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月イチスイッチ批評。【特別編vol.1】2017年前半

月イチスイッチ批評。(旧月末スイッチ批評。)を始めて早数ヶ月。毎月好きなように書かせていただいている自腹購入企画だが、今回は特別編として、企画開始前の作品に触れてみようと思う。ソフト数が多いので、いくつかに分けてお届けする。
ここのところ私が更新するのはゲーム記事ばかりだが、書き溜めが多くなってきた故の公開となる。ご容赦頂きたい。

今までに購入したものをまとめて批評していくので、細かいところまでフォローしきれないかもしれないが、気になったポイントに関してはガンガン書いていこうと思う。
これから2017年前半・後半タイトル、2018年タイトルと全3回を一度に更新する予定で、今回は昨年2017年前半購入タイトルに絞っていく。
なお、今回は独断で☆5段階評価もつけているので、そこも見どころとしてほしい。


◼︎1-2-Switch

(著者はダウンロードで購入)
☆☆☆--
2人以上でサクッと遊びたい!を叶えるソフト。

ニンテンドースイッチの発売日にゼルダを購入する以外に、このハードの特徴を楽しみたかったのと、みんなで遊べるものを、という理由で購入。
ダウンロードの方がいつでもソフトを探すことなく遊べるのは利点だ。

内容はスイッチの特性を活かしたパーティーゲームだが、
こんなこともできるのか!など驚くことが多かった印象。
ただし、筆者はみんなで遊びたい割にこういうパーティーゲームは少しニガテで、ダンスをしよう!とかカッコイイキメポーズを!のような「ナニコレ、アメリカの学生がやる友達の一軒家貸切パーティー的なノリでやらなきゃダメなの?」となって躊躇してしまう。こういう日本人は多そうだ。
踊ったりすることが恥ずかしい私のような日本人に向けたパーティーゲームというのは、手元で乳搾りするとかホットドッグ食うくらいのゲームだけで十分かなぁと個人的には。
前述したように、初めて触れるひとなどと、スイッチってこんなこともできるのか!と驚くには最高のソフトといってもイイだろう。


◼︎ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド

(著者はパッケージで購入)
☆☆☆☆☆
1人でじっくり遊びたい!を叶えるソフト。

突然ですが、コレが私の今まで遊んできたゲーム史上で、人生最高に面白かったゲーム。お世辞抜きで。
武器は拾わないといけないし、体力は木の実や肉を調理したものを食べて回復、防寒対策が必要な場所があったり、端から端まで走っても30分以上はかかる広大なマップを生き抜くサバイバルなオープンワールドゲームだ。空を飛び回るのではなく、グライダーで滑空しかできないなど、主人公の行動に適度に制限をかけているのが実にゲームらしいリアリティを生み出している。
だからといって筆者はプレイ時間はそこそこだし、やり込み度もそこそこなんだけど…ただ、いつ始めても、ストーリーを進めなくても歩き回っているだけで楽しい。開拓する楽しみがまだまだ残されていて、何度も通ったように思う道でも新たな発見をさせてくれる。そんな全編通して人間の本能的な部分をくすぐられたような良質なゲームだ。
ちなみにゼルダは作品がすべて時系列的でつながっているので、(たとえば過去作品の場所によく似た場所があるなど)一見、そのつながりについては作品中では語られないのだが、ほかの作品を遊べば遊ぶほど想像が膨らみ、面白い。ぜひ遊んでもらいたいし、のちのち本誌企画「考察の友」の企画でも取り扱いたい。


◼︎いっしょにチョキっとスニッパーズ(プラス)

(著者はダウンロードで購入)
☆☆☆☆-
2人以上でじっくり遊びたい!を叶えるソフト。

発売日当日のラインナップの中に入っていて、値段も安めに設定されているゲーム。
ミッションクリア式のゲームで、プレイヤー同士が協力して声を掛け合いながら、お互いの身体をチョキチョキ切り取ってクリアを目指すもの。
たとえば、自分の身体をハリのようにとがらせて、風船を割るなど。相手の切り方によって自分の身体の形状が変わるので、「右のほうちゃんと切って!」「切るからじっとしてて!」と、まるで子どもの散髪かのような会話のやりとりをすることもある。
攻略方法はいくつもあるので、先ほどの風船だって、身体をとがらせずに、壁に押しつけて割ってもいい。この自由さと絶妙な難易度で、時間を忘れるほどプレイしてしまうのだ。
値段の割にかなり白熱すること間違いなし。


◼︎神巫女 -カミコ-

(ダウンロードで購入)
☆☆☆--
1人でサクッと遊びたい!やり込みも欲しい!を叶えるソフト。

スーパーファミコンのゼルダの伝説から大きく影響受けたと思われるソフト。500円と安く、ゼルダとちがってステージクリア型なので、短時間でも遊べる。
武器の特徴がちがう3キャラクターから1人を選びスタート。敵を倒し、謎を解きながら進んでいく。ステージごとにボス戦があり、さながらゼルダのダンジョン部分だけを遊んでいるような感覚。
あまり良くない点をあげると、どのキャラクターを選んでも謎解きは全く変わらないというところ。ゼルダではブーメランで遠くのスイッチを押すなど、さまざまな武器を駆使してクリアするのが醍醐味になるが、今作の武器は単なる攻撃手段でしかないのが残念。単にクリアを目指すなら得意な武器を探してやるといい


