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第137話 友達家族

 僕は、人見知りだが、中学の友達とはずっと付き合いが続いている。だいたい月1回程度、10人くらいのグループで毎回5人程度集まってくれる。もう20年近くの付き合い、腐れ縁だ。
 コロナ禍になってから、飲み会できる機会も減り、会えるのも年に1、2回になってしまっていた。
 オンライン飲み会は、全くつまらなく僕らにはそぐわなかった。
 ただ、最近、やっと少しずつみんなで集まる機会も増えるようになってきた。
 だいたい僕らの流れは、飲んで語って歌う、の繰り返し、話してる内容はいつもあまり覚えていないので、毎回どうでもいいことを話しているのだろう。しかしそれが楽しいのだ。
 みんないい年齢、徐々に健康関連の話も増えてきてたりはするけど、このメンバーで会うと、いつのまにか学生ノリに逆戻りしてしまっている。
 この前も、普通に飲んでいただけなのに、友達の1人が勝手に飲みまくっており、帰りの際は10分おきにお腹の中身をリサイクルしようと頑張っていた。
 久しぶりにみんなでダーツに行ったら、なぜかテキーラをたくさん友達が笑顔で持ってきて、バトルロワイヤルへと突入していた。
 僕のダーツは的にすら当たってくれなかった。お陰で胃や喉を痛めながらテキーラをたくさんいただいた。
 結構、喧嘩もする、みんな頑固なので言いたいことも言い合う。でも、次会うときはいつも通り。色んなことがあったけど、気付けば中身変わらぬままみんなおっさんだ。
 思い出を語り合ったらキリがないし、いろんなところにもいったし、おそらく出禁にもなってる場所があるかもしれない。どこにいっても、現地でやってることはいつものテンプレ通り。飲んで語って歌うのだ。
 家族と友達、どちらかを選ばなきゃ行けない場面もあって心を痛めることもあった。
 家族も大事、でも友達もやっぱり大事なのだ。
 これからも毎回変わらぬことで笑い合い、喧嘩しあえる仲間であり続けたい。
 僕にとっては家族か友達というか、どっちも家族みたいなもの。

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