(書きかけ)ドストエフスキー『白痴』についてⅡ

ナスターシャは刺殺される。

ロゴージンと結婚の約束までしたにもかかわらず逃亡し(三度目)、結局、ロゴージンに刺殺される。

ナスターシャの死は公爵に深刻な影響を与え、結局発狂してしまう・・・。

ところで、ドストエフスキーは『白痴』の構想についてこのように語っている。

「完全に美しい人を書くことです」

美しさとは何か?

ナスターシャともうひとりのヒロイン、アグラーヤは美しい人として描かれている

そして、公爵の心

公爵は聖愚者(ユロージヴィ)

聖愚者(ユロージヴィ)とはIdiotのロシア語訳

内村剛介は、「馬鹿こけ」の「こけ」が『白痴』の一番良い訳だと言う趣旨のことを言っていたが、そういう感じ

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『白痴』の主人公は、ドストエフスキー全作品を通じて、目立って人間性の欠如した人物と言えるだろう。
(略)
それにしてもこの異常な人間を地上の感覚世界につなぎとめておくには、それなりの、普通の人々との結びつきも必要だ。
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アンリ・トロワイヤ『ドストエフスキー伝』

江川卓は、登場人物全員病気を抱えていると一蹴しているので、このあたりを考察すると面白そう ←

さて、アンリの指摘は面白く続けたいけど、飲み過ぎて頭が回らないのでこのあたりにしとこうかな・・・


続きは明日書きます

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