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沖縄に蔓延する「島嶼左翼=否定知識人」との決別と思想の現代性。

「否定知識人・島嶼左翼は、人々を「ウチナーンチュ」(沖縄人)として措定して、これと「ヤマトゥンチュ」(日本人)とを対比させて、その対立の構図をもとにして、思想的・政治的に何かを言っているつもりでいます。「アイデンティティの政治」に囚われているその彼らが、国民国家批判をしたり日本主義イデオロギーを否定したり嗤ったりしているのは、滑稽というほかありません。島嶼左翼と呼ぶゆえんです。」

『島嶼左翼はどこへゆく — 沖縄的言説風景』宮城正勝 著


    Ⅰ
一、空転する否定の文体  仲里効のトンデモ言説
二、水と油は水と油だ  比屋根薫を批判する
三、「反復帰論」って、何のこと?
四、「文化の政治性」って何のことだ
五、基地をめぐる言説風景
    Ⅱ
六、代替わりと現実不能症について
七、否定知識人たちの「祭り」
八、消費される沖縄?
九、沖縄ナショナリズムという倒錯
十、高度消費社会はつらいよ
    Ⅲ
十一、肯定批評の解体力
芹沢俊介『皇室・家族論—日本はいまどこにいるのか』
十二、「地べたの普遍性」ということ
加藤典洋『どんなことが起こってもこれだけは本当だ、ということ。』
十三、待つことと待たせること
十四、「一階部分の思想」ということ
十五、「口ごもる」ということ

『島嶼左翼はどこへゆく — 沖縄的言説風景』目次

「否定のことばと否定の表象の連鎖であり、それらの言葉がオートマチックに繰りだされている。だから、リアリティがまるでない。なぜなら、現実とも「現代(現在)」という時代性とも、接触することもなければ交差することもまるでないからだ。」

沖縄に蔓延する「島嶼左翼=否定知識人」との決別と思想の現代性。