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桐板に描くのは悩ましい……

完成した土ほとけはなるべく箱に入れてお渡しするようにしています。今では紙箱が多くなりましたが、デビュー当初は桐箱に入れていました。

桐箱は陶芸の世界では大切な保存箱です。私は箱を捨てられたくないので、なるべく絵を描くようにしています。他の作家やギャラリーのスタッフには「造形物+絵画」の価値があるから、数千円の販売価格でそこまでする必要はない! と今でもよく言われます(^_^;)

でも「描きたくなる」のです。私の作品のファンの中には「箱は別に展示スペースを設けています」とおっしゃる神様みたいな方々もいます。名前は申せませんが著名な方の中には「こうゆうコーナー」なる展示ゾーンがリビングに在るのだとか。嬉しいことではありませんか。

というわけで、今回久しぶりに『十三仏セット』を収納する大きな桐箱にも絵を描いています。

箱が華やかになるでしょう!

でも……これが……。先に言い訳しておきますが、これは私の描写技術ではなく、桐には「いろんな質(表面)がある」んです。だから、上手く描ける確率が五分五分という……切なさなのです。

今日もしくじりました。あくまでも私のせいではない! と強調しておきます。表面の癖が読み切れないんです。こんな感じ……。これではとてもお渡し出来ません。泣く泣くボツです。

虚しく滲んでます……。
見比べると歴然ですね。

失敗しちゃったものはちゃんと再生します。そのお話はまた次の機会に!

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