グリーンゲイブルズとアン_note

自己紹介

イラストレーターやまさきゆみこです。

以前書いた自己紹介に少し手を加えました。以前の内容も間違いやうそは書いていませんが、時間が経って見直すと少し恥ずかしい言いまわしがあったり、他に書き加えたいこともありましたので改めました。

経緯

私は生まれた時からマンガに埋もれて生活していました。父が漫画家だったのです。幼少の頃から絵を描くことが大好きで、父のマンガをはじめ少年誌に載っているマンガや少女マンガを読みながら育ち、真似て描いたりラクガキをすることがごく自然だった子供時代でした。(ちなみに父は今、現役を引退してマンガの描き方を教える仕事をしています。そして私は父が漫画家だったことを公言することは殆どありませんでしたので私がお仕事で関わっているクライアントさんもご存知なかったことと思いますが隠す必要もないと思いここに書きました。)

でも一家の大黒柱が漫画家というのは時として大変なこともありました。この話を詳しく書き始めると脱線しそうなので私の話に戻しますが、つまりマンガで生計を立てて行くことの大変さも知っていたので、私は別の道を歩むべきだと考えておりました。

実際、マンガとは全く関係のない仕事に就くわけですが一応ものづくりがしたかったので、開発言語に関する技術知識を得てエンジニアになりました。企業では夫に出会い、退職後はフリーランスになり結婚し、夫婦で仕事をしていた時期もありました。

転機

妻の私がいうのもなんですが夫の仕事には圧倒的な才能とセンスを感じていました。もちろん努力もあるのでしょうけれど圧倒的すぎて、もしかしたら天才なのかもしれないと、大袈裟に言っているのではなく本気で思いました。会社で出会った時の彼は20代半ばでしたが開発部の部長であると同時にもう既に会社の役員でもありました。

一方私も技術職が嫌いではなかったので割と頑張った方だとは思っています。一流にはなれなかったけど努力したのできっと二流くらいには(謙遜してしまうと私とご一緒して下さったクライアントさんに申し訳ないですし笑)。でも、エンジニアとしての自分に少し居心地の悪さを覚えていたのはたぶん「絵」に未練があったからだろうと、後からふり返ってみるとそう思います。それと、夫が得意なこと・好きなことを堂々とやっている眩しさも感じていたので、うらやましかったのです。

私も好きだった「絵」にきちんと向き合ってみたい、そう考えて美大へ行くことを決意しました。夫も賛成してくれて、私は技術職で稼いだお金で4年間美大に通うことが出来ました。学んだのは絵画ではなくデザイン学科でしたが、自分の思い描いた人生への小さな第一歩を踏み出せたような気がしています。

卒業後すぐにデザインやイラストの仕事に就けたかというと全然、でした。世の中そう甘くはありません。どうしたって職務経験のある技術者スキルのほうが目立ってしまうので、美大に在学中に面接に行った企業でも「開発部門の管理者はどうですか」などと言われてしまったのです。「デザイナー募集」で面接に呼ばれたのにどうして?と思いながら丁重にお断りしました。今思うと未経験の中途採用で大企業のデザイナーなどむしがよすぎたかもしれませんね、一次選考に通過したので同期の友達に喜んで面接行ってくる!と報告し勇んで面接に臨んだのですが見事に玉砕してしまいました。

嬉しいこともありました。卒業後1年以上経った頃に尊敬するデザイナーの方からお声掛けいただきました。美大に在学中、お会いする機会が持てたご縁で奇跡のような出来事でした。しかし丁度その時の私は手術入院をした直後だったのでとても迷いました(今は治っています)。憧れの媒体でお仕事が出来ると思うと心が躍りましたが、かなりハードだとも伺っておりましたので慎重にならざるを得ず、足手まといになりたくなかったので諦める結論に至りました。
本当にお声掛けいただけただけでも私にはもったいないほど大変光栄で嬉しい事でしたので以後私の活動を支える大きな励みになりました。

