二重国籍について→日米二重国籍が法的に許されない。各国の国籍取得や喪失についての制度が統一されておらず、それが抵触した場合の調整する条約なども不十分であるため生じてしまう問題。他にも両親が日本人でもアメリカのような出生地主義の国で生まれるとその国の国籍が生じて二重国籍になってしまう場合がある。日本は国籍離脱が自由だが、ブラジルのようにそれが非常に難しい国もある。

二重国籍の権利義務→国籍選択は努力義務であるがハッキリと違法であるという措置を取るわけでもないが、二重国籍状態は法的義務に反した状態であるということになる。これだと両方の国で参政権があり、出入りが自由で外国で保護を求められるといった状態。納税も兵役も両方で要求されるリスクがある(実際に第一次世界大戦期には仏独二重国籍者が両国から兵役を求められたため、ハーグ条約が結ばれ国籍唯一の原則が基本になった)。世界的にも二重国籍は好ましいとはとらえられておらず、中国だと国籍剥奪されたりするが、台湾のように人民を増やすがために二重国籍の規制は緩い国もある。一般的には移民や難民の増加、脱税やテロの防止といった観点から二重国籍を厳しく規制する流れがある。

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