見出し画像

データと直感の融合 皐月賞&アンタレスS

・今週の気になる競馬ニュース

今週は騎手の話が続いていますが、今日は小牧太騎手の話題がありました。なんでも、園田競馬に地方騎手として復帰するという意向があるそうです。

同騎手は1985年に兵庫でデビューし、2004年にJRAへ移籍。桜花賞を含むGⅠ・2勝を挙げ、JRAでは通算910勝を挙げています。しかし、近年は勝ち星はもちろん、騎乗数も減少しており、自身のコラムでは引退まであと少しという話でした。

ところが、先月末に約2年弱ぶりに園田で騎乗し、兵庫では20年振りとなる重賞勝利を達成したことから「いい馬に乗れればまだまだ勝てる」と手応えをつかみ、関係者からの後押しもあって復帰を模索していたとのこと。

JRA騎手になるには、地方・海外の騎手免許は返上する必要があり、復帰するには地方競馬騎手免許を再取得しなければいけませんが、すでに令和6年の騎手免許試験について願書を提出しているそうです。5月の一次試験を突破し、7月の二次試験をクリアすれば、最短で免許交付日の8月1日から地方騎手として再デビューすることができます。

受け入れる側となる兵庫県競馬組合は、免許再取得後に正式な対応を示す方針であり、兵庫県調教師会、騎手会はともに肯定的ということなので、組合がゴーサインを出せば、復帰の可能性はかなり高いようです。

ただ、JRAからすれば地方から受け入れてやったのに、勝てなくなったら地方に戻りますという態度は好ましくないですよね。外国人騎手もそうですが、例えば評判よろしくないミカエル・ミシェルなんかがJRAで通年免許を取ったとしても、勝てなければ簡単に日本を脱出してバイバイする雰囲気がありますよね。そうした行動ってJRAの面子を潰すのと同じだと思いますよ。

今回は、5~6年も低迷し、乗鞍も集まらなくなった還暦間近の騎手だからセーフでしょうが、これが30~40代の騎手でやられたらJRAとしてはやってられないでしょうね。ただでさえ騎手が少なくなっていて、短期免許組に無双されている状況なのに、競馬学校生も増やせず、地方騎手の転身も認められずでは、騎手界隈はお先真っ暗でしょう。

公営競技という特殊な競馬を開催していて、外国人騎手を簡単に受け入れるのも難しい以上、地方騎手は柔軟に受け入れてほしいなと思いますし、それこそ地方騎手への短期免許とか考えていいのではないでしょうか。中央と地方が相互協力という形で免許取得10年以下を対象に、それぞれで研修名目で臨時免許を交付すれば国内の騎手という括りで大きな成長が見込めるでしょうし、中央と地方の発展にも寄与できると思います。

さてさて、この一件はどうなるでしょうか。


皐月賞

出現数上位(馬番) 対象2000~2023年(2011年を除く)21R
7・14番(9回)、1・16番(5回)、2・3・6・9・11・18番(4回)
1~6番(21回)、7~12番(24回)、13~18番(24回)
出現数上位(人気)
1人(15回)、2・3人(11回)、8人(7回)、4・6人(5回)
1~3番人気(37回)、4~6番人気(12回)、7~10番人気(14回)

ここから先は

1,219字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?