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超おすすめ!花市を巡って楽しむ広州の春節

こんにちは、ぼのぼです。
今回は、私が住んでいる中国の広州で迎える春節の楽しさをお伝えしますね。

1、広東省の伝統的な行事「花市」

花市とは、春節を祝って開催される、新年を迎える準備に欠かせない縁起物を売る市場のことです。

広場や公園、メインストリートなどに露天のお店が立ち並ぶ広東省の伝統的な行事で、春節前の旧暦の二十八日から旧暦の一日早朝まで開催され、毎年たくさんの人が訪れます。行き交うどの人も、新年への希望に満ちた晴れやかな顔に見え、こちらまで楽しい気持ちになるんですよ。

春節は毎年日程が異なります。ちなみに、2017年の春節は1月28日からでしたので、1月25日〜27日が花市の期間でした。この年は、3カ所の花市に行って来ましたので、様子をリポートします!

2、北京路の花市

最も有名で、たくさんの人で賑わうのが北京路の花市です。
北京路は唐・宋・元・明・清の時代から広州の主要な街道で、「千年古道」とも呼ばれています。
歴史ある遺跡をガラス張りにして保存してあり、悠久の歴史を感じる観光地としても人気があります。

他の花市と同様、生花などの縁起物に混じって、広東省特産の銅製品の出店もありました。

夜にライトアップされると、昼間とはまた違った雰囲気になります。
夜間はぎゅうぎゅう詰めになりますので、小さい子どもやベビーカーは大変かも知れません。

中央に見えるのが、この三日間のために設置された特製の門です!通り抜けられるようになっていて、とっても豪華な飾りつけがされています。毎年デザインが変わるそうですよ〜。

北京路の花市は、夜が更けるまで賑わっている大人向けの花市と言えるでしょう。
こんなに多くの人出があるなら、帰りの地下鉄がさぞ混んでいるだろうと思いきや、ガッラガラですのでご安心を。

3、荔枝湾の水上花市

花で飾られた船でお正月を迎えるためのお花や縁起物を売っているのが荔枝湾花市の見所です。
広東オペラの上演伝統的な結婚式の行列を再現したイベントなど、お楽しみが盛りだくさん。イベントの日時は事前に公開されますので、調べてから行くとお目当てを見逃さずに済みます。

紅砂糖を使った中国の伝統的な飴細工「糖画」を、リクエストに応じて描いてくれる露店もありました。
十二支の動物に混じって、スヌーピーをかたどった糖画もあって、たくさんの人が集まっていました。

4、天河区・体育中心の花市

子ども連れに最も適した花市が天河体育中心で行われる花市です。
広州恒大の本拠地であるスタジアムの周りをぐるりと取り囲むように、たくさんの出店があります。

それでは、天河体育中心の花市で売っていた春節ならではのものを、二つ紹介しましょう。

広州の春節を彩る縁起物「五代同堂」

日本では「フォックスフェイス」と言われるこの植物の実は、広東では子孫繁栄・一家団らんを象徴するおめでたいものなんです。
このように、山盛りにして活けられたかごや鉢植えが、たくさん並んでいました。

広州の春節を彩る縁起物「風車」

一年の間に良くない事があった人が、風車をクルクル回して自分の運勢を好転させるために飾るそうです。

いろいろな大きさがありますが、金色だったりレインボーだったり、派手なものが多いです。他にも玄関に貼る開運の言葉が書いてある正月飾りや、中国のお年玉にあたる「紅包(ホンバオ)」の封筒など、旧正月に欠かせないアイテムが手に入ります。

5、まとめ

花市から春節の期間の広州は、実はとても過ごしやすいのです。なぜならば、都会で働いている地方出身者が一斉に帰省するため、いつもに比べて街が静かでバスも地下鉄もすいているからです。それに、夏は暑過ぎて観光するには体力・気力が必要ですが、春節の時期は日本人には過ごしやすい気温ということも挙げられます。

広州を訪れるなら、日本の冬の寒さから逃れてのんびり中国の旧正月を楽しめるこの時期が、ベストシーズンと言えるでしょう。ただし、春節はお店によってお休みになる所もあるので注意が必要ですね。

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中国は色々とネット規制があるので、サポートは帰国後に次のステップに進むときに活かそうと思っています。今は広州の色々な城(問屋)を攻めてます(w)