「メイクした顔とすっぴん、結構違うね」って言われた話
まず大前提として、私は自分の顔が嫌いです。
日焼けしやすいし、面長だし、瞼の重い一重だし、下がりまつ毛だし、鼻は低いし、頬骨は出てるし…。
自分の顔の好きじゃないところは、キリがないくらい出てきます。
とにかくお世辞でも可愛いとは言えない顔をしています。
その上、メイクを始めたのも大学に入学してからと比較的遅い方。
田舎出身なので、周りもみんなそんな感じでしたよ。(言い訳)
出遅れていることを思い知らされた18の春でしたね。
大学生になってからメイクを始めたので、高校までに出会った人たちはみんな私のすっぴんを知っています。
これは少し前の話になります。
大学生のときに高校時代からの友人の家に泊まりに行きました。高校時代からの友人なので、勿論友人は、私のすっぴんを知っています。
そしてその日の夜、当たり前にメイクを落としたのですが、その時友人が私のことをみてこう言ったんです。
「あれ、shiro、結構顔違うね」って
「うううううん、ちがう、かなぁ?」
それまで、メイクしている顔とすっぴんの差について誰かに触れられたことがなかったので、少し動揺してしまいました。
でも、そんなに嫌な気持ちにはならなかったです。
どちらかというと何を今更いっているのって思いました。
友人には、私の顔がすっぴんでインプットされているもんだと思っていたからです。
だって高校時代3年間、雨の日も晴れの日も日焼けで真っ黒の時も寝起きで目が開いていない時も、ずっと私のすっぴんを見続けていたんですよ。
だからメイクをしている顔みて、「結構違うね」っていうのならわかるんです。
でも、まさかのメイクを落とした顔をみて「結構違うね」って言うとは。
いやずっと知ってるじゃん!!!
この顔の方が馴染みがあるでしょ!って思いました。
別に私のメイクは特段濃いってわけではないです。それでも違うって感じたんだなって思いました。
どうせならメイクしてる時の方が可愛いねって言ってくれたらよかったんですけど、そうは言ってくれませんでしたね笑
メイクって可愛くなるためにするものだと思うんです。
だから、すっぴんと違くなっていてなんぼだと思っています。
素材を活かすメイクもあるのかもしれませんが、あいにく私には活かすべき素材など存在しておりませんので、違くていいんです。
メイクすることで変われることは、それもポテンシャルだと思いますし、そこに辿り着けることは努力の結果だと思っています。
だから、すっぴんとの差があるのは、いいことだって思っています。
私は自分の顔がすごく嫌いですけど、メイクをしているときの顔は少しだけ好きになれます。
これって、すごくないですか。
だって、私は私の顔が大嫌いなのにそれを少しでも認めてあげられるようになるんですよ。
だからこそ私は「メイクした顔とすっぴんが結構違うね」って言葉を褒め言葉だって思っています。
「化粧に騙された」みたいなことが言われることもありますけど、すっぴんだって化粧した姿だって同じ自分じゃないですか。ただ顔に色々塗っただけ。
それだけで可愛くなれるんだから、元々可愛いってことですよ。
騙されたんだじゃなくて、勝手に幻を見てただけ。
メイクをしたらみんな可愛くなるし、メイクをして可愛いくなる子は、みんな可愛いんですよ。
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