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有害な上司の潰し方~すみませんが、あなたは邪魔なのでどっか行って下さい~

無能なのはいいけど、有害なのはちょっと

 仕事をしていると、誰しもふとした拍子に「あっ、この上司はジャマだなあ」と気づいてしまうことがありますよね? ええ、わかっています。あるでしょうとも。

 単純に能力が低い人に対しては、遺伝行動学的な運ゲー被害者だという現実もありますから、わたしは通常やさしく振る舞います。しかし、単なる無能を通り越して「有害」にまでなると悠長に構えていられません。はっきり言うと、理不尽なパワハラとか本当に無理。

 私は心が繊細であるため、理の伴わない罵詈雑言には傷ついてしまいます。それはそれは苦しい日々でした。私はICレコーダーに録音しておいた上司の発言を繰り返し聴いては涙を流し、スキャンしてPDF化しておいた上司の手書きメモを読んでは落ち込み、祈りにも似た気持ちで上級管理職に送信した証拠付き告発メールもきっと報われないんだろうなあ、と虚しく星空を眺めるばかりでございました。

 せめて少しでも通じる可能性を上げようと、「あんなクソ上司、絶対他の人からも嫌われてるやろ」という希望的観測に基づいてウワサ話や愚痴を収集し、「私の苦情」を「みんなの意見」に格上げしてみたり、その中でも特に強い不満をもっていた人と結託し、人事権を有する役員を招待した食事会を主催してみたりしました。

 それは、あまりにもつらたにえんな日々でした……。出口の見えない毎日……。『蟹工船』に出てくる水夫たちもこんな気持ちだったんでしょうね。私には何もできないというのか……?

 しかし、祈りが天に通じたのか、その上司は異動になりました。

 いやあ、祈ってみるものですね! 祈るってホント最高。神はいる。間違いない!

 というわけで今回は、『祈り方』を伝授したいと思います!!

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