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ウィル訪問看護ステーションよこはま北山田2021/7/1本日より、スタートします!

父が実家のある鹿児島で一昨日、医療保護入院となりました。

アルツハイマー型の認知症です。

昨年夏から母と相談しながら、ケアマネさんに相談しながら、地元の医療資源である認知症を受け入れてくれる病院さんとも連携しながら、180センチの父を140センチの母が在宅で足腰の悪い父を頑張って途中の入院を含めてほぼ1年近く、周囲の手を借りながら自宅でケアし暮らしてきました。

ここ1、2ヶ月は認知症の進行が激しく、全く病識がなく起き上がりや立ち上がりにも不自由する父は、睡眠コントロール不良であれこれ工夫するも改善せず、夜中起きていて夜じゅう母を起こし、足のマッサージや焼酎のオーダー(鹿児島の男性あるある)、罵声を浴びせる(「介護者としてお前は失格だ」)、を繰り返してきました。

母は夜全く眠れない日々が続きました。昨年夏より、母とも父自身とも(対話になることは難しいことが多かったですが)、病院側ともケアマネさんとも対話を続けてきた自分も意思決定に参加し、母の意思で医療保護入院を決めました。

そんな自分が【よこはま北山田】で、訪問看護師になります。

訪問看護師になる人間が、「在宅ケアをあきらめて家族を病院に入院させること」をどう解釈するか?

ぐるぐる考え続けてきました。これからも考えるでしょう。

今の時点では、敗北だとは思いません。母と父には、選択肢があってよかったと思います。家族には、当事者には、耐えられることと耐えられないことがあります。それぞれの事情があり、それぞれの物語があります。

大切なのは選択肢で、対話と実体験と納得によって意思決定ができることだと思います。そして当事者にしかわからない物語に想いを馳せることなのだと思います。


我々は「すべての人に家に帰る選択肢を」提供することをミッションとするウィル訪問看護グループの一員として、横浜北部(都筑区全域、港北区青葉区緑区の一部)、川崎市南部(宮前区、高津区、中原区の一部)の地域の方々に家で過ごす選択肢を提供すべく、事業所を立ち上げました。周囲の各種先輩事業者さん達と仲良く連携させてもらいながら、軽自動車や電動チャリで走り回ります^^。


素晴らしい立ち上げメンバー看護師/OT/STさんたちに恵まれ、素晴らしい先輩たち・仲間達に恵まれ知恵と勇気と情熱の火種をいただきながらこの数ヶ月準備してきました^^。(研修していただいている先輩方、本当にありがとうございます。感謝です)

北山田駅から近いマンションの一室でどんなチームが出来上がるか、ワクワクです^_^ みなさんコロナ時代にめげず気軽に遊びにきてくださ〜い^^。

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離れて暮らす認知症の父を入院させるべきか、在宅でケアを続けるべきか、悩み考え対話し続けた自分が、訪問看護師になることは意味があると思っています。

これから出会うであろう様々な個人、さまざまなご家族:さまざまなそれぞれのご家庭の歴史と背景と感情・愛情のあり方、関係性を抱えたご家族と、答えのない問いを、正解のない問いを、ともに考えてともに進むことができたらいいなあと、開設当日の朝、雨の音を聴きながら、そう感じています。

短くても、日々の学びを、日々のバタバタを、日々の失敗を、日々の喜びを、日々の成長を記録していきたいと思っています。

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2年前の父が元気な頃。お気に入りの一枚^_^


そして探求はつづく。

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