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データと直感の融合 阪神C

・今週の気になる競馬ニュース

松田大作が12月17日付で引退しました。45歳ですからそろそろ引退となってもおかしくありませんが、そのコメントを見ると何とも言えない気持ちになります。

「今まで27年間騎手として仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。今まで支えてくださった競馬関係者の皆様、ファンの皆様、本当に感謝しております。突然となりましたが、自分の中では何年も前から考えていたことで、騎乗馬を思う様に動かせなくなってきたことや、思う様な結果が出せなくなってきたこと、年齢を重ね体重の調整が難しくなってきたこと、また、シンプルに騎乗依頼が減ってきたことで、メンタルを維持できなくなり、引退を決意しました。27年間、本当にありがとうございました。」

師弟制度が崩壊し、エージェント制が導入されて久しいですが、騎乗馬が集まらないのはエージェント制である以上、仕方ありません。ただでさえ大手馬主との付き合いがモノを言う世界なのに、そこにエージェントの力関係が幅を利かせてきたら腕のあるなしは関係なくなってしまいます。

負けたくせに乗せろとか言うな、勝ってから言えと馬主や調教師は言いますが、それなら勝ったら乗せるのか?と聞けば、そうじゃないと言う。誠実じゃないですよね。鮫島克だって物足りない部分はありますが勝ってるじゃないですか。それで降ろされて、乗り替わった騎手に勝たれたらやってられないですよね。じゃあどうやったらGⅠで騎乗できるのか、教えてくれって思いませんか。腐らず、黙々と、淡々とミッションをこなしてもダメならメンタルやられても不思議じゃないですよ。

松田自身はそこまで活躍できた騎手とは言い難いですが、決して下手な騎手ではなかったと思います。そりゃ不祥事やチョンボもありましたが、それはルメールでも川田でも短期免許組でも同じです。どうも大手馬主や関係者には贔屓目というか、トップジョッキーの悪い部分には目を瞑り、下位の騎手の悪い部分を殊更指摘しているように見えるんですよね。

あっ、もちろん個人的見解ですよ笑 でも、日本競馬界全体を考えるべき立場の人間が自分たちの利益ばかりを追っていれば、いずれ日本競馬界は沈んで行くと思うのです。だって日本競馬を支えているのは間違いなくファンですからね。どのレースでも高額賞金が可能なのも、全てファンが身銭を切って馬券を買っているからですよ。お前らの生活はファンが支えてんだよ分かってるのか?えぇえぇえぇ!?!?!?!?

と、鈴木君が申しておりました。ふ~~勢いでアレコレ言うのは怖いね笑 ともかく、今年はベテランの引退が多かったです。松田も今後は競馬サークルに残るか、他所に行くのか分かりませんが、元気で頑張ってくれたらと思います。また、障害の平沢健治騎手も23日の中山大障害を最後に引退するそうです。こちらも42歳と良い年ですが、今後は松下武士厩舎の調教助手になる予定とのことで、まだまだ競馬界に貢献してくれると思います。


それから追加で柴山雄一も年内で引退するそうです。今年9月に体重調整ができずに騎乗変更、騎乗停止となっていましたが、近年の落ち込みっぷりを見ると仕方ないですね。色々やらかしがありましたし、こちらも調教助手の伝手があったので騎手を続ける理由が無くなったのでしょう。数字的には2020年から勝ち星が減っているので若手に押されて引退と言ってもいいかもしれません。移籍初年度がピークとは・・・まぁお疲れ様でした。


・先週の結果

先週は土曜のターコイズSをパスし、朝日杯のみとなりましたが、こちらもデータ数が少ないのでそんなに強く行く事も出来ず、OPもデータ数が揃わなかったので非常にのんびりとした週末になりました。

さて、その朝日杯ですが、2014年に阪神開催となってからまだ9年しか経ってません。そんなデータで馬券を買えるわけがない。しかし、朝日杯というレースを通して見ると1番人気が非常に強いレースというのが分かります。2000年以降の中山開催では14年間で11回の出現、2014年以降は9年間で8回の出現、合計で23年間で19回、出現率82・6%は非常に高い数字です。また人気薄の出現数が低いレースでもあり、6番人気以上の出現率は76.1%、阪神開催以降は3番人気以上の同70.4%と、こちらも高水準です。

