星を見つけた日
私が過ごした3日間はもしかしたら夢なのかもしれない。
「おはようございます。起きてくださーい。」と言われたら、素直に「おはようございます」と返せるのではないだろうか。
大好きな人が帰ってきた。
いや元々私が会う前から彼は帰ってきている。
でも確かめたかった。確かめてみないと分からないじゃないか。
ステージに舞い戻った彼は前よりもなんだか頼もしく、更にキラキラしてたと思う。(オタクのエゴ?)
素直に嬉しかった。恋焦がれ、待ち侘びたスングァンとの再会。嬉しくない訳がないじゃないか。
前回のnoteで寂しい、会いたいと嘆いていた私へ。
会ったら会ったでものすごい感情になるから、準備は必要かも。
そして信じられないことが起きた。
だいすきなアイドルが私を見つけた。
しかも見つけて笑った。
信じられなかった。
私を指さしてくしゃくしゃに笑う君は今まで見た中で1番綺麗で輝いていた。
必死の形相で好きな人の名前を叫ぶ私に。
そんな世界線があるんだと思った。
どうせあっちは私が生きてることすら知らないし
こればかり言っていたのに。
私なんかを見て笑ってくれるんだから、こっちはもうたまったもんじゃないですよ。
その後の公演なんてうわ言のように「可愛い」「好き」「長生きしてね」しか言えなかった。
その先にまた奇跡が起きる。
3回目のお見送り会当選。
待ち続けていたメンバー欄の名前が「SEUNGKWAN」
当たった時は嘘かと思って何度もリロードした。
本当だった。会う権利を貰った。選ばれた。
彼に会ったら何をしよう、何を着よう、何を話そう。
永遠に悩んでも答えは出なかったので暖かくして行った。(大正解ですよ。)
トークショーで彼を見た時、どうしたらいいか分からなくなった。こんな美人な人と会うわけ?私が?
泣きそうになった。でも我慢した。
さすがにアイラインよれよれで行く訳にも行かない。
世界で1番好きでたまらない人に会うのだから、少しはいつもより綺麗でいたい。彼は私のいつもなんか知らないけど。特別な私しか知らないけど。
気づいたら目の前にスングァンがいた。
肩幅もしっかりあって男の人だった。
ずっと妖精で手に乗ると思ってたから。
あまりにも高くて見上げてしまった。
私の声に「はい!」と頷いてくれる。
「私の事見た?」訳:名古屋で気づいてくれたけど覚えてる?
「、、? はい!」
私が持つくしゃくしゃの写真見て頷いた。
頭真っ白。酸素足りなすぎ。
覚えてるんだ。あんな滑稽なオタクを。
君の記憶のメモリーを無駄使いしてごめんねと同時に私の幸福度は上がっていく。
終わったあとすごい泣いた。意味も分からず泣いた。
今も思い出すだけで泣きそう。耐えなきゃ。
でもこれで生涯生きていけるかも。
明日嫌でたまらない実習訪問も。君の誕生日を過ぎた頃にあるテストも。その先にある実習も。バイトも。
全部彼がいるから何とかなりそう。
思えばスングァンに出会ってから私の人生の物事に対する主語はスングァンだった。意味が分からない。
【スングァンに会うためにバイトをする】
【スングァンが使ってるから買う】
【スングァンがいるから頑張る】
全部全部スングァン。
よく友達に言われる。
「凄いよね。どこでも行くじゃん。」
1人であろうが友達とであろうがスングァンがそこにいるなら行く。当たり前だと思ってた。
褒められるようなことはなにもしてない。
私が私の幸せのために勝手に行ってるのだ。
私はこのまま夜行バスに乗って元の生活に戻る。
朝に戻って学校に行く。
また会う日まで生きてないと。
スングァンが言ってたから。
「健康で幸せを感じられる環境にいてね」
いなくちゃ。私の幸せ(=スングァン)だけど。
君に会えない分は何か違う幸せを見つけないとね。
でもきっとスングァンしかないんだろうけど。
そのままで君は私の全てだから。
おやすみ私のいちばん。
いつも助けてくれてありがとう。
今日だけは「일어나~!」なんて可愛い声で起こさないでね。
だって全部夢では無いから。
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