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鑑賞メモ:ラヂオの時間

この間「記憶にございません!」を観た流れからおすすめされて。やっぱり、問答無用に面白いなあ。こんなに破天荒なのにものすごくあるある、大袈裟だけど本質なところをついてるから、大いに笑えて、かつ笑えないという、困っちゃうほど贅沢な時間となった。

私はラジオ世代なんだけどそこまでラジオには入り込まなかった。人気番組をチェックしたりはしたし、好きなアーティストの曲を録音したりもした。テレビは割とダラダラ見ていたが、ラジオはピンポイントで聞いていたような気がする。なんでかな、ラジオの元気なノリが苦手だったのかなあ。当時は今より気合が入ったノリが多かったような気がするけど、それも自信がないな、正直そんなわけで、そんなに聞いていなかったんだ。こないだ「マツコの知らない世界」でaikoがラジオ愛について熱く語っていたけど、確かに昨夜ラジオ聴きすぎて眠いとかいってる友人いたなあ。aikoさんは同世代よりというよりは下だけど、確かに好きな子いたなあ。よく言われるテスト勉強しながらオールナイトニッポンみたいな話、あれは本当なのかなあ、いや、本当なんでしょうけど少なくとも僕はラジオ聴きながら勉強なんて絶対できない。だって勉強より面白いものを「ながら」でできるわけがないではありませんか。こういう、頭を全く使わずにダラダラ昔話をタイプしている時だって、いわゆるおしゃべりのラジオ番組聴きながらだと、いつの間にか手が止まってしまうものだ。音楽中心の番組とかだって、ひたすら解説なしにプレイリストを流すみたいな(有線ですね)ものだったらいいけど、それでもこの曲なんだろ、チェックしよう、なんてなるとtwitterで調べちゃったり、すぐ脱線して戻って来れなくなる。学生時代はネットも携帯端末もなかったけど。

休日などにこれ片付けとこう、というようなPC作業などをするときは言葉、いうなれば歌が入らない音楽を聴くようにしている。そして決まったアルバムやプレイリストを決めておくと集中しやすい。私の場合は大西順子の「プレイ・ピアノ・プレイ」だ。特段あらたまった理由があるわけではないが、単純に好きなのと、アップで軽快なノリであることが仕事との「ながら」にフィットしたんだろうな。あと、ちょうどアルバムの長さが1時間ぐらいなので、今何分ぐらい経ったか、とか流れている曲で察しがつく。あ、もうすぐ一時間経っちゃうわ、急ごう、とか。完全に話がそれていますが。

ラジオドラマはあらたまって聴いたことがあるかといわれれば、ないと思う。でも考えてみればラジオドラマ、いいですよね。私のネットでの映画鑑賞タイムって晩ご飯作りながら、というか晩ご飯を作る前に自分好みのつまみを作って、晩ご飯を作りながら飲みながら、観るのである。休日のご飯なのでパパッと時短ではなく、ながらでダラダラである。とはいえ手を動かしたり、あちこち開けたり閉めたりするのでずっと画面にはりついてはいないで耳だけの時間も結構ある。ラジオドラマだったらもっとストレスなく楽しめますね。

ラジオは絵がないからなんでも言える、嘘がつけるというか、そういう設定にできちゃう、っていることをしがらみという膨らし粉でパンパンに膨らませてかつ、生放送のヒリヒリ感を出しながら高速テンポで展開する。これは、音声の嘘を利用する現場を目で追うから面白い。ああ、いい素材だなあラジオドラマ。面白かった。

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