そのため、事前予想は1番人気を軸に2・3番人気流したワイド、そして3連複で1→2・3→3・7・9・14番人気の2通りでした。ところが、今年は8番人気以降の人気がかなり低く、7番人気と倍以上の差が付いていたので、8番人気以下には手を出しにくい状況であり、データの少なさもあって3連複はパスし、ワイドに注力するのは当然の選択でした。金曜から人気の推移を見てきましたが、さすがにこれは無理だったなぁ。

そうなると相手は7番人気以上になりますが、そうなると点数的になかなか回収が見込めないので、絞りに絞ります。まず気になったのは2番人気シュトラウスですが、レーン、ルメール、モレイラと外国人騎手が乗って結果を出した馬であり、今回のマーカンドはそれらに比べて一枚劣る短期免許組なので切ります。続いて3番人気ダノンマッキンリーの出現率が50%以下の12月のルメールなので切り、4番人気エコロヴァルツは武豊で買い、5番人気タガノエルピーダ、6番人気セットアップは分からず、7番人気オーサムストロークは坂井瑠星で買い、となり、その結果、短距離の川田→武豊、坂井瑠星+分からない2頭の4点で勝負となりました。

レースは2番人気シュトラウスが出遅れた以外は揃ったスタート。軸の1番人気ジャンタルマンタルも良いスタートを切りましたが、リズムを重視して無理に行かず、中団内を追走。シュトラウスは出遅れながら3角までに一気に先頭に立ち、明らかに掛かった状態でシメシメと思っていたら、4番人気エコロヴァルツ武豊が最後方に。スタート直後は行く気を見せたものの、周りが速かった上に何回か接触があったようで抑える方向に。

3~4角では、掛かったシュトラウスが落ち着いたものの、軸のジャンタルマンタルは内をスルスルと上がって好位を確保。エコロヴァルツ武豊は腹をくくって最後方を追走。ここで最初から大外を回さず、回る時は内から中、直線に入ったら大外という省エネで進んだ点は上手かったですね。さすがです。

直線に入ると、ポッカリ空いた内を通った軸のジャンタルマンタルがシュトラウスを早々に交わして先頭に。王道の好位抜け出して1着。馬場の問題はあったにせよ、先頭の馬があれだけ内を空けて走っちゃダメですね。マーカンドが重賞を勝てない理由が分かります。また、3~4角でジャンタルマンタルの内の通過を許したダノンマッキンリー、ルメールもどうかと思いますね。外に少し膨れたところをスッと入られてしまいましたから。

で、最後方に居たエコロヴァルツ武豊は脚を伸ばしたのは最後だけですね。それで2着に入ったのだから勿体ないなぁと思います。不利があった点は仕方ないですが、勝ち馬との差は内外とスムーズさですから、勝ちに等しいとはまでは言えないものの、価値のある2着だと思います。

3着には1戦1勝のタガノエルピーダが入りました。好スタートから最内2番手を確保し、直線で馬場の良い外目に出して脚を伸ばし、競り合いに勝って3着を確保した点は良かったですね。結果論ですが、4角で内で我慢できたらジャンタルマンタルは行き場が限定されるのできわどかったかもしれませんし、エコロヴァルツ武豊が差し切っていたかもしれません。難しいですね競馬って。


ということで馬券は直感と推しを信じた勝負でしたが、見事にワイド2点を的中。4点で1110円なら十分満足です。川田が勝った事だけ許せませんが、短距離の川田なら仕方ないでしょう。武豊は残念でしたが、ホープフルSで期待に応えてくれたら満足ですよ。応援します。



阪神C

出現数上位(馬番) 対象2006~2022年 17R
13番(6回)、3・10番(5回)、2・14・15番(4回)
1~6番(17回)、7~12番(13回)、13~18番(21回)
出現数上位(人気)
1・2人(7回)、3・5人(6回)、7人(5回)、4・8人(4回)
1~3番人気(20回)、4~6番人気(12回)、7~10番人気(12回)

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