民生

民生(たみお)です。短歌をまとめるつもりです。まだ使い方がよくわかりません。

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マガジン

  • #いつかの日記

    とりとめのない日記です。ぼちぼち続けます。

  • #短歌

  • #season

最近の記事

死に様は生き様 そのに。

2021年11月30日 父が亡くなった。 再入院をして 人生の残り時間が短いと 自宅へ帰りたいという父の願いを叶えるために 出来るだけ早く、 と退院の手はずをたくさんの人が携わり整えてくれて 実家で看取ることができた。 ヒトが生きるとは ヒトが死ぬとは。 夜の付き添いが続き 趣味のランニングをする時間が取れなくなった。 体調を整えるためにランニングをしていたので 自分自身の健康についても気をつけなければならなかったけれど この短い間だけでも過ごした濃厚な時間は

    • 一人

      家族が入院してからもうじきひと月経とうとしている。 入院する前の、痛みが強い状態から少しずつ良くなり、もう二度と会えないかもしれないという覚悟から、前向きに未来について、具体的に今後の生活について考えることができるようになった。 予定より長くなった入院で読むための、自宅の本棚にある本を探してほしいと頼まれた。 郷里が同じ、尾崎放哉について思う自論があり、それらの本を片っ端から何度も読んでいるらしい。 それでも片付いていない本棚から、4冊頼まれたうちの2冊しか見つからず、

      • 祈り

        祈り とは なんだろうと時々思う。 友人のため 友人のご家族のため 自分自身の家族のため 知らないだれかのためにも。 特に、これといった信仰はなく 八百万の神さまに 挨拶して回る日々。 空を見て 星を見て どこかにいつも 祈りの気持ちがあることに 気付いてしまったらおしまい。 ただただ 祈るしかない。 どうか よい方に。 悪い方に願ったら それは呪いだろうか。怨みだろうか。 そういう気持ちを持ち合わせていなくて よかった。 どうか今日も 穏やかでやさしい気

        • そう、ただ話したいだけ。

          ただ話したいだけ、 そういう人がいて 私もそう と思った。 なに、というわけでもなしに でも、だれでもいいのとちがった。 やっぱり 私の言葉が通じるひとと そうでない人がいるのだ。 そう思う、と言ってもらわなくてもいい。 ちがう、と思ってもいい。 でも、そうなんだ、そう言ってほしいひとと。 そう思うと、人との出逢いはあまりにも偶然で 奇跡のような連続で めぐりあわせとしか言えないんだろう。 良いめぐりがくるように 穏やかでありたい。 憎しみより

        死に様は生き様 そのに。

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        記事

          なんでもない日記

          暑い一日だった。 いつも通り朝はバタバタと時間が過ぎ、自分の時間ができて公園へ走りに行く。 そこはタイミングが合えばランニングの仲間に会えたりすることもあって 私のようにやる気のないランナーでなんとなく走る気がなくても 行けばいつのまにか走ってあっという間に時間が経って 走れているという そんなところ。 しばらく悩んでいる身体中の蕁麻疹もいくらか薬が効いているのかそれほどひどくならず、着替えを終えて家族の通う病院へ行く。 ここのところそんなにひどく調子が悪くなること

          なんでもない日記

          死にざまは生きざま

          週末、家族で秩父へ旅行することになった。 緊急事態宣言が解除されたこともすこしあったかも知れないが、両親の、「行きたいので連れて行ってほしい」という申し出だった。 断る理由などない。 子どもたちも春休みに入ったので急遽宿を探して、貸切で露天風呂に入れる宿を探した。 家族の持病はあまり良いとは言えず 他の方に迷惑がかからないように 家族が気兼ねなく温泉を楽しめるように 選んだ宿は良かった。 初日は 和同開珎で有名な聖神社 秩父夜祭りで有名な秩父神社 枝垂れ桜の清雲寺

          死にざまは生きざま

          気付けば月が浮いていた

          気付けば年の瀬 何となく実感の湧かない一年だった。 できるだけ人との接触を避けマスクを介しての会話を通した時間が長かったからだろうか。 それでもできるだけ五感を意識し、努めてリアルに生きようとした一年だった。 家族の病気はあまり良い状態とは言えず、薬はあまり効いていないようだ。でもこの一年、仕事を続けることができたし、なんとか山へ行くこともできていた。 闘病を続けることで不自由なこと、不便なことは多々あるが、今までの生き方の、変わらない揺るぎないスタイルがあって、この

          気付けば月が浮いていた

          山茶始開 いつかの日記

          気付けば11月も半ばに近づき風や空は冬に向かっている。 昼と夜の寒暖の差が今年ははっきりしていてその分、近所の木々も紅葉がきれいだ。 今年は台風の被害があまりなく、葉っぱが残っているせいもあるかもしれない。 夏が過ぎて、家族のことでいろいろあり、今年の新しい生活様式のこともあって、あっという間に秋を迎えてしまった。 落ち着いてきたかと思えば、眠れない日もあって、一進一退、三歩進んで二歩下がる、みたいな。 気持ちが沈み込み、内側に溜まったものがはらはらとこぼれ落ちる日もあ