◼︎マリオカート8DX

(著者はパッケージで購入)
☆☆☆--
2人以上でサクッと遊びたい!を叶えるソフト。

Wii Uの移植+α版。Wii Uは遊んでいないので初見プレイだったが、キャラも多いし、コースも32コースととても多い、そしてスイッチ版独自でドリフトが1段階追加されて3段階になった点もこれまでのシリーズを遊んでいたものとしては評価すべき点だ。
一番良い点としては、アクセル踏まなくても進む、コースアウトしない、という初心者というより【お子さま仕様】が入っているところ。このモードによって3歳に満たない姪っ子はスイッチを見ればマリオカートで遊びたがるし、50ccのレースであればアイテムを使えば1位とまではいかなくとも、ビリになることはほぼない。(もちろん多少のコントロールは必要だが)
3DSが未だ子どもに人気の中で、スイッチでも子ども向けに力を入れていくというのが強く伝わるシステムだなぁと思う。
一方で「大乱闘スマッシュブラザーズ」などで慣れたオトナの私は、不満点がひとつ。やり込み意義をあまり感じないのだ。
ゲームを始めた瞬間からキャラがほぼ全解放コースも解放されているため、パーティーゲームとして遊ぶしかない。あるのは一位でゴールドカップを手に入れるか、2位3位でシルバー、ブロンズになるかというのと、レース中に手に入れたコイン枚数でカートのパーツが手に入るということ。(ショップなどで買うわけではなく、枚数達成で勝手に追加されていく)
「スマブラ」では、やればやるほどキャラクターが追加され、コインが手に入ればショップでコレクションアイテムを購入できたり、やってもやっても足りないほどのやり込み要素があるのだが、マリオカートのコレでは、これから何をしたらいいの?とモチベーションも上がらないわけで。で2人以上は白熱して面白いものの、星は少なめ。


◼︎ショベルナイト

(ダウンロードで購入)
☆☆☆☆-
1人でも2人でもじっくり遊びたい!を叶えるソフト。

インディーズゲームの中でもかなり有名なものになったショベルナイト。3DSやWii Uでも出ていたが、Wii Uでのみ、amiibo購入で解放されていた2人プレイがおすそわけプレイで簡単に遊べるようになったのは大きい。
とはいえ基本はストーリーのあるアクションゲームなので、丸一日かけてクリアするくらいのボリュームがある。毎回集まる機会のある友人や家族と連続して遊ぶならいいが、途中から遊ぶと難易度も上がっているし、少々変わった戦い方をするショベルナイトの操作に、友人も最初は戸惑うだろう。アクションに慣れた友人と、ガシガシ進めていく本格的なゲームだと言っておこう。なんといっても今作はロックマンに多大な影響を受けた作品だ。
ヨロイを購入したりするやり込み要素や、敵キャラが主人公となり、別のストーリーを楽しめるなど、やれることはたくさんある。そういうところを見ても、1人用が最適のゲームではある。


◼︎聖剣伝説COLLECTION

(著者はパッケージで購入)
☆☆☆
主に1人でじっくり遊びたい!懐かしのゲームをしたい!を叶えるソフト。

懐かしの聖剣伝説シリーズ3作が遊べるという、スイッチ独占のゲーム。ゲームの移植は完璧で、なかでも聖剣伝説3はその昔、スーパーファミコンで発売されて以来の移植なので今作はかなり貴重な移植作品となる。
三人までおすそわけプレイで遊べるというが、実際なかなか腰を据えて三人で遊ぶ機会がなく、まだ試せていない。これも上記のショベルナイトに通ずるものがあるが、ストーリーがあるものを途中から他人に遊ばせる、というのはやはり抵抗がある。
そして、レベル上げなどやり込んでいくことが必要になるので、ますます1人でやるようなものに変わっていってしまう。
加えて、UIが古くさい。これは懐かしさのため仕方ないが、メニュー画面を開くとゲーム内の時間が一時停止されるのだ。1人ならまだしも、2人以上でやるときも、戦闘中・移動中問わず、いちいち他の人がメニューを開いている画面を見ていなくてはならない状況が生まれる。これはなかなかの苦痛だ。
何はともあれ、移植は貴重なことだし、これでシリーズが継続していってくれることはファンにとってありがたい。といって、2のリメイクはスイッチで発売しなかったし(PS4版のみ)、続編の話も聞こえてこないので、この先どうなってしまうのやら。
シリーズ同士のつながりはないので、3つそれぞれを1人でじっくり遊びたいと思う。


ということで2017年の前編、いかがだっただろうか。
ゼルダの伝説はこれ以上ないかもしれないと思わせたゲームの傑作だった。これ以上、というのは楽しみ方がそれぞれ違うのでハッキリとは上下をつけられないかもしれないが、少なくとも30年近くテレビゲームをしてベストだと思うということは、何かすごいものを持っているのは間違いない。今からでもプレイをはげしくオススメしたい。

さて次回は後編。
スプラトゥーン2やスーパーマリオオデッセイなどが控え、2017年商戦も後半戦、という感じの時期である。
近日公開。ご期待いただきたい。

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