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【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部へのイントロダクション

こんにちは。

本日23/04/24(月)20:30から、宮本輝『流転の海』全巻読書会は、いよいよ第4部の『天の夜曲』の回をスタートさせます。以後、おおよそ月に2回、1回について50~100ページ程度を読み進めていこうと考えています。第1章は154ページとボリュームが大きいので、区切りの空行が挿入されていた61ページ(新潮文庫版)までを読むことといたしました。

このnoteは、今まで一度も会に参加したことはない、テキストも読んでない・手元にはないといった方であっても概略がわかるように書き始めたつもりです。どうぞ最後までお読みになって参加をご検討ください。

なお、Discordに参加したことがない方向けに、「テストサーバ」を常設していますので、そちらのご利用もお奨めいたします。「お試し体験」をしていただいた上で、実施サーバ「マチナカ読書会」への参加をお考えくださいますと幸いです。まず、Discordアカウントを作成していただいてから、このリンクをクリックしていただければ、即座にテストサーバにご参入いただけます。

あらすじ

第一部『流転の海』

自動車部品の輸出入で財をなした松坂熊吾は、40代になって徴用されたが、生きて還ってきた。昭和22年、妻・房江との間に初めての実子・伸仁を50歳にして得たことが、熊吾の人生を大きく転換させていく。築き上げた事業は、出征している間に壊滅的な打撃を受けていたが、生還して大阪に立った熊吾は、事業の再建に奮闘する。人々との再会、新たな出会いと裏切りとを、伸仁を何としてでも育て上げようとする熊吾と房江を軸に物語はスタートする。

第二部『地の星』

房江と伸仁の健康を慮った熊吾は、軌道に乗った事業を投げうって、故郷の南宇和に居を移す。県議に打って出ようとする漁師の網元、熊吾に恨みを抱くヤクザ者、戦争から生きて還ってきたが魂に傷を負った男、そして熊吾を慈しんでいた亡父——。松坂親子を中心とした眷属たちの成す「小宇宙」が描かれていく。

第三部『血脈の火』

熊吾は、南宇和を「終の棲家」とは考えていなかった。事業への意欲が再燃した熊吾は、再び家族を伴って大阪に立つ。戦後もようやく10年近くを経るようになって、日本もまた大きく変わろうとしていた。新規事業を開拓していく中で出会う人々を通して、「昭和史」もまた描かれていく。

第四部『天の夜曲』

そして舞台は昭和30年代に。第三部で描かれた大きな事件のあと、松坂家は「時の流れ」に飲み込まれていく。熊吾は、再びの意欲を持って、新天地である富山へと向かう。果たして、松坂家はそこで何を見るのか・・・。

主要な登場人物たち

松坂熊吾 豪胆かつ繊細で緻密な「魂」を持つ父・夫・事業家にして、思想家であり哲学者的な一面を併せ持つ。

松坂房江 熊吾に出会うまでに辛酸を嘗め尽くしてきているが、本質に清廉な部分を併せ持つ女性。熊吾とその事業をサポートしてきているが、その心身は悲鳴を上げつつあった。

松坂伸仁 熊吾と房江の実子であり、作者・宮本輝の「分身」。父・母から、何を譲り受けているのかが作品の焦点の一つとなっていく。


ここまでで、既に1300文字となりましたので、一旦公開といたします。第1章の前半(61ページ)までの「レジュメ」は、別建てのnoteといたします。併せてお読みくださいますと幸いです。それではまた!


最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。