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データと直感の融合 フラワーC&ファルコンS

厩務員や調教助手が加入している労組4団体と日本調教師会が16日、春闘に臨んだものの合意には至らず、17日に3回目の交渉を行い、辛うじて全馬労のみが合意に至ったものの、他の3団体とは交渉が決裂してしまいました。ただ肝心のストライキについては、日本調教師会が調教師、組合非加入者、補充員で開催業務を行うとし、JRA側もゴーサインを出したため開催中止は回避されることになりました。この詳細については18日の午前9時に、JRAの公式サイトで説明する予定とのことです。

今回の春闘で労組は、現在の賃金体系を廃止し、従来の賃金体系に戻すことを求めていました。現在の賃金体系はJRAの売上が減少傾向にあった2011年に、人件費カットを目的として日本調教師会と労組が合意してスタートしたものですが、現在はJRAの売上が回復しており、さらにGⅠレースの賞金も増額され続けていることから、従来の賃金体系に戻すことを要求したものですが、なかなか調教師会も簡単に認めず、話は平行線のようですね。

まぁ開催は行われるということで、とりあえず一安心といったところでしょうか。ただ、今回はストライキが行われなかったわけではなく、ストライキが起こっても開催は中止にならなかったとのことです。つまり、全馬労以外の3つの労組1342人はストライキを実施したのですが、調教師会とJRAが開催を強行したってことです。

前回のストは、24年前の1999年4月3日に行われました。この時は前回のストから19年振りであり、春闘は3月24日から続けられ、4月3日、4日の48時間および4月10日、11日(桜花賞当日)の48時間のストを通告していました。この時は、4月2日の午後5時までに合意に至らなかったため、3日の開催が中止となりました。その後、4日のストは回避され、交渉が続けられた結果、8日に合意に至り、桜花賞の開催中止という最悪の事態は回避されました。そうした歴史もあってか、春闘が4月までズレ込むことは無くなったようです。

また、今回のストが仮に行われた場合、労組は『競馬開催に関わる業務を行わない』というストを行うハズだったのですが、これはJRAが嫌う競馬開催が中止になるストです。昔は競走馬をほったらかしにするストだったらしいですが、さすがに生き物に手を加えないってのはマズイので、競走馬の日常的な管理には影響が無いようになっているようですね。

ただ、こうした労組側の歩み寄りに調教師会とJRAは増長したのか分かりませんが、「開催スト?できるならやればいい、こっちはこっちで勝手に開催するからな」と、装鞍やパドックでの誘導といった当日業務を調教師、定年引退した組合非加入者、補充員(退職後に再雇用されたヘルパー)が行うことで、強行開催を決定しました。

JRAの佐野健吉競走理事は「調教師会と調整をし、全場で開催していくという形になりました」とコメントを出したものの、雇用者側としてスト破りのようなことをしたのは良い印象はありません。某大手馬主よろしく、先を見据えないような方策は日本競馬界全体に波及する問題になりかねないと理解しているのでしょうか。

先の佐野理事は「調教師会から新賃金体系は厩舎制度改革の一貫の柱として必要に応じて改善し、それに伴う話し合いを続けたいと前向きな回答が示されたが、3労組は決裂という結果になりました。今回の要求は制度の問題。すぐに改善は難しいと思うので、労使ともどもよく話し合ってもらって解決策を見つけてもらいたい」と言いますが、JRAも既存の制度を継続したままでいいのか、違う制度を検討した方がいいのか、常に変化する時代情勢に合わせつつ、堅持するところは堅持し、変えられるところは変えるようにフレキシブルな対応を求めたいところです。

まぁそうは言っても調教師会と労組の間に入れるわけでもありませんので、外堀から手を加えるしかないのですが、それはそれでかなりの時間が掛かりますし、難しいところですね。



さて先週の結果ですが、まず土曜の中山牝馬Sの事前予想は3~6番人気の単勝爆弾でした。もうそれ以外に選択肢はないレースだったので、これはやむを得ないチョイスだったのですが、それでも言い分はあるのですよ。

