見出し画像

ひとり氷、ふたり氷。

ソロで氷活。
わたしは基本的に1人でかき氷を食べに行きます。

その理由は3つあって。

ひとつは味に集中できるから。
会話に気を取られず、自分のペースで食べたい。

次は訪れる日時の問題。
友達とスケジュールを合わせようとすると、ほとんどの場合土日のどちらかになる。できることなら平日の昼間にふらっと訪れたい。比較的空いているから。(行列に並ぶ時間も愛おしいけれど)

最後は写真に対するこだわり。
テーブル席で対面に人がいる場合、真横から撮影すると写り込んでしまうのです。

どうもあれが苦手で…。
主役の邪魔をしないでと思っちゃう。

さらに例えばですが、マンゴーのかき氷を注文したとき、対面にいる女性が黄色のワンピースを着ていたら…。かき氷の輪郭が曖昧になってしまうのではないか、という不安もあります。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ひとりは気が楽。

「ソロ活最高、ひとり氷万歳!」

そんな風に考えているけれど。
ふたり一緒に食べに行くのも楽しい。そう思える瞬間が確かにあって。

親しい間柄なら「ひとくちちょーだい」とおねだり。美味しそうな隣のかき氷、少しだけでも味わってみたいからね。そのお礼として、わたしのかき氷を一口あげる。

あとはなんだろうな。
かき氷の感想を共有できることかな。
食べているその場で「美味しいね」って言い合えるだけで幸せ。

最近は、友達からお店を教えてもらうことも増えました。タイミングが合えば連れてってくれる。遊ぶスケジュールに "かき氷屋さんで一息" を組み込んでくれる。

「もしかして気を遣わせてる?」

そんな風に困惑することもあったけれど。

せっかくの提案、素直に甘えることにしました。

行列の待ち時間は話していたらあっという間。

写真に対するこだわりは、横並びのカウンター席で解決。

ふたり氷、まんざらでもないな。

冬も誘うから覚悟しておいてほしい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

文・写真:わたし
イラスト:MihoMiyata

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

氷曜日のエッセイ、次回最終回。

人のお金でかき氷を食べたい。