SCP財団Tail 【カンテサンス】を妄想する

はじめに

・これはPear_QU様の作品であるSCP財団Tail 【カンテサンス】を自分なりに考えたものであり、主観的に解釈したものです。非常に面白いTailであるため前情報無しで読むことをお勧めします。






【カンテサンス文章1】の内容

 まず、「カンテサンス文章1」という関係者が考えたと思われるタイトルであることと、文章冒頭に人々に受け入れられやすい怪談について説明されているため「私」が体験したと言う話は一部書き換えられている、あるいは完全に創作された内容である可能性があることに留意する。また、「私」は文章を読んでいる読者に対して「カンテサンス」と「Q」という文字に対して不気味な印象を持つように働きかけている。

特に奇妙な点

〇対話の憩い カンテサンス の変化
 始めのパンフレットでは「カンテサンス」は宇宙的力(カンテサンス)を得ることを目的としている。夏の合宿後から「幽霊を見る」ことに固執することになったように見えるが、合宿前の新人歓迎会から霊力を高めるためのタロットをしていたこと、カンテサンスは英語で「【Q】uintessence」であるため、元々人知を超えた計画しており、合宿で何か結果がでたとも考えられる。
 また、「カンテサンス」は活動を継続しており、現在は名前を変えているらしい。

〇「私」とは
 カンテサンス文章1を作成した人物と思われる。文章内ではABCの友人の1人であるが、「カンテサンス」に影響を受けた人物であり、Cの彼女と話をしているという場面から「私」は「C」なのではと考えられる。他にも「C」は「肝試し」に行くにあたり、「カンテサンス」について調べている。
 ※カンテサンス文章1作成にあたり、創作された人物である可能性もある。

〇ABCが所持している音声テープの違和感
 ナンバリングが違うテープをそれぞれが所持しており、AとCが6個(●‐1から●‐6)持っているが、Bのみ5個で「2‐1」と思われる物を所持していない。「肝試し」の内容を考慮するとBはすでにロッジで「幽霊」を認識することができている。それぞれの●‐1は「幽霊」を見るための入門としての役割があるのかもしれない。

〇文章に定期的に差し込まれるカンテサンスのポスター
 画像タイトルは殆どQの状態のモノが「Question5」で顔に近づくにつれて5から1と数字が減っていく。実際に掲示されたと言われているモノは徐々に顔の形になっていったという話と一番最初に表示される画像であることを踏まえると、完全にQの状態のポスターが「Question1」の方が相応しいのではと疑問を持った。
 もしかたらこの数字はカウントダウンであり、最後のポスターの「Answer」、あるいは「Question0」が存在し、これを順に認識することで「カンテサンス」の影響を受けるのではと考えられる。


現実への影響(根拠のない妄想の為注意)

 怪談などのホラー作品に置いて、最も恐怖感を感じるのは「他人事でなくなる時」だと私は思う。この【カンテサンス】というTailもそれに基づいて妄想すると、「対話の憩い カンテサンス」という団体、同様の思想を持った組織は実在し、2022年9月にTailとして投稿された。この文章の目的は「Q」という文字、異常な曰くなど無く閉鎖された施設などへの「疑問」を刷り込ませることではと思う。
 幽霊が存在するのでは?という「疑問」を持つことで、ただの文字や壁の染みなどに恐怖を持つ人間が増え、現実と非現実が重なっていく。「カンテサンス」は「Q」を幽霊と思い続けることで首が異常に曲がった男を生んだ。
 始めは外部のすり込みや幻覚や幻聴だとしても、心の底から信じれば現実に影響を及ぼせる何かになる。


あなたは今、私に協力してくれている
その家が自分の家みたいに落ち着く場所だと教えられたことも
対話
対話
何か怖いものと遭うかもしれません

カンテサンス音声1-1 文字起こしの強調箇所





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