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個人と企業のチャレンジを支える「仲卸(なかおろし)」でありたい

築地の仲卸さんという業態を知るにつけ、自分の仕事の仕方の一つの理想を見る想いでその仕事ぶりに感じ入りました。書きたくなったので、久しぶりに。

大おろし(産地から築地へ)→仲卸(築地から小売の買い出し人へ)→買い出し人→店舗からお客さんへ、という構造の中で、寿司職人をはじめ、美味しさを探求する人たちのその先のお客さんに、美味しい魚介を届けるために目利きの信頼でビジネスをする「仲卸」という業態。そのあり方に自分の仕事の仕方が重なって見えたのでした。


そこに至る背景から書いてみると、、、

2019年になって早々、昨年末から続く肩関節周囲炎=五十肩(リハビリ中)、咳喘息の再発(治療中)、副鼻腔炎の悪化(治療中)、インフルエンザ(回復)と病弱ぶりを発揮しまくって気づけば2月下旬。40代も後半に入り相当な「中年真っ盛り」の悲哀に満ちた時間を過ごしました^^;ヤダねえ。。。


痛みや咳のない生活のありがたさや、生かされている自分を感じながら、自分の仕事のあり方もこれまでの人生やキャリアを振り返り、棚卸しする機会、考える時間を、寝床や休み休みの日常で頂いたわけです。出てきたのは、、、


人生は有限で、健康(体の自由=元気に動ける時間)も有限で、諸行無常&万物流転。その中で自分はどう生きていきたいのか?

ということ。

人や物事が変化するプロセスと美しいものが好きな自分は、物事の本質に触れたり、想定外の変化(成長・昆虫の「羽化」や「孵化」のような)に触れる瞬間、一番自分自身の生命が輝くのを感じ、生きてきてよかったと感じ、美しいと感じるのでした。


それは自分の目の前の日常の場合、顧問先の企業さんとコラボして新規事業を創っている過程だったり、相談してくれた方が転職したり独立したりする過程だったり、チームのこどもがバスケットボールを通して想定外の成長を遂げたりする瞬間だったりするわけで。


そのプロセスで、ゼロから新しいアイデアを作る(ideationのワークショップデザインとファシリテーション)に始まり、調査や参与観察のコーディネート、実証実験などのプロセスを通じて、職業人としては「価値を出さなきゃ、存在価値を示さなきゃ」となりがちです。


コミットしているので頑張るのは自然としても、そういうmissionで個人や企業さんと共にチャレンジしてるときの自意識のあり方のロールモデルやマインドセットって、シリアルアントレプレナーなどのstart up業界の理想的な在り方や、コンサルティングの業界やカウンセラーの業界や社外取締役として有名な人たちのような、そういったところにあるように感じてきたのですが、、、自分の場合、ちょっと違うんですね、多分。


「築地の仲卸さん」が今の自分にはしっくりくるのだとわかりました。


自分がアイデアや事業の種を創り出せなくても、究極いいのです。「(自分で魚を釣って来なくても)目利きの力で買い出し人さんの信頼に応える価値」というものがある、ということを知ったから。


それは、無限にある新規事業の事例や学術分野を含めた先人の知恵、世界中のinnovativeな新興企業のあり方、ビジネスモデルや企業文化、それらを支える組織開発の在り方や人事制度などなどから、「目利きの力」で、その企業や個人の強み・情熱・文化・歴史との相性を見抜き、提案し、共創し、信頼に応える、という自分のプロセスに似ていると感じたのです。


そこで大切なのは、きっとあらゆるプロの職人さんがそうなように、寿司職人さんや料理人さんたちなどの「プロ集団」に信頼されるための更なるプロとしての「目利きの力と嘘のない誠実さ」「(それを実証する行動)日々の努力(仕事の質、仕入れの質)」「相手の立場にたつ共感力」なのだろうな、と。


自分の場合、それを支えるのは圧倒的な情報量と目の前の相手の理解(強みの理解、才能の理解)、そしてその相手に求められる「一つのアイデアや事例」を引っ張り出して来れる、そういう意味での「目利き力」なのだろうな、と。


独立して満3年になろうとしてます。ありがたいことにリピーター顧客も増えてきた今、改めてそう思うのです。


自分の在り方にヒントを与えてくれるロールモデルを見つけた喜び。意外にもすでに豊洲に移転した「築地の仲卸」という業態でした。面白いなあ。


今回の発見のおかげさまで、今後努力するポイントもシャープになりました。

・innovativeな企業や取り組みのさらなる探求(全世界レベル/マルチセクターでの情報収集)
・業界情報(医療介護セクター)と企業情報(顧問先企業の理解)の掛け合わせと融合。


どちらも独自にアイデアを創り出すideationの技術(ワークショップやデザイン思考ほか)に加えて、独立してからずっとやってきたことですが、有限な時間の中できりが無いし、何を目標に情報収集するのか?というのも定まっていませんでした。


今後は、

新規事業の「目利きの仲卸」として個人と企業のチャレンジを支える

存在として信頼をいただけるような在り方、これをさらに探求していきます。


なんだかギアがもう一段切り替わった感があります。この数ヶ月ボリュームの増えてきた医師の開業支援のお仕事も含めて、複数ある頑張りポイントを探求していきたいと思います。


身体の回復とも相まって、新たな発見、視野とそれを照らす「光」を得ながら、今年は6社の顧問先へのコミットはもちろん、ハワイ島でのRoad to World Peaceプロジェクトに加え、2つのオンラインコミュニティのプロデュースという、自分自身のチャレンジが目白押しです。

中年真っ盛りの身体の声に耳を傾けながら、楽しみます^^!


そして探求は続く。

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