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コワリョフだんなのは〜なっ♪

子供の頃に読んだ本、本日はこちら。

『外套』の方ではなく、『鼻』の方。
タイトルでピンとこられた方がおられると嬉しいんですが、NHKの人形劇でやっていたんです。
パンの中から逃げ出したコワリョフ旦那の鼻が出てくるという、全く訳のわからない始まり方をするこのお話。鼻が逃げたりオシャレして街を歩いたりモテモテだったりと、本当によくわからない展開で、鼻のないコワリョフ旦那が鼻を追っかけるというお話。ていうか、なんでみんな鼻だけ見てコワリョフの鼻ってわかるのよ。
NHKはちょいちょい子供番組で攻めたことやってきますが、なんでゴーゴリにしてもこれをチョイスしたんだという謎ぐあい。普通に民話っぽい『ディカーニカ近郊夜話』とかでいいんじゃないかというツッコミを入れたくなります。
そしてタイトルにしたとにかく耳につくテーマ曲。鼻逃げとるのにそんな呑気かつ明るく歌っとる場合か、と言いたくなります。
これ、やってたのいつ頃だったかなあ。そんなに小さかった覚えがないので多分小4か小5かそのあたりだと思います。たまたま見ていた母はこれがゴーゴリの作品だと気づいていたので、教えてもらって読みました。
なにせあまりにわけわからん話だったので、原作を読んだら多少なりとも何かわかるかと思ったんですが、原作読んでもよくわかりませんでした(笑)。造形がデフォルメされていて、音楽なんかも入るので、人形劇の方がかなりコメディタッチになっていたと思いますが、それ以外はわりと原作に忠実だった😆
原作はドタバタですがわりと淡々とした雰囲気で、コメディというよりはまさにナンセンス小説、といった感じ。
結局なんで鼻が逃げ出したかとか、急に戻ってきてくっついたかとか全部よくわからないままなんですよね。そりゃまあ、子供むけに易しくしてある人形劇でもそのあたりは投げっぱなしだったぐらいですから、原作がそうでも不思議は無いわけですが。
となると余計NHKはこれを人形劇にしようと思ったのかマジで不思議です。オチがあるようでない、ハッピーエンドではあるけど、唐突で特に理由のある終わり方ではないですし、なんとなくのノリで楽しいんですが、結局あの話はなんだったんだろう???と思ってしまう感じです。
まあ、NHKの人形劇は以前の記事でも書いた『パンを踏んだ娘』を始めトラウマ製造機なので、この謎チョイスも、まあ、NHKの人形劇ならあるかと思ってしまうのが不思議。うちの妹は人形劇のやまんばシリーズがトラウマになってました。『牛方とやまんば』とか、『3枚のお札』とか。
というか、NHKの人形劇の人形ってちょいちょい顔がパカーッとなって怖い顔に変わるギミック使いますよね。あれ、マジで怖い。『ひょっこりひょうたん島』の魔女でも1人いたんじゃないかな(リメイク版)。あれ、今放送したら苦情くるんだろうなあ。うちの母は妹のあまりの怖がりっぷりに逆に爆笑してたけど(ひどい)。
また脱線しすぎました💦
とにかく、そんなこんなでロシアの文豪の1人、ゴーゴリの作品に触れる機会となったんですが、ロシア文学の中では読みやすい作者のやつで助かりました(笑)。これでロシア文学いけるんじゃねーかと思った私はお馬鹿さん。あとは大体キツかった😅前に書いた『ノートルダム・ド・パリ』と同じく、描写がくどいんですよねえ……。
とりあえずこの時は『鼻』だけ読んだんですが、後々『外套』も読みました。こちらは筋がしっかりしてるし短編だしで読みやすかったし飲み込めました。でもいまだに『鼻』はよくわかってないなあ。何かの暗喩とかあるのかしら。
もし知ってらっしゃる方おられたら教えていただきたいです!

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