見出し画像

データと直感の融合 ダービー卿CT

・今週の気になる競馬ニュース

先週の高松宮記念をマックドールが制したことで、サンデーレーシングが馬主として初めてJRAのGⅠ全26競走完全制覇を達成しました。史上初の快挙だそうです。障害を含めて完全制覇はなかなかハードルが高く、個人馬主はもちろん、他のクラブでも達成は困難と言えるでしょう。

内訳を見ると古馬38勝に対し若駒38勝と同等であり、レース数やチャンスを考慮すれば若駒はかなり優勢という印象を受けます。最初に勝ったのは2004年1月に行われた中山大障害(ブランディス)で、平地では同年の菊花賞(デルタブルース)、最多勝利は阪神JFの7勝、クラシックは20勝、グランプリは春秋で9勝、天皇賞は5勝となっております。王道を八大競走をきっちり抑えるところが強さの秘訣でしょうか。

ちなみに、日本で行われる国際GⅠという括りでは東京大賞典が残っています。2007年にヴァーミリアンが同レースを勝利していますが、この時は国際GⅠ昇格前でした。地方GⅠはジャパンダートダービー(2024年からジャパンダートクラシック)、全日本2歳優駿、JBCスプリント、JBCレディスクラシック、かしわ記念、さらに今年から昇格した羽田盃、東京ダービー、さきたま杯もありますので、まだまだ先は長いですね。ダートは鬼門なのかな。

それから4月に施行時期を移行した川崎記念について、2028年国際GⅠ昇格を目指すというニュースが飛び込んできましたが、現状のレーティングではまず無理なんですよね。2023年は114.25ポンド、3年平均が111.92ポンドですし、近年は110ポンド台が並んでいますので、4月に代わってからどれだけ数字を伸ばせるか、が昇格の分かれ目でしょう。まぁリステッドからGⅠ昇格はまず無理なので、まずはGⅡ、そこからGⅠという形が良いのではないでしょうか。


・先週の結果

先週は高松宮記念を含む重賞4競走がありました。土曜の日経賞は確証の薄いレースでスルー、毎日杯から見て行きましょう。事前予想は隠し要素込みの複勝が2番ルシフェルと3番ベラジオボンド、そして1番人気の複勝とそれを軸にした2・3・7番人気相手のワイドでした。

レースは横一線のスタートからメイショウタバルが先手を奪い、そのすぐ後ろに付けたのが1番人気のノーブルロジャー、さらに一列後ろに2番ルシフェルとと3番ベラジオボンドが付ける良い展開。馬場が渋く少頭数ということもあって馬群は変わることなく直線へ。

直線に向くと逃げたメイショウタバルがグイグイと引き離し、最内の経済コースを通って2着に6馬身差を付ける圧勝。2着には直線で馬場の良い真ん中に出した1番人気のノーブルロジャーが入り、3着はノーブルロジャーとの叩き合いに負けたベラジオボンドが入りました。

馬券はワイドが外れたものの、隠し要素込みの複勝ベラジオボンドと1番人気の複勝が的中。6点で390円のトリガミ決着となりました。う~む・・残念。実際は複勝をかなり厚く買っているのでプラスなんですが、予想でトリガミは悔しいなぁ。


続いて日曜のマーチSです。こちらの事前予想は6~8番人気の複勝と10~12番人気の複勝でした。なぜ複勝が2種類あるのかと言うと、データが異なるからで、前者は堅実に、後者は挑戦という構図です。本命は後者なんですが、オッズが低いことが条件です。しかし、直前までオッズを眺めていても11・12番人気のオッズが気に食わず、結局10番人気の3番キタノヴィジョンだけでした。

レースはバラバラッとしたスタートからミトノオーとペイシャエスが先手を奪い隊形を作ります。私が買った4頭は中団にキリンジとヴァルツァーシャル、ゴールドハイアーが付け、キタノヴィジョンは後方からの競馬でした。1000mを60.8秒で流れると大きく離して逃げたミトノオーが直線で大きく引き離し独走態勢になりますが、後方からは楽な手応えで外を回って来たヴァルツァーシャルが猛追し、最内の経済コースを通ったキタノヴィジョンも追い込みますが、前に届いたのはヴァルツァーシャルだけでキタノヴィジョンは4着まで。

