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九十九里トライアスロン(ミドルディスタンス)総合優勝 4時間21分35秒

実はミドル初完走でしたが、結果は総合優勝と最高の結果でした。


目標

今秋の目標としていたレース。
毎年レベル感が違うのでなんとも言えないものの、スイムを上位でこなしつつ、バイクパートをAv.40km/h、ランパートをAv.4’10/kmで走れれば総合上位は間違いなく入れそうな感じだったので、総合表彰台、あわよくば優勝を目標としていた。

タイム的には、スイム30分、T1を10分、バイク2時間15分、T2を5分、ランを1時間30分で合計4時間30分となり例年1-3位程度のタイムなので、そのくらいが目標だった。

実はミドル2回目。1回目はアイアンマンセントレア70.3(2020年)だったが、レース中にコース内落車が発生してレースが中断して完走できなかったので、ミドルの距離でどこまでペースを維持できるかは全く未知数だった。

スイムパート 29’11(12位)

今年合計11回、しかも1回に2000m程度しかプールで泳いでいなかった。とはいえ元スイマーなので泳力自体にはそこまで不安はないが、1回もウェットスーツを着ていないのでどこまでOWSで泳げるのかはよくわからず不安あり。

第1ウェーブだったが、準備に時間が掛かって整列の後方になってしまい、ウェーブの後ろの方からスタート。
例によってスタート直後はバトルが勃発したが端の方で無難にやり過ごし、縦に伸びてきたところで少しずつ前へ上がっていく。プールで泳ぐ時に頭を下に突っ込みがちなのでヘッドアップが苦手なのだが、流石ウェットスーツと言うべきか、極めて楽に前を確認しながら泳げた。波も少なく快適で、ヘッドアップが苦手な自分向きだった。

だいたい800mくらいだったか、気付いたら前方で超飛ばしてる数人を除いて集団の先頭まで来たので、そこからは集団先頭の選手の真後ろでひたすらツキイチして流れに乗せてもらう。おかげでかなり楽にスイムをこなすことができた。

なんか顔むくんでない?()

バイクパート 2'15'33(3位)

バイクが一番走れていたのは今年の3月頃だったと思うが、娘が産まれてから週末に気軽にロングに行けなくなり以前のように200km超えのロング練ができておらず、また60kmのパイオニアソロ周回練でも毎回後半になると腰の痛みに悩まされていたのでこれまた不安あり。

トータルAv.40km/hを目指していたが、北風が強く、北に20km、南に20km×2周回のコースでは平均スピードが参考にならないので、とにかく淡々と240-250wあたりを目指して走る。

1周回目は誰もコース上にいなくて走りやすい。
前方、おそらく20-30秒くらい前方でかなり良いペースで走っている選手(おそらくこの人が総合2位の小栗選手)がいたので追いつこうとするも、なかなか差が詰まらない。むしろ、50km地点あたりから例によって腰が痛くなり、パワーが少しずつ落ちてきてそれどころでは無くなってくる。
さらに2周回目ではミドル1周目+ショートが合流してコース上の選手がドッと増え、スピード維持だけを考えて走るのが難しい。接触して落車だけは絶対に避けたいのでひたすら「右通ります!」と言い続ける。声枯れた笑

いったん腰の痛みが出てくると、ライバルというより腰の痛みとの戦い。向かい風の方がむしろ腰の痛みはマシで、追い風で結構腰に来るので腹筋に力を入れてみたり息を深く吸ったり色々試行錯誤し、ガクンと落とすまでには至らずになんとか耐え忍ぶ。

80km地点あたりでTKこと竹谷選手に抜かれる。(バイクスタート時には2分くらい差があったのに…)。これで総合3番手。付いていこうとするが腰が限界に近くペースを上げられない。
まあ事前のレース展開想定では、竹谷選手にスイムで先行し、バイク途中で抜かれるも付いていき、ランで捲るという作戦だったので、この地点で抜かれるのは悪くない。
多分竹谷選手と30秒差くらい、総合3番手でバイクを終える。Av.234wまで落ちてしまったが、Av.40km/hは概ね達成できたか。小栗選手は2周目途中で見失ってしまいタイム差不明だったが、後からリザルトを見ると10秒しか離れていなかったようだ。

