見出し画像

モレイラに短期免許交付

例の天才モレイラが短期免許を取得しました。リリースを見るとブラジルの騎手免許で来ているようですね。同騎手は2021/22年の香港リーディング2位で、GⅠ勝ち鞍は2021年までは香港、2022年は無く、2023年はブラジルで6勝、豪州で2勝挙げていますが、いずれも指定外国競走ではありません。つまり、資格要件は2021/22年の香港リーディング2位となります。

そうなると今後モレイラが短期免許を取得できるのは、今秋に2ヵ月、来年2024年の夏までということになります。ただ、今回の香港リーディング2位の要件は24年の6月まで利用可能なハズであり、6月末に申請して、60日以内の8月末から騎乗開始という形にすれば来秋にも騎乗可能ですが、そこまで引っ張るかは疑問です。

既に発表されている短期免許取得要件のリーディングの中にブラジルは含まれていませんので、仮にブラジルでリーディング1位を獲ったとしても来日できるかは不透明です。たぶん、ブラジルもパート1国なのでリーディング1位ならOK出すとは思いますが、JRAなんでどんな内規を適用するかは分かりません。

まぁレーンばりに騎乗馬を集めまくれば日本のGⅠを2つくらいは勝てるでしょうから、レーンよりかは可能性はあるのですが、モレイラ自身がそこを望むのかどうかという問題もあります。毎年のように短期免許で来たいのか、それとも日本馬の海外遠征で騎乗できればいいのか、せっかくブラジルに戻ったのにまたアジアまで長期間の出稼ぎに行くのものなぁと思うかもしれませんし。


それはさておき、モレイラは今年の2月にも来日しています。この時はフェブラリーSでカナダのシャールズスパイトに騎乗するためのスポット参戦でしたが、1節で16鞍に騎乗し3ー4-1-8、勝率0.188、連対率0.438、3着内率0.500を記録しています。レーンより十分驚異ですね。さすがに1番人気ばかりとは行きませんでしたが、2番人気が6鞍、3番人気が4鞍、全て6番人気以上と相変わらずの馬質です。これが短期免許になったらどうなるか怖いですね。

騎乗は毎週重賞がありますし、おそらく札幌がメインになるでしょう。今札幌に居るルメールや武さん、横山武、鮫島克なんかは厳しくなるかもしれません。推しの浜中なんか今週3鞍ですからね。玉突きで騎乗馬が無くなっても仕方ありません。秋競馬は阪神で2週乗ってお終いでしょうが、2場開催で関西にモレイラとは厳しいですね。特に川田や岩田Jrは割を食うかもしれません。引受調教師が堀先生なので中山で騎乗する可能性もあるかもしれませんが、どれだけ有力馬が食い荒らされるでしょうか。まぁ黒船の来襲の怖さを思い知るでしょう。


個人的にはモレイラは来なくていいかなぁと思います。2018年に短期免許で67勝という短期免許の年間最多勝記録を達成した脅威は忘れられません。2016年から18年まで3年連続で短期免許の最高3着内率を記録しているほど馬券に絡んでくれるので、馬券を買う側としてはモレイラだけ買ってればいいという状況になってもおかしくありません。

こうした強力すぎる一流騎手が来ると自国の騎手が育たないのですよ。ただでさえチャンスが少ない職業なのに、短期で来る傭兵に食い荒らされたら、ノーチャンスの騎手が山ほど出てくると思うんですよね。特に2歳戦とか、GⅠ戦線とかは見てられないものになるかもしれないと思うと、悲しいですね。まぁ夏に騎乗してくれるだけでもマシなんですが。

ともかく、モレイラがどんな成績を残すか注視していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?