秘密の花園

「東京カメラ部2019写真展」ありがとうございました。

2019/7/12(金)-15(月・祝)、渋谷ヒカリエ9Fにて開催されました「東京カメラ部2019写真展」に、私の描き下ろしの絵を拡大印刷のパネルで飾って頂きました。

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ヒカリエでは今年で6回目を迎える写真展とのことですが、イラストを展示するのは今回初めての試みだそうです。

写真展のテーマは「世界は発見を待っている。」
が前提としてあり、昨年のテーマ「世界はもっと美しい。」を踏まえたものです。

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もうひとり別のイラストレーターさん(実田くら様)の絵と並べて
その方は緻密でモノクロの世界を、私は温かく色付きの世界を
というストーリー仕立てがあります。

(基本SNS掲載OKの前提で描いた絵だったので一緒に掲載させていただきましたが、もし実田さまご本人がご覧になって万が一NGでしたらおっしゃってくださいませ。)

テーマ告知のリード文も意識して2枚の絵に繋がりを持たせました。


世界がモノクロに見える。色とは白と黒の間にある光の加減。議論という名の誹謗中傷、正義という名の私刑の中で、世界は白(正義)と黒(悪)に分断されて、色が消えた。そう感じていたとき、ヒカリエで写真をみた。心ひかれたその写真は普通のひとが近所で撮影したものだという。そのひとは、残酷なはずの世界で「美しさを見つけた」のだ。驚いた。そして、分かった。色は消えていない。見つけていないだけだ。ヒカリエでみて欲しい。そして、気づいて欲しい。人目を引こうと過激になるニュースより、あなたの日常は、美しく、愛おしく、眼をこらすに値することに。色にあふれる世界は、あなたの周りにずっとある。世界は待っている。あなたの発見を。


スクリプトやコードを書くテキストエリアにテーマを書いてnoteの使い方間違ってますよと言われそうですが敢えて謎のミッションコード風に特徴付けてみました。(それもコード違いですけどw)

発見という言葉をうけて私は「秘密の花園」をイメージして描くことにしました。また、以前私が描いた赤毛のアンの絵のタッチというリクエストもいただいておりましたので、植物をふんだんに入れて描きました。

花は神代植物公園で自分で撮影したバラと、公園管理者の方にお願いして提供していただいたバラの写真を参考に描きましたが、本当に周りにある日常の中の写真という意味でもテーマと連動してリアリティあるものになりました。

SNSの自撮りも考慮し、あえて少女は入れずリアルに人が入ることで完成する形にし、子どもの目線も意識して動物などは低い位置の手前に配置しました。

でも、正直なところ、途中でプレッシャーに負けそうになり筆が止まりました。緻密でモノクロの絵を描く方と一緒に展示することは最初にうかがっておりましたが、どなたかは存じ上げていなくて、ラフを描いていた段階で実田様のことを知りました。こんなに迫力のある絵を描かれる方と一緒に展示だなんて一体何を描けば…と途方にくれました。けれど、どうにか気を取り直し私が最も好きなモチーフ、植物と動物を一生懸命描くことにしました。この時の私に出来る範囲で精一杯、力一杯描いた絵です。

絵をご覧になって下さった皆様、絵を記念に撮影して下さった皆様、ありがとうございました。

会期中、女子のグループの人たちが楽しそうに自撮りしている姿や親子連れのお父さんが絵を背景にお子さんを撮影していたり、記念に絵だけを撮影して下さっている様子など、遠目に見ていて胸が熱くなりました。

そして何より、このような素敵な機会をいただき、終始気持ちよく対応して下さった東京カメラ部株式会社の皆様に心より感謝申し上げます。

以下の写真に私(右)と一緒に写っているショートボブの女性(左)はクリエイターEXPOでお隣ブースだった「たなかよしみ様」です(今回絵を並べている実田様ではありません)。たなかさんが展示を見に来て下さるということで嬉しくてレセプションにご案内しました。5月のデザフェスにも突然来て下さったのです、ありがとうございました!思いがけずクリエポで同業友達が出来て嬉しいです、これからもよろしくお願いします!

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応援して下さる皆さまのおかげで今の私がいるのだと、あらためて感じた展示でした。これからもどうか応援のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。




最後までご覧いただきありがとうございます。