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創作について他有化のエロス

仙台から来た宮本さん仮称夫妻を迎えに行くため、羽田に向かっていた。
宮本さんは父の古い友人で、鎌倉に旅行しにきた。
父は迎えに行くことがどうしてもできず、代わりに僕が迎えに行くことになったのだった。
隣にはハンドルを握る妻の横顔。
他人から見れば、僕らは何の問題もなさそうな一組の夫婦だ。湾岸線の手前で僕はなぜかおかしな夫婦を妄想していた。

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