その後どうしたかというと、エンジニアの仕事をフルタイムではなく週3日くらいのペースで続けながら、それ以外の時間で創作活動を始めることにしました。

(今はイラストレーターに一本化して活動しております)

まずはプライベートではありますが、デザインしたりカットイラストを描くことで創作活動開始です。

初めの頃は、オリジナルイラストを配した手製本のハードカバーノートなどを作ったり活版印刷でカレンダーを作ったりしていました。手間暇かけた作品はとても贅沢で価値が高いと今も思います。

グループ展やデザインフェスタなどで作品を披露し、通信販売を始め、試行錯誤していく中でレターセットなども作るようになりました。

レターセット

私のレターセットをご覧になった企業様から、イベントで配布するノベルティ用に便箋の冊子を作ってほしいと依頼を受けたこともありました。

こちらが↓アドタイ・デイズというイベントに出展された企業様が配布したノベルティ便箋です。私自身もデザインフェスタでリピーターのお客様に差し上げたことがあります。

画像3

私はこの頃から手製本をやめて、自覚的に絵を描くことをメインにしようと考え始めました。同じ手間暇をかけるなら描くことに時間を使いたかったからです。

その後も、展示販売イベントでイラストをご覧になった企業の方が、服の生地にプリントするイラストを描いてほしいとメールを下さって、テキスタイルデザイン(イラスト)のお仕事をいただきました。「グリーンゲイブルズとアン」はそのイラストの一部です。

グリーンゲイブルズとアン

他にも展示販売イベント会場で作品のイラストをご覧になった方とお名刺を交換し、後にイラストの仕事をご依頼いただいたり、きっかけは様々ですが、多くの方に作品を見ていただくことで仕事の機会に繋がることを実感しました。

お名刺を頂戴した方は私もなんとなくは覚えておりますが、はっきりとお顔まで思い出せるほどではありません。クライアントの方もたぶん同様だと思います、でも一度お会いしたことがあるとお互いに安心感があるのかもしれませんね。

プレゼンが上手いとか言葉選びが上手いとか全然そういうタイプじゃないんですけれども、一緒になにかを作り上げていくためのコミュニケーションは一生懸命やります。どんな仕事も制作プロセスは楽しいことばかりではありませんが力を合わせて完成したときの喜びはひとしおです。

「好きなことを仕事にすると好きだったことが嫌いになる」と聞いたことがありましたが私の場合はそうではありませんでした。
「好き」は私にとって何よりも力が湧いてきます。

2年間、ボタニカルアート(植物画)も学びました。ボタニカルアート協会にいらして多くの受賞歴もお持ちの先生に学べて光栄でした。
その時に学んだ影響は大きくてしっかり観察して描く基本が身に付きました。

ミニトマト(透明水彩)
ニホンリス(透明水彩)

特に動物や植物など生きものを描くのが得意です。
植物は細密に描くことが多いですが、デザインやイラストの雰囲気によってはデフォルしたり装飾的にあしらうことも増えて来ました。
動・植物以外にも、人や、食べ物や家など生活に関わるものなども温かみのあるタッチで描きます。
また、お仕事でも創作でもデジタルで描く機会がずいぶんと増えました。
私の絵柄を好ましく感じて下さったり、ピッタリなお仕事がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

おやゆびひめ(デジタル画)
リチャードソンジリス・シマリス (デジタル画)

ここまで記事を読んで下さり、ありがとうございます。
私は技術職の方が稼げたのでは?とか、親に出版業会の仕事を紹介してもらえば?など、読んで下さっている方も疑問に思うかもしれませんが、今はイラストの仕事をしている自分が好きですし、何のバイアスもかからないところで自ら出会った方とご縁を持ちたいのです。

もしイラストのお仕事でご一緒させていただける方、企業様がいらっしゃいましたらぜひご連絡下さいませ。お待ちしております。

art☆yamasakiyumiko.com
(↑メールアドレスはお手数ですが☆を@に書き換えて下さい)

それではまた!

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