くというわけではなくていろんな所に行きます。14区20区は安いんですよね。住んでる人の雰囲気とか出てて、掘り出す感じで面白いんですが、旅行の方にはお勧めしにくいエリアです。いつもいいものがあるとは限らなくて、せっかくパリに来たなら、何か見つけて持ち帰ってもらいたいと思うので。でも、たまに大きなものが開かれていると掘り出し物が見つかったりして楽しいです。

これは次のパリ旅行ではぜひチェックしたいサイトとエリアですよね!有名な観光地巡りやショッピングももちろん楽しいけれど、パリジェンヌになった気分で蚤の市を回ってみるのも旅の醍醐味が味わえそうです。
ただし、治安状況などの下調べは必須ですので、くれぐれもご注意を。

パリでの生活、そして仕事を心から楽しんでいる百合香さん。そんな彼女に、お子さんとの生活や仕事とのバランスについて質問してみました。

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※インタビューは2021年9月に初掲載

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