前例主義って良くないのか。

大体、仕事に不満がある時に、「アイツら前例主義だからな」って言って自分の要求が通らないのをグチるのが定番だが、たまに「前例主義」を否定して自分でどんどん行動してしまうのが善だという価値観の人もいる。エネルギー有り余っているんだなぁ、スゲー行動力だなぁと思います。

でも前例主義って決して悪いことではないのではと思う。前例主義の最大の利点は、リソースを使わない事である。動きがそれほどないのでエネルギーを使わない。すぐに判断できるので時間を使わない。やる事が決まっているので考える必要がない。省エネで高速に処理できるんだから良いことで、効率的に運用するために一般的に前例主義に拘るのだ。

色々な技術革新や環境の変化で前例主義で対応するより新しい方法で対応した方が効率的に運用できる時はイノベーションが必要で前例主義は使えない。

問題は、前例主義を否定する目的が私利私欲や自分のポジションを他人にアピールする場合である。前例主義を嫌う人は、自分たちの主張が正しいということを示すために必ず「対立軸」を作るがそこに想像が入り、既存勢力、前例主義を悪とした対立構図を無理矢理作る。事実ではないので、目的は達成できない。このような目立ちたがり、喧嘩好きや対立が好きな人の挑発に乗っかると、無駄な資源(エネルギー、時間)を使う。この場合、前例主義は残しておくのが良いと考えます。

あと前例主義に固まった人が前例を絶対主義神格化してしまった時は当然変化についていけず失敗する。コレもダメ。

大事なのは、目的がその時点で効率よくできる手段であれば前例主義だろうが新しい方法だろうが適切な方法を取ればいいという事で、当たり前の答えになってしまった。


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