複勝爆弾4点で360円は残念としか言いようがありません。そこそこ荒れるレースですし、そこら辺を期待したものの平凡な結果に終わってしまいましたねぇ。


そして本日のメイン、GⅠ高松宮記念です。こちらの事前予想は隠し要素込みの複勝が3番ナムラクレア、馬連で1~3番人気のBOXと4番人気を軸に2・5・6・8番人気、そして複勝の4・17・18番でした。

ちょっと細かい馬券になるのですが、まず馬連の1~3番人気BOXは人気サイドの割には的中率はまぁまぁ、回収率はそこそこ良いです。4番人気の馬連は破壊力が高く回収率は400%に迫りますし、複勝は超大穴ですが、来た時の破壊力が目を見張るものがあります。単勝100倍を超える大穴がそれなりに出現しているレースですし、堅くもあり、荒いレースでもある、それが高松宮記念なのです。

レースは、スタートを決めた香港のビクターザウィナーと内からマックドールが先手を主張し、さらに外からウインカーネリアン、中からルガルが迫って先団を形成。その後ろにママコチャと4番人気のトウシンマカオが付ける展開は、人気薄を除いて買った馬のほとんどが前に居る状態。ワクワクが止まりません。

重馬場ということもあって最初の3Fを34.8秒で通過しますが、これは重馬場でも苦しくないペース。4角から直線にかけてビクターザウィナーが外に進路を取り、ウインカーネリアンとママコチャも外に振られますが、2番手に居たマックドール、トウシンマカオは内を選択し、勝負の分かれ目の予感がします。

坂を上がる頃にはビクターザウィナーが勝つ雰囲気でしたが、内のマックドールが思いのほか抵抗し、坂上では先頭を奪い返します。ママコチャもトウシンマカオも勢いが削がれて沈む中、最内の後方でジッとしていたナムラクレアが内から強襲し並んだところでゴール。最後はクビの上げ下げでしたが、マックドールがアタマ差しのいで1着。ナムラクレア浜中はまたも悔しい2着に終わり、3着には香港のビクターザウィナーが入り、11点で180円と大幅なトリガミとなりました。縦目決着ですし、これは仕方ない。隠し要素込みの複勝を厚く買っていたため被害は最小限でしたが、データ的には大敗に近いトリガミでした。


このナムラクレア浜中の騎乗についてネット上ではやいのやいのと言われていますが、私個人はそんなに悪い騎乗ではなかったと思います。確かに最後の直線で右ムチ打って内に刺さってはいたものの、直線向いたところでは外にトウシンマカオとビックシーザー居たので内を選択するのは間違っていませんし、最初のムチで内に刺さったのは同馬が以前から直線で見せていたもので、刺さった範囲も許容できる範囲内であり立て直しもスムーズでした。2回目も残りの距離と勢いからしてムチの使用は間違っていません。ムチを使用しなければ勢いが加速したかどうかも怪しいですからね。

となれば、浜中のミスは2回目に右ムチを打ったことでしょうか。左ムチなら展開は違ったでしょうが、その場合、内に刺さっていたのと同じ割合だけさらに外に飛んでいく可能性も十分考えられ、勝ち負けなったかと言えばせいぜい半々でしょう。

また着差はアタマ差ですが、レース映像を見る限りでは頭の上げ下げで十分着順が入れ替わる内容でしたから、仮にナムラクレア浜中が交わしていたとしたら、ここまで浜中がヘタクソだ降板しろだと叩かれたとは思えないのです。つまり、シルバーコレクターのナムラクレアがまた僅差で敗れたことが悔しい人たちが、ネット上で浜中を叩いて憂さ晴らしをしているように見えるのですよ私には。完璧ではなかったものの、十分な騎乗だったと思いますね。


というわけで、3戦して3戦ともトリガミ決着という悔しい結果となりました。データは当たっているものの、馬券力が足りな過ぎるわけですから、ココを上げていきたいものの、どうすればいいのかが分からないんですよね。いやぁ~・・・・まいった。


ダービー卿CT

出現数上位(馬番) 対象2002~2023年(2011年を除く)21R
10番(8回)、5番(7回)、3番(6回)、9番(5回)
1~5番(24回)、6~10番(21回)、11~16番(18回)
出現数上位(人気)
4・5人(9回)、2・7人(7回)、1・3人(6回)、9人(5回)
1~3番人気(19回)、4~6番人気(19回)、7~10番人気(17回)

ここから先は

405字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?