ヒッチハイクギグに見る可能性

ライブをやる上で、苦労ってのは見せない方がいい。
日々の苦労なんてもんは好きでやってるんだから
「俺、こんなに貧乏だけどライブやってるよ!」
なんて言えば野暮ったいし、知るか!ってなるじゃない。

でも、ライブで盛り上がる時って大体にして
その人のストーリー(=苦悩・挫折・復活)が見え隠れするとき。
わかりやすく言えば脱退・解散ライブだし
ファンからしてみたら推しバンドが憧れの人と対バンとか
昔のメンバーと共演とかさ、ストーリー見えると
あがるじゃないですか。どうしても。

それは出演者の告知段階から溢れてしまっていて
ライブ当日だけじゃなくて、ライブ後の感想なんかでも
本人、お客さんとあふれ出ちゃう。
結果としてイベント前・当日・後で盛り上がる。
理想ですよね。ライブとしての。

プロレスって毎試合そういうのがある。
誰と誰が仲悪くて、裏切ってとか。
師弟関係とか、所属同士の抗争とかさ。
ケガからの復活そういうのもあるよね。
それが嫌らしくなく可視化されて
そのストーリーにのめり込める。
なんなら独自の解釈で
「あいつは本当はこういう気持ちなんだ!」とか
ファン同士で語り合えちゃったりする。
これって凄い事ですよ。

で、そんなのをライブハウスでもやりたいな、って
ずっと思ってるんですよ。バンドの苦悩みたいなのを
なるべく嫌らしくなく可視化させてバンドが
ステージに立った時に、そのステージまでの
過程をみんなが知ってる。
そんな状況で聞く曲って響き方とか意味が
全然深いってか、複雑なものとして聞こえるんじゃないかって。

ドーピングといえばドーピングです。
僕は音楽がとても好きだからこそ
音楽だけってのは信じてないんですよ。

音楽って音符だけじゃなくて、その時の空気とか
自分の気持ちとか状況とか、そんなもんも
一緒に響かせて音楽なんじゃないかって思ってるのです。

前置きが長くなりましたが、先日無事に
第二回ヒッチハイクギグを終えました。

バンドのメンバーとライブハウス店員がセットになって
当日地方からヒッチハイクでライブに間に合うように
移動するという、企画です。全5組が参加してくれました。
当日の模様はtogetterでまとめてあります。

単純な話として、ライブやるのにこんな苦労いらないです(笑
でもこのヒッチハイクという苦労がいつの間にか
「1本のライブをやるには色んな苦労とドラマがある」に
置き換えられていきませんか?
なぜか最後、みんな感動してるんですよ。。。

ヒッチハイクという見ず知らずの他人を巻き込んで
その善意に感動する。その圧倒的な善意を背負い込んで
ライブをする。もう強制的に感動するに決まってんじゃん!!

しかもそれが、ルールとして制定されている
しかもそのルールがまったく理にかなってなくて
その無駄さが嫌味成分を緩和させてるんですよね。

こ、これって発明じゃ・・・!!??

と自分でこの企画の恐ろしさを改めて感じています。
色んなライブハウスで同時にやりたいな、と
ふつふつと第三回を計画中です。ふっふっふ。

問題なのは1度やったバンドが2度とやらない!って言う事位です(笑

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