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〜I am a Believer.〜


まわりをみれば、ぼくより優れた人は、ごまんといる。


失敗して傷つくくらいなら、ゆめなんか、見ないほうがましさ。


そう、カッコをつけて、
あきらめた。





どうせ、できっこないのに、なんでそんなに、がんばるんだ。


無駄な努力さ。


がんばる人を見下すことで、
ぼくは、ぼくを守ってきた。





一生懸命頑張ってた人が成功した。


ああ、あの人は特別なのさ。
最初から才能があったからだよ。

だから成功したのさ。


神様はずるいね。


そうやって、ぼくは、ぼくを納得させる。





ぼくは、自分の意味を見出せない。


だから、自分と向き合うかわりに、まわりを蔑むことで自分の地位を守るんだ。


ぼくは、ほんとのぼくを見ようとしなかった。

ぼくをみるのが、怖かった。





ぼくは、違和感を感じながらも、見て見ぬ振りをして日々を過ごす。


でもね。


ほんとは、
わかっていたんだ。


この違和感の原因を。





…うらやましかったんだ。


じぶんを信じて、一生懸命がんばっているひとたちが。


それに対して、
自分を信じてやれずにいる、ぼく。


でも、それを隠したくて、気づきたくなくて。




だから、一生懸命やったけど、夢やぶれた人を見て、自分を安心させるんだ。


ああ、やっぱり夢なんか見なくてよかったと。





ぼくは、ぼくを守るために生きてきた。

でも、心はこんなにもやもやする。





自分がじぶんを信じてやれない状態で、ぼくの人生を歩んでいると言えるのだろうか。


ふと、そう思った。





“あいつは、夢をみて、失敗したんだよ。だから、お前もやめといたほうがいい。”


夢をあきらめたひとは、そうやって暗示をかけて、仲間をたくさん作ろうとする。





それで安心しようとする。


夢見る人を笑って、
夢やぶれた人を話の肴にして、

あぁ、夢なんか見るもんじゃないなと、納得し合うんだ。


羨ましいと思う気持ちを隠すように、笑うんだ。


ぼくも、その輪にずっといた。





でも、ぼくは目が覚めたんだ。





足をひっぱりあって、そこで満足してていいのかい?





ぼくは、ここから抜けだすよ。





どうか、ぼくの足をひっぱらないでおくれ。


ぜったいに、できるって、
ぼくは、ぼくを信じてみるよ。


ぼくを守って、生きるために。







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