          山茶始開 いつかの日記

          いつ。とりとめのない日記。

          ときどき、ずいぶんと昔の、何十年も前に誰かが言っていた言葉を思い出すことがある。 その時は、それほど気にも留めていなかった言葉。もしかしたら、心のどこかに引っかかっていたのかもしれないけれど、取り立てて思い出すようなこともなかった言葉が、ふと浮き上がって、輪郭を帯びて、その意味を丁寧に教えてくれるような感覚になることがある。 大学に通っているとき、認知症を専門に研究されている先生の授業を受けていた。ごく雑談的なお話の中でのことだったと思う。 それでもたくさんの認知症の患者

          いつ。とりとめのない日記。

          麦秋至

          ナウシカがマスクを外し微笑する だいじょうぶ、って言えるだろうか 毎日歌壇 加藤治郎・選 2020/06/01 久しぶりにこれ、というものが詠めて4月11 日に投稿した。 湧いてきた思いを言葉にするのはむずかしい。けれどふと、空から降ってきたような、短歌のリズムにハマることがあって、この時もそうだった。 新しい生活様式、 マスクを、 と言われているけれど 釈然としないのはなぜか。 それでも、だいじょうぶ、とは微笑めなくて、出かける時、お店に入る時、人と話をする時、マ

          麦秋至

          空が変わるように変わる

          2020/05/28 具合の悪かった先週に比べ、今週はわりと元気に過ごしている。 なんとなく頭痛がしそうな朝も走り出せばなんとか走れ、汗をかいて呼吸をして、心地よい疲労とともに身体の中で何かが巡る。 週初め、家族の病院の付き添いに行く。今週、先週と検査があり、その後の診察があった。 幸い?検査結果は悪くなく、かと言って病気が治ったわけではないので薬の変更とこれからの予定が告げられた。 それでもずっとここしばらく調子が悪そうで、病状が進んでそのせいではないかと思って家

          空が変わるように変わる

          いつかの日記

          2020/04/18 斜めに降る雨を見ている。窓に打ちつける音がだんだんと強くなり、もう昼だというのに薄暗くなんとなく気持ちは瓶の底の方にいるような感じ。 みんなの生活が少しずつ、というより大きく変化して、いよいよどうしようもなくなるよ、という警告が出ても、今まで気をつけてきたこと、心掛けてきたこと、気持ちの持ちよう、そこはあまり変わりなく過ごしている。 どうしようもないことはどうしようもないし、誰かが、あるいは近くで、感染したとしてもそれはたまたま自分や自分の家族ではな

          いつかの日記

          立秋の候

          残暑お見舞い申し上げます 前ならえするよに君に近づいて背中にそっと好きと書きたい うたの日『前』 先生をおかあさんって呼んだ日はみんな家族になった教室 うたの日『先生』 からからに乾いたこころ抱えたまま向日葵は夏の終わりに笑う うたの日『ヒマワリ』

          立秋の候

          大暑

          大暑です。 一年で一番暑い時期とか。 でももう梅雨明けの前から、ここ関東地方は気温が30℃を越える日々。 大暑の今日に至っては、埼玉県の熊谷では41.1℃を記録。 私の住むところでは最高気温は39℃でした。 ちょっとどうにかしちゃいそうです。 黙せども何も思わぬわけはなく夏の陽射しに開け花、花 うたの日『黙』 青色の旗がはためく海の家南の風の昼寝の目じるし うたの日『青色』 新しい朝が来たって歌うときキリンは寝相で参加してます うたの日『ラジオ体操』 民生 #二

          小暑

          関東で早くも梅雨が明けたと思ったら ここ数日の豪雨で大変なことになっている。 どうかこれ以上かなしいことが起きないようにと祈るばかりです。 暑さが本格的になるという小暑。 もう充分暑くなり、もう充分というほど雨も降った。 どんな夏になるのか。 どんな夏にしようか。 今年、ずっと会えていない友人や知人に 暑中見舞いを出すことにした。 小さな葉書に書けることはほんの少しで、 でもあなたにいつかまた会いたいです という気持ちをこめて。 星型のピノが出たから今日だけは「ま

          夏至の候

          言わずもがな。 とうとうこの日がやってきました。笑 お正月を迎えるような気持ちで夏至を迎える、そういう人々もいるはずです。 冬至から新しい一年、という人もいるそうですから。 たとえば、向日葵が咲くように。たとえば青空がどこまでも続くように。 夏至、というのはやはりエネルギーが満ち満ちる、そんな感じがします。 日没が遅い(東京は夜の七時。)ので、ここ何年もキャンドルナイトをしています。 日没後、2時間ほど、電気を点けずにキャンドルの灯りだけで過ごすのです。 そうする

          夏至の候