追い越し禁止区間を除けばAv.40km/hは余裕で達成。
forerunner 255とパワーメーターが接続できていないのでパワーは計測できていない。FTPは315wくらいなので出力や心拍自体は余裕で、ひたすら腰の痛みと戦っていたことがわかる。

ランパート 1'28'44(8位)

事前のトレーニングではAv.4’00/kmで4km×3を行ったのが最長で、20kmのペース走はおろかブリックランも行っていなかったので、トライアスロンのレースにおいてどのペースをどこまで刻めるか未知数。これまた不安あり。

ひとまず4’00/kmで1キロ通過するも、最近手応えを感じていた脚が前に出る感覚が全然なく、すぐに4’05-4’10/kmまで落ちてしまう。このままズルズルとペースダウンしてしまうことは避けたかったので、ピッチをいつもより早くするように意識し、腕を大きく振って脚を無理やり前に出していく。

躍動感なくしんどそう

ガーミンのデータを見ると、いつもキロ4分のペース走ではピッチ170、ストライド1.45mくらいで走っているが、この時はピッチ185、ストライド1.35mくらいになっていた様子。
とりあえずこのペースでしばらく行けそうな感じなので、限界が来るまでこのペースで走る。
それよりとにかく足の裏が痛い。皮膚でなく筋膜?的なやつ。ずっと痛みと戦い続けながら走る。

5kmくらいの折り返しがある場所で気付いたが、総合3番手でランスタートしたつもりだったのだが、上位2人が後ろにいる。どうやらトランジットに時間が掛かったのか、気付いたら先頭で走っていた。
小栗選手、竹谷選手は並んで走っており、タイム差を確認すると2分ちょいの差。他はかなり離れている感じ。竹谷選手よりは速く走れる自信があったので、小栗選手との一騎打ちの様相。恐縮だが事前情報が全くなく(まあ向こうも年に1回しかトライアスロンレースに出ない俺の情報があるはずないんだが)、ランに強いのかどうか不明だが、速いと知ったところで何もできないので自分の走れるペースを刻むのみ。

そのまま4’05-4’10/kmでペースを刻んで10kmを過ぎ、再び折り返しでタイム差を確認して小栗選手との差が若干広がっていることを確認したが、自分が突然ガクンと来る可能性もあるので全く安心できない。むしろ今にも止まりたいくらいの(主に足の裏)キツさ。12-14kmくらいは「まだ10km弱残ってるのか…」とかなり気持ち的にもしんどく、4’15/kmを下回ってしまう。

14kmくらいから追い風基調になったこともあり、終わりも見えてきたので突然脚が軽くなり、4’05/kmが楽に刻めるようになる。
小栗選手との差も3分まで広がり、かつ他に追い上げてきそうな人もいないので、こりゃ勝ち確や!と沿道の人たちの声援に応えハイタッチとかする余裕を見せていたが、18km付近からガクンと急激に脚が動かなくなりつらつらのつらみ時間が訪れる。止まらなければ優勝は確実なので4’20/kmくらいでギリギリ耐える。顔もずっと歪みっぱなし。沿道の人はコイツ行きは余裕ぶっこいてたのに帰り辛そうやなと思っただろうな(笑)

進まないながらもなんとか20kmまで耐え、ラスト1kmはペースアップして終わろうと思ったが、脚が死にまくり&爆裂な向かい風により全然ペースは上がらずヘロヘロ。ともあれタイム差には余裕があるので、最後は優勝を噛みしめつつゴール。

finisherpixの
12-14km、19-21kmのペースダウンが悔やまれる

レース後

ゴール直後は全く動けなくなり、特に足の裏の筋膜?が痛すぎて立ち上がることもできなかった。本当は上位の人たちと会話したかったが全くそんな余裕なく、ロキソニンが欲しくて救護室に行ったがそんな物はないと言われたのでその場でひたすらうずくまっていた(笑)
表彰式まで2時間も待たされたが(なお事前アナウンスではゴールから30分後くらいに表彰式が行われることになっていた)、無事に優勝を知らされ表彰式へ。

