だいじなだいじなぼくのはこ　
作・益田ミリ 絵・平澤一平

益田ミリさんのことばは、とても優しく寄り添ってくれる強くて暖かいことばです。平澤一平さんのイラストは受け取る人の心の状態によって「今のあなたはどう読む？」と語りかけてくるような広大な余白が存在しています。

あっちに行ったり、こっちに行ったり人はなかなか真っ直ぐには進めません。大人になればなおさら。

初めての道におびえたり、でこぼこ道でころんだり。

それでも本当にだいじなものを一つ、たった一つだけでも大切に箱の中に入れて運ぶことができれば、いつか輝ける日が来るはず。

それは誰かと比べられるようなものじゃない。

皆さんの荷物の中身はなんですか。

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後藤

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自分には、まだ誰にもわからない力があるんだ。
それは、お父さんにも、お母さんにもない、わたしだけのもの。うまれてきたときに、わたしだけが持ってきた、わたし用の力なんだ！

キミは、こんな子どもなんだよ。
ではなく、
キミは、どんな力を持っているの？
教えてもらうのは、わたしたち大人のほうなのかもしれません。
――あとがきより

ページ数38
判型A5判変形
装丁鈴木成一デザイン室