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おセンチ板前日記。

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板前修行で感じることや日記的なこと、不定期で思った時に書き記していきます。
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記事一覧

ぼくがオピニオンを書かなくなった訳

こんにちは、ぼりです。

ぼくは数ヶ月前までブログのスタイルが全く違いました。

「〇〇すべき」とか「〇〇じゃダメだ」みたいなメッセージ性の強い記事です。

ところが最近は自分の活動を書くことが多くなってきました。

これには2つ訳があります。

今日はちょっとそのことを。

1.疲れる

ぼくはオピニオン記事を書くと、単純に疲れます。

「これ、〇〇さんが読んだら気分悪くなるかな…」みたいな気持

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考えて、考えて、考える。

ここ最近思ったこと、自分の中でひとつ越えることができてきた壁について。

戦略的に考えるぼくはもともと「戦略的に考える」ということが苦手で、嫌いでした。

なんだか純度が低いというか、卑怯な気がして。

だから今までは、基本はよく考えずにそのまま体当たり。ぼくはなんか変に根性があるので、実際にそれでなんとかなってきたことも多々ありました。

でも、最近になってようやく「打算的に考えること」をできる

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やさしい気持ち

ぼりです。

最近、なんだか少しづつ、「優しい気持ち」になることができるようになってきました。

思えば3ヶ月前、仕事を辞めて、ハイパーリバ邸設立のためにクラウドファンディングに挑戦した。

「自分で仕事(=価値)を生み出す」ってことはもちろん生まれて初めてで、右も左もわからず、何をすればいいのかわからない毎日が続いてきました。

自分で選んだ道だから誰のせいにもできないって「いい緊張感」は重く自

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どうやら相手にかける言葉は自分にかける言葉みたいです

ぼりです。

先日、ある方の相談に乗りました。

帰り際、「悩んでた気持ちが少しスッとした」って言葉をもらえた。そういった言葉をもらえたらぼく自身、よかったとおもう。

そして自宅に帰ってベットに沈むとき、自分が発した言葉を振り返る。

実は、相手のためにかけた言葉のようで、自分に言っている言葉だから。

「無理しなくていいよ」「きっと大丈夫」「楽しもう」「辛くなったら気軽に相談してきていいよ」「

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努力を押し付けたあのときの自分へ

ぼりです。

どうしても思ったことがぶわーって頭の中に浮かんできたので、ここに書きます。

ぼくは20歳のとき、勤めていた地元の工場をやめて佐川急便に入りました。佐川急便といえば「キツイ」で有名です。

当時ぼくは根性試しのつもりで入社しました。「佐川急便で3年続けば他のどんな会社に行っても通用する根性がある」という噂を耳にしたからです。

実際4年間在籍し、板前になるときにはものすごい自信に満ち

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中間管理職として人事異動を担当して決めた2つの決意

ぼりです!

先日からTwitterにて会社の近況で感じた事をつらつらと呟いてきました。
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">今日はとても大きな人事異動があった。厳しい現実だけど、これから先も「こだわり」と「固執」をはき違えた板前は淘汰される。</p>&mdash; ぼり@板前ブロガー (@

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新たな目標を見つける瞬間は意外と絶望的な時でもあると思った。

きょう、人事異動の機密情報を社内事情に詳しい人から教えてもらった。

その内容はまさしく絶望的なもので、僕がこの先計画していた1年間の目標を見事にぶっつぶすものだった。

簡単に書くと、僕はあと1歩で板前の職場でもっとも「上位」とされる「煮方」というお店の味付け全てを担当するポジションにたどり着くところまできていた。
ところが急遽、春の人事でこの職場で働いていたベテランを呼び戻してトップとして育て

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素直に喜ばない可愛い後輩

今日、会社の会議で研修としての一時的な人事異動の発表があり
去年入社した若手の後輩が名古屋の系列店に2ヶ月の転勤を言い渡された。

名古屋の店舗は詳しくは書けないけど駅ビルの中にあるので
かなり回転率が高い。

現在の店舗が看板も掲げずに出店しているので
ほぼほぼ「一見さんお断り」状態の為
名古屋の方がもっぱら「きつい」といわれている。

その後輩は前々から名古屋の店舗に興味を示していたのだが

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かき揚げ丼の無念

かき揚げ丼の無念

先日、まかない担当の日に久しぶりに残り野菜や魚の切れ端を使った
「かき揚げ丼」を作った。

10人前のかき揚げ丼製作の全ての作業を1度にまとめると多大な時間を消費してしまうので、空き時間に1度かき揚げだけを揚げておいて食べる時に
2度揚げをして熱々の甘辛ダレにくぐらせる作戦だった。

実際に忙しい日だったので時間が押していたので作戦は功を奏した。

いざ2度揚げに取り掛かったところで、早く食事を済

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強気な小心者

きょうは過去最高となるまで上司と揉めた。

生意気な僕は常に強気な態度を崩さずに
最後まで折れることはなかった。

騒動がひと段落して気づいたのは
手足の震えと、胃の痛み。

相当強気な態度に出る僕だけど
「内心すごくびびってたんだな」と実感。

もしかしたら僕の周りにいる強気な人も
メディアで強気な発言をしてTVに出るような人も

実は結構小心者なんじゃないかと思った1日。

精一杯気を張った今

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keep on smiling

keep on smiling

今日は、忙しくはないけれど社内的な事情でとても張り詰めた空気
の調理場だった。

僕自身、それなりの責任を負う立場にあったので
割と表情もこわばっていたし、気も張っていた。

そんな中、見習いの後輩がまさにどうでもいいバカな話を
語りかけてきた。

一瞬、怒ってしまいそうになって見上げた後輩の
屈託のない笑顔で僕はノックアウト。

その場でなんだかバカらしくなって笑ってしまった。

そして気を改め

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尊敬の由来

僕は職場でも「生意気な若手」として名を挙げています。

だけどけっこう僕なりの基準の中で「尊敬できる先輩」ってラインがあって
その先輩の為なら自分の時間を割いてでも力にならせてもらいたい。って思うんです。

その基準というのが
仕事ができる、でもなく
会社内での管理職にあたるひと、でもなく

心対心で接してくれる人間味を感じられる人です。

これを感じる人ってみんなくだらない評判とかは気にせず

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pay it forward

pay it forward

お昼のまかないの時、急に天ぷらが無性に食べたくなって
今日のまかない担当の見習いの男の子に、ちょっと試練的な意味も込めて
「天ぷらを作ってみてよ」とオーダーしてみた。

僕は板前修行5年目。偉くなったもんだ。

見習いの男の子は少し困惑したあと、素直に
「天ぷらを教えてください」と聞いてくれた。

僕からオーダーしたものだったし、僕がそういう見習い時代の時、
ちゃんと教えてくれる先輩みたいなのに出

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