データで拾った過去23レースで1番人気はわずか4勝しか挙げておらず、最後に勝ったのは2014年でしたし、2番人気は23年間未勝利でしたので、配当妙味も考慮すればバッサリ切れます。むしろ来たら事故だし、来ても安い配当でトリガミ間違い無しだったでしょう。

逆に3~6番人気は全て3勝以上でしたし、出現率もトップクラスです。また、今年に行われた25の重賞では3・4番人気は2勝ずつ、5・6番人気は1勝ずつであり、メインである4~6番人気は東京新聞杯以降の13戦で未勝利ですので、来る可能性は十分にあります。また、2番人気は25戦で10勝を挙げる驚異の成績を残しており、例年10%後半の勝率に落ち着く2番人気が春競馬以降に苦しくなっていく可能性も考慮すれば、ますます3~6番人気の単勝は現実味を帯びてきます。

ところが勝ったのはその2番人気に推されたスルーセブンシーズでした。中団から4角で押し上げて行き、直線で力強く突き抜ける完勝劇に、あぁ事故事故笑 と苦笑いを浮かべるしかありません。チョイスした馬が2・3・5着に入っているのを考えれば決して悪い選択ではなかったと思いますが、まぁこんな時もあるでしょう。何気に今年のGⅢでは初めての敗戦で、そちらの方に心を痛めているくらいです。


続いて日曜の金鯱賞ですが、こちらは圧倒的な数字を誇る1番人気から馬連総流しと、6~10番人気までを相手としたワイドで勝負しました。

トリガミを考えると腰が引けそうになりましたが、仮に2番人気マリアエレーナとの決着であれば諦めるつもりだったのですが、オッズを眺めていると6番人気までは23倍に収まっているものの、7番人気以降は40倍台と少し離れています。これなら馬連の7番人気以降はワイドにしても十分利益が出そうですし、点数も減らせます。

ただ、5番人気は単勝11.7倍、6番人気は同13.0倍だったのに対し、馬連のオッズでは前者が16.0倍、後者が23.2倍で少し差があります。ここで直感が働きました。こんな微妙な差を境に取捨選択する時って裏目になる事が多いよな、仮に6番人気までワイドに含めると、軸が2着までに来れば馬連とワイド的中、または馬連を外してもワイド2点の的中になり、そこまで大きく収支に差はないんじゃないか?と。

そこで馬連は5番人気まで、ワイドは6番人気からに変更し、計9点で勝負したところ、軸のプログノーシスが後方一気の末脚で完勝、2着に逃げ粘った3番人気フェーングロッテン、3着に迫るハヤヤッコを押さえたアラタが入り、見事に的中となりました。

イィィィィィエェェェェェェイィィィィィィ!!!!!!!!鈴ぅぅぅぅぅ木ぃぃぃ君wwwwwwww前日の阪神SJでニシノデイジー斬りで調子乗っちゃったぁぁぁぁぁ?!?!?!?君のマリアエレーナはどこに行ったのかなぁぁぁぁwwwwwww人気馬は安くて買えない????だから当たらないのだよチミはさぁぁぁぁぁぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

直感により点数を絞ったので回収率は事前予想時の120%から200%を超えるほど上昇しました。これは嬉しい。また焼肉に行けるなぁ~叙々苑は旨いもんなぁ~人のアドバイスを全斬りした鈴木君は連れて行ってやりませんけどね。できればハヤヤッコが交わしてくれたら良かったんですが、それは望みすぎというもの。こうしてコツコツと利益を積み重ねていく事が重要です。

というわけで、銀行レースも近いですし、今週も頑張りましょう。


フラワーC

出現数上位(馬番) 対象2000~2022年(2011年を除く) 22R
12番(7回)、1・3・7・9・10番(6回)、4・13番(5回)、11番(4回)
1~5番(22回)、6~10番(24回)、11~16番(20回)
出現数上位(人気)
1人(18回)、2人(11回)、3人(7回)、6人(6回)、5人(5回)
1~3番人気(36回)、4~6番人気(15回)、7~10番人気(10回)

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