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チャンプ京都旅(1日目)

早起きして、久しぶりのお泊まりお出かけに出発!

新幹線、足元が飛行機より広くて、チャンプはマットを広げるや、私たちの駅弁の香りに誘惑されることもなく、すぐに爆睡。

この広さならラブラドールの盲導犬さんたちも大丈夫そうです。
ちなみに、乗った新幹線が新型だったのか、隣の車両には車いす専用スペースが。

介助犬ユーザーさんとの旅も大丈夫そうです。

チャンプは足元で寝ていると目立たないので、通路に出て歩く時になって、左右の席の人たちも初めて気づき、「えっ?」って感じで二度見されます。
でも「聴導犬」の表示を付けたケープを見るとみなさん「なるほど」って顔に。
だいぶ、知られてきたなぁ、と感じます。

京都駅に着いたら、まずはとりあえず京都タワー。

大阪方面には何度も行ってて、新幹線の車窓から見てたけど、こんなに駅の真ん前だったのね。

荷物は泊まるホテルのバゲージサービス(駅前店に預けておくと、宿泊する支店?に届けておいてくれる)を利用して、身軽に、いざ、観光へ!

京都市内、バスは都内と同じく統一料金ですが、後ろ乗り。
実は、私、後ろ乗りがあまり好きではないのです。
前から乗れば、運転手さんにチャンプの認定証を見せて乗れるのですが、後ろ乗りだと、それができません。

盲導犬はよく知られてるし、介助犬はユーザーさんが車イスだったりして、ある意味、わかりやすい。
でも聴導犬は、見た目は普通の犬。ましてやチャンプはトイプードル。連れている私も普通のおばさん。
遠目に見たら、ペットを連れたままバスに乗り込もうとしてる、マナー違反の人にしか見えません。
現在、京都府内で実働の聴導犬はたったの1頭。
「見たことない」人がほとんどに違いありません。

運転手さん、誤解してドアを開けてくれなかったら、、
乗り込んでも、運転手さんがマイクで何か言ってきたら、、
それに気づかずにいたら、、、

後ろ乗りのバスではいつも不安を抱えてしまうのです。

今回は、娘も一緒で、運転手さんに何か言われたら聞いてもらえるので、それに託してバスに乗り込みました。
そして、、
その不安は杞憂に終わりました。
3日間、運転手さんに何か言われることは全くなく、一日券を使い倒すくらいバスに乗りまくることができたのです。
もしかしたら、「観光都市」っていうことで、イレギュラーなお客さんに慣れているのかなぁ、なんてことも思いました。

バスの路線マップと一日券

バスを使いまくることで、到着したその日にさっそく、清水寺→銀閣寺を巡ることができました。

八坂庚申堂のカラフルな「くくり猿」をバックに。
犬猿の仲って言わないでね byチャンプ

八坂坂、産寧坂、清水坂、、と、ちょっとハァハァしながら登っていくと、目にも鮮やかな仁王門!
すごい人出です。


なんとか写真撮って、いざ「清水の舞台へ!」と進もうとすると、「犬は入れません」と書かれた看板。

躊躇いつつも、チャンプと入ろうとすると、案の定、係りの方が駆け寄ってきて、、、

「犬は、、、あっ、聴導犬!!大丈夫です、どうぞ」

係員が駆け寄る→制止のジェスチャーとかけ声→表示に気づく→気まずそうに退散、、、

これがこのあと3日間、何度も繰り返されました(笑)

ある場所では、係りの方が大きな声で「補助犬さんでーす」と他の係の方に聞こえるように叫んだため、周りの人が一斉に振り返り、道が空けられ、なんだか、参道が「ランウェイ」みたいな感じになったり、、。

でも、結果的に参拝、鑑賞させてもらえない、という場所は一つもなく、気持ちよく巡ることができました。

清水寺巡り

そうそう!清水寺境内のお茶屋さんでお団子食べてる時、お隣に座った外国人の女性がチャンプに気付き、「So cute!」みたいに言ってくれたので「Hearing dog. I'm deaf」って言いながら、deafのサイン。

通じた!

しかもその後、ワーホリ帰りのユーナがメニューの説明。ぜんざいの中のお餅は「Rice Cake」とか、、、。

通じた!

しかもカナダからの観光客とわかり、しばらくカナダ話で盛り上がる娘と外国人ファミリー。

1年間のワーホリが無駄でなかったことを思いがけず知れた母は嬉しい限りでした。

その後、清水坂を食べ歩きしながら、またバスを乗り継いで銀閣寺へ!
哲学の道は、まだ桜も蕾。やはり桜の、そして疏水が花びらで埋まる季節に行きたかったのですが、ちょっと早すぎたようです。

参道は、清水寺に比べて、人も少なく静かで、銀閣寺(慈照寺)自体も「侘び寂び」な感じで、ぐーんと落ち着いた気分。
入場券?がお札っていうのも素敵。

銀閣寺ガイドと入場券代わりのお札

「室町時代」「8代将軍足利義政」などのフレーズを聞くと、日本史好きとしてはやはり、いいなぁ、京都。

駆け足ながら2大ポイントを回り、夜は関西風のすき焼き食べたいね、ってことで、長女が以前行ったことのあるお店@河原町へ。

なんとなーく古い店構え
受付に座るのは、かなりのおじいちゃん

イヤーな予感。

聴導犬同伴を申し出ると、やはりネガティヴな反応。
が、奥に聞きに行ってくれた。

一縷の望み、、。

が!
出てきたのは、さっきの人よりさらにおじいちゃん。

靴を脱ぐお座敷でも、畳の和旅館でも泊まっている、と説明しても、「テーブルの店ならいいかもしれないが、うちはそういう店じゃない」の一点張りで、こちらの説明を聞く耳もなし。

いつもは並んでるほどの人気店らしいけど、まだ開店したばかりの時間で、お客さんもほとんどいない様子なのですが、それ以上、ゴリ押ししても入れる気もせず、万が一、入れたとしても美味しくいただける気もしなかったので、お店の看板の写真のみ撮って撤退(非公開)。
後日、しっかり問い合わせるつもりです。

早起き&歩きまくりで、お腹ペコペコでアーケード彷徨った末、「おばんざい」のキーワードで足を止めたお店へ!
そんなに大きなお店ではなかったのですが、チャンプ同伴OK!あっけないくらい(笑)

ドライフラワーに溢れた雰囲気も、おばんざいもハンバーグも美味しく、「すき焼き屋、入れなくてよかったかもね」と(笑)

帰り道、抹茶ソフトクリームのデザートも入らないくらいお腹いっぱいになって、ホテルへ。
ドアに「ウェルカム!ほじょ犬」ステッカー発見!

いただいてたFAXで安心はしていたのですが、これでますます心強い!

こうして、長ーい長ーい一日は、気持ちよく暮れていきました。

2日目も盛りだくさんの予定です。
楽しんでいこーね、チャンプ!!

宿泊した三井ガーデンホテル京都三条(翌朝撮影)

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。