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シェアリングエコノミーと医療・健康・介護業界 その4

あいだ随分空いてしまいました(画像は風でベランダに舞い込んできた桜。満開の桜も素晴らしいですが、散り際もまた良し、ですね)。

前回まではこちら

その1

https://note.mu/boonbeppu/n/nad993d45846e

その2

https://note.mu/boonbeppu/n/n3c30214e4e4f

その3

https://note.mu/boonbeppu/n/nff68d0eeb237 

去年11月から書き始めたこのシリーズも、やっと復活。

シェアリングサービスの今後にヒントをくれる情報を見聞きする機会に恵まれ、また、国内で新たに医療健康介護領域でシェアリングサービスを始めようという意気盛んな素敵な起業家の方々と話す機会が最近あったので、勝手にエールの気持ちも含めてメモ。

医療・健康・介護の本質の一つは「善意のシェア」だと思っているので、後述する「新しいサービスたち」の今後の成長も含めて、不定期で続けたいな、というシリーズになりそう^^。

(ご近所の春らんまんなお花たち。春ですねえ)

間も空いてしまったので、復習兼ねてここまでの自分なりの「シェアリングエコノミーと医療・健康・介護」に関する理解をざっくりまとめると、、、

【シェアリングエコノミーサービスの本質と行く末】

・シェアリングエコノミーの根本は古くからある。人間固有の「善意と相互扶助のシェア」による仕組みがインターネットやスマホでつながることで「余っている資産(余剰資産)」が「統合整理見える化」され、即時性を持って「今ニーズのある人」に届く、というもの。

・満たされないニーズがある以上、しばらく成長はするものの(どんどん便利にはなるものの)、1つの企業が、「圧倒的プラットフォーマー」(アマゾンのような)になり得るか、そうでないかは微妙。理由は以下。

◇サービスの作り込みを顧客体験中心に作り込んでいけるか?その徹底度が企業により明暗を分けそう。

◇運搬業(バス・タクシー・鉄道など)や旅館業については、フロントのサービスであるお客さんとの接点を持っている業態が最終的な顧客体験の「すべて」なので、「シェアリングサービス」プレイヤーの競合がひしめいてきて「独自の付加価値」を生みにくくなってきた瞬間に、巨大プラットフォーマーにはなりえない(かもしれない)。フロントのプレイヤー(運搬業なら白タク的なグループのエリア別統合などの動きや、旅館業なら「星のや」的な魅力的な宿ブランド)がオウンドメディア化して顧客リーチやブランドを確立した瞬間に「手数料」をとるモデルは陳腐化、手数料競争化が始まり、収益ボリュームが稼げなくなる可能性もある。→これ、土台の構造は医療・介護も同じ構造かも。ただ、圧倒的に異なるのは資産サイドの「余剰」

◇そう考えると、リソースの適材配置や適時配達性がまだまだ不十分で担保されていないので、「シェアリングサービス」の仕組みは当面求められるが(医療健康介護についてはまだここ未満)、付加価値の段階で世界的に「1つの企業だけが圧倒的に席巻する事態になるか」でいうと、むしろネガティブ、なのかもしれない。

道端の緑。命に溢れてキラキラしてます^^。


【で、医療・健康・介護ではどうなのよ?】

ですよね。はい。・・・とはいえ、他の業界に比べて満たされていないニーズの多い医療・健康・介護の世界なので、まだまだそこを満たそうという動きは期待されるし活発ですし、今後もいろんなチャレンジが起こりそうです。たまたまですが、この領域の起業家の方のお話を聞く機会に恵まれたので簡単にご紹介を。

一つはこちら。薬剤師でケアマネでゲーマー出身でプログラマーで経営者で、"I care you cafe"のコーディネーターな渡邊輝さん(はい。好物のマレビトです)が起業されたサービスです。

https://www.icareyou.jp

介護福祉士さんをニーズのある方に届けるシェアリングサービスを目指されるそうで期待大。何より渡邊さんが熱い。優しそうな人なのに熱い。情熱がほとばしってます^^。渡邊さん、応援しております^^!

本格的なサービスローンチはこれからみたいですが、あるといいですよね。こういうの。どんどん増えればいい。適材配置は大事な要素の一つですが、他の業界のサービスに比べてまだまだ利便性で伸びしろあります(宅配やアマゾンや家電やいろいろ便利になるのに、一方こちらは、、、という点です)。

とはいえ、大きな壁はシェアリングサービスの大事な要素である「余剰性」。どんな介護福祉士さんがどこにどんな風に「余って」いるのか?が大事な論点です。医師もナースもリハビリ療法士さんも同様でしょう。とはいえ、彼らも人間。24時間365日働き続けているわけではありません。すべての医療専門家や介護専門家がずっと医療行為・介護行為をしていたいわけでもない。

逆に、「◯◯な患者さんなら24時間何件でも引き受けたい」というモードの人たちもいるわけです。専門医取得前の必要要件を満たさないといけない先生たちとか(「量」を担保しないといけないシェアリングサービスにとって、ニッチ過ぎてNGかもですが)。。。

この領域の資産である専門家人材や施設・器具・サービスなどの「資産」について、「どこの視座から何を(誰のどんなプロセスを)見るか?」

ここにブレークスルーのポイントがありそうです。


一方で、「ほねつぎ」や「スポーツマッサージ」で看板を見ることの多い「柔道整復師」さん他のシェアリングサービスを目指されているのがこちら。

ケアくるさん

https://carecle.com/biz/#apphttps://carecle.com/biz/#app

こちらもサービスローンチはこれからみたいですが、楽しみですね。

医療健康に関する専門家と誰でもが当たり前に迅速につながれる世界。

ナース時代からずっと思ってきた一つの理想です。

大山さん、応援しております^^!

【んで、自分は何するのよ?】

「新しいことにチャレンジする人を応援する」のが自分の才能なので、自分個人として今後やりたいアクションの一つは「おせっかい.com」構想です。

これは上記の大山さんとのご縁をつないでくださった鈴木利和さんや、渡邊さんとのご縁で出会えた千田はるかちゃんのような「人を応援してコミュニティーをデザイン・プロデュース・盛り上げることができる」才能の方々とどんどん繋がっていき、そういう方々自身のシェアリングサービスを創り上げるイメージです。

これ、自分の周囲の人にとっては、リクルート時代からの知る人ぞ知る飲み会の鉄板ネタでしたが(当時はお見合い加速サービスでしたが^^;)

妄想、形を変えて、仲間を得て、続いております。はい^^。頑張ってる皆さんからエネルギー頂きつつ、自分自身もOne step at a timeで。

そして探求は続く。


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