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コーチング:思い込みという押し売り

みなさんこんにちは、今空港です。これからワシントンDCに帰るのですが、今回の旅もたくさんの方にお会い出来て、多くの学びに溢れた素敵な旅となりました。本当にありがとう!

今日はそんな中でも「思い込みって迷惑な押し売りだなあ」と思った経験をお話ししたいと思います。

一人ぽっちの夫

今回の日本の旅には夫と娘も同行したのですが、娘は午前中は日本語学校、午後はインターン、夜はお友達と一緒ということで、夫は結構一人ぽっちだったのです。なんだか可哀想になって私は「ここもいいよ、あ、あそこも行ったほうがいい」なんてツアーガイドになったようでした。

ある日のこと

夫に日光に行くように勧めました。観光というとどうしても東京の西に行きがちだけど東もいいところがたくさんあります。そして日光なら日帰りも可能ですし、何と言っても日光東照宮という有名な観光名所があるし、3猿は一回は見ておいていいと思ったのです。「まずは宇都宮で乗り換えて、そこから日光線に乗るんだよ」と言い含めて朝8時に夫を送り出しました。

Gyoza、美味しい

そうして私はミーティングに出かけたのですが、お昼ちょっと前に夫から「宇都宮ってGyozaで有名なんだね。知ってた?今一番有名なところで食べてるの。あと二箇所は行けるかな」と不可解なメッセージが!なんと夫は日光線に乗らずにフラフラと餃子の匂いにつられて宇都宮で途中下車してしまったのです。その後もgyozaというパッションの赴くまま食べ歩き、日光はささっと寄っただけで帰って来るという感じ。「日光どうだった?」「Gyoza美味しかった」ですって。

お魚、美味しい

それでも日本の神社仏閣に興味を持ってもらいたい私は今度は「築地本願寺は?」と提案します。というのも2年前に最初の本が出版されたとき出版社の近くにあったのが築地本願寺で、「なんとかお願いします!」とそこで願掛けした思い出があったからです。そうしてまたまた夫を朝8時に送り出しました。

そうして来たメールが「お魚、美味しい!」だったのです。どうやら夫は本願寺ではなく築地市場に行ってしまったようでした。

思い込みはパッションの押し売り

「これは一体?」と思いつつ考えて見たら私は夫に「何したい?」「日本のどんなところを経験したい?」と一度も聞きませんでした。日本に来たら観光名所、神社仏閣と決めつけていて、また日本の建築が大好きな私は「これしかないでしょ!」と全く疑わなかったのです。

「あなたのためを思って」の大迷惑

食べ物にパッションを感じる夫はその後もラーメンや、お好み焼きにパン屋さんなどどんどん美味しいところを開拓して行きました。実は京都にも一人で行ったのですが、ラーメンを食べ歩いてマンゴー味の八つ橋を発見して大満足で帰ってきたのです。

本当に人はそれぞれ。

大切なことは

大切なことは「あなたはどう思う?」「何したい?」「どうして?」の基本を押さえること。子育ての基本もそこにあるけど、夫との人生もそこが基本かなあ、と思った3週間でした。

その夫は今タイにいます。タイ料理好きが高じて3日間食べ歩きするそうです。あそこもお寺で有名なのだけどなあ。


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