子育て:完璧な母親という呪い
みなさんこんにちは、2日前に猛暑の東京から雨続きのワシントンDCに帰って来ました。以来時差ボケ+愛犬アスペンにつられて1日の半分くらいグーグー寝ています。
今日は飛行機の中で7時間ぶっ続けに見てそのリアルさに「怪談よりも怖い!」と思ったテレビの話をしたいと思います。
連続ドラマの一挙見
私は連続ドラマが苦手。だって「次どうなるのだろう」とドキドキしながら1週間を過ごすのってなんとなくもどかしくないですか?
だからかなあ、連続ドラマはまとめて一挙に見ちゃいます。成田からワシントンDCまでは12時間くらいあるからこの一挙見(英語でBinge watch)には丁度いいのです。
そして今回1話から7話まで見たのが「Big Little Lies ビッグリトルライズ」でした。
ハリウッドのスターが結集
リース・ウエザースプーンやニコール・キッドマンが主演のテレビドラマで、ゴールデングローブ賞なども受賞した話題作ですが、「これってリアルすぎ!」というくらい真実味に溢れていたのです。
高級住宅街の小学校が舞台で、そこで繰り広げられるママ友の戦い、ママたちの「私の人生これでいいの?」という葛藤の話ですが、DVあり、浮気あり、いじめあり、ワーママと専業主婦の戦いあり、で「どうして今まで見なかったのだろう」というくらいのめり込んじゃいました。
本当にBinge watchにしてよかった。
あまりにもリアルな苦しむ母親たち
いろんな母親が出てくるのだけど、共通することは「完璧な母親でありたい」という願い。そして完璧になれないことで不幸を感じていること。
子供の一挙手一投足に目を配り、ダイエットと運動で美しい容姿を保ち、綺麗に整理整頓された凝ったインテリアの家に住み、お夕飯はまるでクッキングショーのように完璧、そしてエレガンとなテーブルセッティング。
そのために仕事をやめて家庭に入ったはいいけどなんだか自分の人生がなくなったと悩む母親、子供が虐められているのは自分がレイプにあったシングルマザーだからと思い悩む女性、ワーママだからと引け目を感じて必要以上にいろんなことをやろうとする母親、自分の人生を子供に捧げそれで満足だったのに子供が巣立っていくのを見て自分には何もないと悩む母親。
母親にかけられた「呪い」
何かしら自分には欠けているから自分は「完璧な母親ではない」と思い悩む母親たちが自分が幸せじゃないことを隠すために「自分は完璧な母親よ」という仮面を被りながら繰り広げる戦いの物語ですが、「完璧な母親」って私たち母親にかけられた「呪い」のような気がしませんか?
そもそも「完璧な母親」って誰が言い出したのでしょうかねえ。
良妻賢母の歴史や「母親はこうあるべき」的重圧から来ているのだと思うけど、「完璧な母親」っているのでしょうか?「完璧な母親」は幸せなのでしょうか?「完璧な母親」に育てられる子供は幸せなのでしょうか?
みなさんは「完璧な母親」についてどう思いますか?
「完璧」って何?「不」完璧でいいじゃない?ご意見お待ちしています!
全然完璧じゃない母親に育てられた娘。凝ったお夕飯ではなく15分クッキング+毎晩10:30のママ終業時間があっても元気いっぱいに育ってくれました。
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