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国際教養大学(AIU)を紹介する

※2024/2/9更新 ちょっと校正しました。ほとんど変更前と変わらないです。

ネット上にAIUに関する情報が少ないため、現在AIU生である私がAIUの実情を語っていこうと思う。

簡単に私のプロフィールを紹介すると、
・現在AIU1年生、EAP所属。
ということで、入学してから1年も経っておらず、まだEAP(English for Academic Purpose : 英語で授業を受けるための英語集中プログラム)すら修了していないので、AIUの全貌を知らないかもしれないが、今の段階で私が思ったことを正直に書いていこうと思う。
※この記事に書かれている内容はあくまで個人的意見なので参考程度に留めてほしい。

初めに、私がAIUを志望した理由を書いていこうと思う。
ズバリその理由は、
面白そうだったから。
まぁなんとも薄い動機だね。

入った後の感想としては、
確かに面白い大学だけど……
と思った。
つまり、私には合わなかったということ。


それではAIUはどんな大学なのかを紹介する。

AIUは、学問的に何か学ぶというところではなく、何かするために必要なマインドを鍛えるところだなと感じる。
授業も、なんか説明できないけど本質的にはマインドを鍛えるっていうもの (EAPはディスカッションやプレゼンを通じてクラスメイトと話す機会が多いので、それで新たな視点を獲得したり、批判的思考を身に付けたりといったもの、かな) がある気がする。そういうものって何をやるにしろ大事な根幹部分だから、将来何が起こるかわからない現代において必要とされているんだろうね。AIUはそういう実践的な知を大事にしてると感じる。
だからAIUは本当に変わってる大学だし、面白い。ただ、同時に人を選ぶ大学だなとも思ったよ。
あと、もちろん学問的に何も学べないわけではないけど、何か学びたい学問があるのならAIUに来るべきじゃない。というか、来るな。(もし、まだやることが決まってなくて、大学の1.2年で広く浅く学んでから、3.4年で特定の分野を深く学んでいこうかなと考えている人は、この大学に入るのをおすすめしない。理由は、いわゆる理系分野の科目が非常に少ないためだ(別に文系分野も多くはないが……)。東大、北大、筑波大のような入ってから専攻を決められる総合大学に入ることをおすすめする。やることは決まってないけど、AIUのような国際的な大学、学部がいいという人はICUや早稲田国教をおすすめする。私立だけど。一応国立だと千葉大国教とか横市国教とかある。ここら辺はちゃんと自分で調べてね。)

まぁ、他の大学に通ってる人が本当に学問を学んでるのかって言われたら、多くの大学生は遊んでるっぽいからそうでもないんだけどね。(これは偏見)

webサイトに個を確立するって書いてあった気がするけど、本当にそんな感じな大学。色々な人と関わって色々な視点を得てその中で自分自身の考えを探していく、創っていくことで自分の意見をしっかり持てるようになる、的な。言葉で説明するの難しいから、オープンキャンパスとかで雰囲気を感じないと分からないのかもしれないね。
他の一般的な大学生に、大学で何を学びましたかって聞いたら、こんな学問を学んだよって返ってくると思うけど、AIU生に聞いたら、マインドを鍛えられたよって返ってくるんじゃないかな。知らんけど。というか私ならそう返す。
という感じで、マインドを鍛えるっていうのがAIUで学べることなんじゃないかなと思う。まぁ、マインドを鍛えるって言われても……って人いると思うけど、あんまり私は言語化するの得意じゃないので、この文章がよく分からなかった人はオープンキャンパスとか行って何か感じとってくれ。


次にAIUのメリットを紹介する。
1つ目は、やっぱり英語力(語学力)は鍛えられると思う。
1年次はルームメイトが留学生だよって人が一定数いるし、EAPでグループワークとかプレゼンテーションとかで英語で話す機会多いし、その後の授業ももちろん英語だし、1年間留学必須だし……で英語力はマジで上げられると思う。でも、ここで注意したいのは英語力上げるには、積極性が必要ってこと。まぁこれはどんなことに対しても言えるんだけどね。グループワーク多いって言っても最悪1言2言で終わらせることは可能だし、留学生多いって言っても自分から話しかけないとあっちからは話しかけてくれないからね。授業受けてたら英語に慣れることはできるけど、「慣れる」で止まっちゃう。留学行っても、喋らずに一人でいたら英語力は上がらん。結局は自分次第。自分から進んで動くことがホントに重要。
あと、英語だけじゃなくて、その他の言語も上達が期待できると思う。周りで、自分が学んでいる言語が母国語だよって人が一人くらいはいるから、その人から色々教えてもらうことはできる。やっぱり母国語の人が周りにいるのはメリットだね。まぁこれも自分から進んで動くことが大事だよ。