副賞として、高級マッサージガンとミニバイクをいただいた。

その頃にやっと歩けるようになったのでむしろ良かったかもしれない。
スイムのデータが飛んでしまったので総合タイムは結果が出るまで全くわからなかったが、4時間21分35秒とコースレコード(なおレコード保持者はデュアスロン日本代表)から20秒差くらいの好タイムだった。

結果的には現時点での実力を出し切ることができたが、スイム以外はつらつらタイムが長く、中身はとにかくしんどいレースだった。
まだまだ発展途上の実力なので、来年以降にまた99Tに出るとしたらバイクAv.41km/h以上、ランAv.4'00km/h以内で走れるようになりたい。

次のレースは宮古島トライアスロンを目指す予定。
宮古島はバイク123km、ラン35kmとロングにしては短めで、ミドルまでしか出たことがない(そして今回が初完走)私にとってはロング入門編みたいなレースでちょうどよいと思われる。
距離が伸びても今回のレースと同じペースを刻めるよう、冬の間、主にランの走力向上を図っていきたい。

かっこいいね

使用機材・インプレ

トライスーツ:HUUB anemoi2 22plus

<スイム>

ウェットスーツ:シロモトのオーダーウェットスーツ
ゴーグル:speedoのブレードゴーグル

ウェットスーツは一昨年に作ってから3回しか着ていない(=レースに3回しか出ていない)。もったいないね。
ゴーグルは以前まではSWANSのOWS用のゴーグルをトライアスロンでは使っていた。しかし前日準備中、プールで使っていた(今はarenaだけど)speedoゴーグルと比べてみると、OWSのゴーグルはゴムの部分のせいで全体的に視界が狭いことに気付き、ヘッドアップが苦手な自分は視界の広さを確保した方がいいだろうとspeedoのゴーグルに変更。結果的にはこれが正解だったように思う。
ただ曇り止めを塗っていなくて後半視界が悪くなってしまったので、次回は塗るようにしようと思った。

<バイク>

TREK SPEED CONCEPT(2013)
ホイール:前輪ELVES OROME、後輪ノーブランド中華ディスク
タイヤ:veloflex record clincher(25c)
チェーン:TIPSUM DLCコーティング
チェーンオイル:silca synergetic
なんちゃってボルテックスジェネレーター多数(笑)

機材の選定・インプレ等は以前の記事参照。
マージナルゲインを追求する(機材編)|bootac (note.com)

当時からの変更点は、タイヤを世界最速タイヤにアップデートしたことと、後輪をディスクホイールにしたことか。
今回の風の強さでもそこまで横風の影響は感じなかったので、なんちゃってボルテックスジェネレーターが上手く作用しているのかもしれない。

<ラン>

ランニングシューズ:LI-NING feidan ultra 3
ソックス:tabioのナノグリップソックス

ランシューは以前まで飞影PBを使っていたが、今年からLI-NING feidan ultra3へ(コイツ中華ランシューしか使ってねえな...)。
練習では飞影PBよりも脚の負担が軽く、ポンポンと弾む感じで良かったのだが、レース後に強烈に脚の裏の痛みが発生したことから、もしかしたら自分には合っていないのかもしれない。
シューズの影響なのか、初めてのミドルゆえの体の負担の増大なのかは不明だが…

レース中補給

①T1
アリナミンゼリー
②バイク
ドリンク:モルテンドリンク(カフェイン無し)、OS-1ドリンク×2(ほぼ1本しか飲まず)
ジェル:40km, 80kmでモルテンジェル(カフェイン入り)
③T2
OS-1ゼリー
④ラン
エイドの水&レッドブルちょびっと

補給ミスで後悔したくないと思いモルテンのジェルを使用してみたが、美味しくないし胃に残るし自分には向いていないかもしれない。
レースを通して全体的に腹の調子は悪めだった。


おわり

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