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未来を担う若い才能に刮目せよ!! 広州美術学院・卒業作品展

こんにちは、ぼのぼです。
広州でも美術鑑賞するのが趣味になっています。

今回は毎年楽しみにしている超オススメの美術展を紹介しますね。

1、到着するまでに死にかけた話

実は、広州に来て2ヶ月目に子どもたちを連れて見に行こうとして、遭難しそうになりました…(白目) 

まず、広州美術学院の公式サイトで美術館の場所を調べたはずが、間違って別の場所にあるキャンパスに行ってしまうという痛恨のミス。

通りがかった学生さんに、パントマイムを駆使(※中国語話せなかった)して聞いて、どうやら最寄りは大学城北站大学城南駅ということを知り、移動することに。

大学城南駅の出口を出ると、マジで何にもない!
びっくりするほど何にもないんです!

地図を見ると、うーん、なんとか歩けそうかな…?

途中にコンビニくらいあるやろ?と判断し、炎天下の中トボトボと歩き始めました。(※このころは自分でタクシーにも乗れなかったんです。)

しかし、行けども行けども、何もない!っていうか、人通りが全くない!まるで、夏の盛りに日本の田舎の山道を歩いているようだ!

時折公共バスが通るんですが、(※もちろん、バスにも乗ったことがないので、横目で眺めるしかない…) そのうちペットボトルの水も飲み尽くしてしまい、砂漠を歩いている気分になって来ました。

「や、ヤバイ、子どもだけでも助けなければ…。」

地図で見ると近そうに思えたのですが、多分時間から類推すると2〜3キロ歩いたのではないでしょうか。(驚!)

2、 大学構内もめっちゃ広かった!

やっと大学の入り口が見え、門前の商店でやっと冷えたコーラにありついて生き返りました。

広州に来てすぐの遭難体験のせいで、しばらくは子どもたちに「中国に来てから一番大変だったことは?」と質問すると、この時のエピソードを答えるようになってしいました。

たどり着くまでで既に死にそうでしたが、大学構内も美術館内も広くて結構歩きます。 体力に余裕を持って鑑賞できるように、次は絶対歩いて行かないと胸に刻みました。

3、散歩して大学生活を感じる

広州美術学院は「広州で最もレベルの高い美大」と言われています。中国の大学に来たのは初めてだったので、興味津々でお散歩しました。

大学生活区(寮がある敷地)の中には、便利店(コンビニ)や画材店がありました。さすが美大!あらゆる画材が揃っていて、眺めているだけでテンション上がります!

途中、东北大板(ドンベイダーバン※上海で人気の棒アイス)を買い食いした後、ベンチでラブラブしている学生カップルに美術館への道を聞くと、歩道橋で校舎がある区域に渡るとのことでした。

どんだけ広いんだ〜!

4、進化する入場方式

さすが広州一の美術大学の美術館ですね、威風堂々としています!

2016年と2017年は入り口で、一人5元の紙のチケットを購入。大人も子どもも同じ料金でした。2018年は紙のチケットは廃止されスマホで決済する方式に変わりました。

2019年には、ついに「大麦(ダーマイ)」というチケットサイトで日にち指定のチケットを購入しないと、入れないようになっていました。この方式だと、チケットは数量限定のため、当日にノコノコ出かけても入れなくなってしまったのです(泣)。

でも、この美術館に入れなくても、無料で鑑賞できる彫刻作品展と映像作品展がありますので、それだけでも十分に楽しめます。

5、レベルの高い作品がずらり!

作品名:「丑时月」
作家名: 郑 可

无眠的丑时,翻涌的思绪与扩张的自我意识,此时此刻都不愿与人共享。

作品名「丑三つ時の月」
眠らない丑三つ時、逆巻く気持ちと拡がる自意識、この時間このときの全てを誰かと分かち合おうとは願わない。

2017年の展覧会では一番最初の展示室は、絵画作品のエリアでした。伝統的な中国絵画から現代的な実験作品まで、専攻科によって様々な形式の絵画が展示されていました。

たくさんの人々が足を止め見入っていたのが、この現代美女を水墨画のような技法で描いた「丑时月」という作品です。

手にはスマホ、眼下には高層ビル群。こちらに向けた確かな眼差しと挙げている手のひらの意味は、「你好」なのか「不要」なのか。魅力的な作品です。

この卒業作品展は撮影可で、出展している学生さんも自分のQRコードを掲示したり、連絡先を表示してアピールしている人が多かったです。

ファッションデザインの作品展示では、様々な手法を用いた独創的な作品が並んでいました。驚いたのは、作品だけではなくコンセプトを元にした自分のブランドのファッション写真やポートフォリオなども作り、作品をトータルで見せているところです。

同じように建築デザインの分野では、立体模型やCGでの完成図を展示していて見どころが多く、幅広い実力をつけて卒業するのだというのがわかりました。

車のデザインをする研究室では未来のコンセプトカーをデザインし、精巧な模型を作って展示してあります。

既存の車にはない、あったら便利な機能を盛り込んだ車を見ていると、こうやって新しい才能が牽引して、世の中がどんどん進化していくんだなぁと感じました。

他にもゲーム制作やキャラクターデザイン、現代アートなど、展示分野は多岐に渡っていて、マンネリになりがちな生活にガツンと刺激を与えてもらいました。

6、度肝を抜かれた彫刻作品

作品名:「2075年的张馨元」
作家名:
张馨元

2019年の卒業作品展では当日チケットが売り切れていたため、無料の彫刻作品展と映像作品展を鑑賞しました。

中でも注目を集めていたのが、この本物かと見間違えるほどリアルなお婆ちゃんの立体作品です。約55年後の自分の姿に思いを馳せたコンセプトの作品は、今にも動き出しそうでした。

7、まとめ

屋外にも彫刻が展示されていたり、映画などの映像作品が別会場になっていたり、全部見るには1日かかる規模の美術展です。

毎年、5月の中旬から6月の下旬まで約1ヶ月の会期で行われる広州美術学院の卒業作品展。この時期に広州にいるなら必ず訪れたいイベントです。あなたも明日のアートシーンを担う若い才能を発掘してみませんか?

※本記事は主に2017年6月と2019年6月の情報です。お出かけの際は最新の情報を確かめて、良い体験を!

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中国は色々とネット規制があるので、サポートは帰国後に次のステップに進むときに活かそうと思っています。今は広州の色々な城(問屋)を攻めてます(w)

ありがとう、にっこりほっこりしています!
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ぼのぼ

2015年の夏から中国に住んでいます。 旅行が趣味で日本含め18カ国を訪問、旧市街とビールが大好物です。 いつか世界一周できたらいいなぁ。 ※2021年の春に東京に帰国予定。 幸せのハードルが低くて、ちょっとした事で楽しめます。
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