2つ目は、視野が広がること。
私的に一番のメリットだと感じる。まぁ、極論全てのことはこれに集約されるんだけども。
これは、上でも述べたけどディスカッションやプレゼンを通して他の人の意見を知ることで視野が広がるってことね。あと、留学生という全く異なる価値観、バックグラウンドを持つ人と関わることも視野拡大にプラスに作用する。あと、1年間留学必須だから、海外に1年間行くこともめっちゃでかいと思う。知らない土地で母国語が通じない状態で一人投げだされるからね。そりゃ色々学べるよね。学ばないと生きていけないと言ったほうがいいかな。可愛い子には旅をさせろとは、よく言ったもんだね。

3つ目は、秋田(田舎)にあること。
田舎にあるから、都会にある大学とは全然キャンパスライフも違う。不便さはかなり感じるけど、不便さを知ることもまた視野を広げるために役立つし、周りに何もないから勉強に集中できるとか、田舎にあるからこそのメリットがあると思う。

最後は、深い人間関係が構築できること。
一般的な大学は、友人はいても顔知ってる程度で、仲良い友人があまりいないというケースが少なくない。でもこの大学は最初の1年間は寮生活が義務で、その後も8〜9割は寮に住んでるから、必然的に仲良くなる。やっぱり仲良い友人いると大学生活もより楽しくなるし、大学卒業後も仲良くできたら嬉しいよね。


次にAIUのデメリットを紹介する。
正直、このデメリットは私個人的な意見という側面が強いので、ご注意を。私にとってはこのデメリットは非常に大きいので、みんなは当てはまらないといいね。

1つ目は、EAPの授業がつまらないこと。
これはそのまんまだね。まぁもちろん英語能力強化のための授業だからそれは仕方ないと思うし、まぁ面白いこともなくはないから、耐えられる範囲ではあるかな。

2つ目は、EAP後の授業に興味がそそられないこと。
留学行くまでは基本的に基盤科目(浅く広い科目群)を受けて、留学+その後は専門科目を学ぶって感じなんだけど、俺のやりたかった学問がないんよね。これが本当に大きいデメリット。シラバスを見ても、うーんって授業ばっかりだから全然授業が楽しみじゃない。まぁ、授業以外は楽しいんだけど、授業がつまらないって私にとっては結構くるものがある。

3つ目は、授業料が思ったより高いこと。
私は秋田県外出身だから入学金も40万以上かかるし、授業料も他の国公立と比べて高いし、寮費も他の国公立の寮と比べると高いし、留学費用もかかるしで、計算したら700万〜800万かかる。思ったよりも高いんだよね。

書き出してみたら、案外デメリット少ないね。まぁ私にとっては2つ目のデメリットがデカすぎるんだけどね。


最後に、受験生に向けてかなり大事な話をしようと思う。それは、本当にAIUに入りたいのか、AIUに入学して後悔しないのかという点だ。
はっきり言うと、私は後悔している。理由は私のやりたかった分野の勉強がAIUではできないから。まぁAIUで学んだこともあるから一概には否定できないけど。受験校について、自分の興味分野についてもっと調べておくべきだった。
このように私のような被害者を出さないために、受験生は必ず①自分の興味分野、②この大学に入っても本当に後悔しないのか、をしっかりと調べてほしい。もちろん、入ってからでないとその大学の実情は分からないが、調べればある程度は分かるし、時間があるならオープンキャンパスに行ってその大学の雰囲気を感じるのも大事だ。この2点は早い段階からしっかりと確認してほしい。


おまけで、私がAIUに向いていると思う人を紹介しようと思う。
AIUに向いてる人は正直1パターンだけだと思う。それは、AIUに一目惚れした人。AIUって結構中学生からずっと目指してました、って人が案外多いんだよね。それって、そのAIUの独特な匂いを感じ取ったんじゃないかな。
それ以外の人は、覚悟が必要だと思う。
私みたいに普通に一般で入って、AIU面白そうだし、国際系興味あるし〜って感じの人は、覚悟が必要。
国際とかグローバルってついてる学部(いい例だとAPU全学部、ICU、早稲田国教、法政GISとか)が君の志望校だったら、君はAIUに来ても大丈夫だと思う。
でも、君の志望校が文、経済、経営、商、法学部とかだったら(というか国際とかグローバルってついてない学部だったら)、本当にAIUでいいのかをしっかりと考えてほしい。私みたいな犠牲者を出さないためにも。
AIUは人を選ぶ大学だから、軽い気持ちで決めず、しっかりと考えてほしい。

最後まで見てくれてありがとう。

※冒頭でも書いたが、この記事はAIU1年生が書いたもの、あくまでも個人的意見であるということを必ず把握してほしい。そして、私はAIUを貶める意図は全くないことを明記しておく。

以上

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