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#406 蹴球論39|2003年 Jリーグ 〜マリノス完全優勝〜

Jリーグについて書くのは95年、マリノスが初優勝した時ぶりです。
そしてその8年後、またしてもマリノスが優勝したこの年、かなりJリーグに注目していました。


2002年までのJリーグ

93〜94年はヴェルディ、95年はマリノスが優勝したJリーグでしたが、1996年から2002年までの7年間は2強時代と呼ばれ、ジュビロ磐田と鹿島アントラーズが優勝タイトルを分け合うという、そんな時代でした。
(鹿島が96,98,00,01で、磐田が97,99,02に優勝)

磐田はこの時期はN-BOXがイケイケ。
ゴン、高原、藤田、名波、服部、福西、田中誠、鈴木秀人etc…と鬼の布陣。
鹿島も柳沢、師匠、小笠原、本山、中田浩二、秋田、曽ヶ端etc…と磐石の布陣。もうこの時期はメッシとC・ロナウドのバロンドール争いかの如く、この2チームのどっちかが優勝する、圧倒的な図式に若干辟易していました。


2003年のリーグというかマリノス

以前のJリーグの93年94年の回でも紹介してますが、僕はJリーグではマリノスを応援していました。コンサドーレも応援してましたが、この時期すげー弱かったので・・・笑

そしてこの2003年、そんなコンサドーレを一時期強くして、日本人初のW杯の指揮を取った名将・岡田監督がマリノスの指揮官になり、和製ベッカムと呼ばれた佐藤由紀彦、マルチロールの柳想鐵、そしてさすらいのストライカーのマルキーニョスなどの補強を実現させ、そして何といってもこの男です。
規格外の身体能力と得点能力、そのぶっきらぼうな物言い。悪そうな風貌など、全てが僕の理想であった日本最高のエースストライカー・久保竜彦の移籍はメチャクチャ熱く、僕はマリノスを応援していました。

基本布陣はこんな感じ

とにかくDFの松田&中澤は最強で、どう考えてもここをジーコJAPANに持ってくるべきでした。
ボランチは上野を押し除けてルーキー2年目の那須がポジション奪取。とにかくアグレッシブにボール奪取&守備しまくる系のボランチとして開花し、コンビを組む遠藤彰は黒子的な動きで神出鬼没で攻守ともにイヤらしい存在感を出し、柳想鐵も同様にポジション関係なく顔出しまくる感じです。で、両サイドは右は由紀彦、左はドゥトラがサイドをエグり、当時は晩年ほど点取り屋ではなかったマルキがいやらしく攻めて、そしてエースのドラゴン久保!
そしてこのチームのコンダクターでありマエストロのがゲームメイクする感じでしたが、この年の奥はキレキレでエグかったです。
やっぱ、この年のマリノスが一番強かった気がしますね。


Jリーグ 1stステージ

序盤からマリノスは好調でした。
開幕戦で前年度の覇者のジュビロを4-2で下し、以降も新戦力が噛み合い絶好調。

そして、圧巻は7節の鹿島戦でした。ドラゴン久保の独壇場。
ドラゴンの1点目は大岩がヘディングで競ろうとしているにも関わらず、頭2つくらい高い跳躍力で胸トラップして、ボレーを叩き込んで、2点目はクソ高い打点でのヘディングで、3点目も完璧な抜き出しから冷静にコースをついてハット。絶好調でした。


そして13節のセレッソ戦も圧勝
ちなみにこの試合、僕の友人の父親がヤンマーに勤めてたコネクションを駆使し、その友人と、その友人の彼女とで見に行った試合でした。
セレッソサイドで見てましたが、内心はマリノスを応援していたという笑


しかし、この時点でのJリーグ1st STAGE、首位はマリノスではなく、ジェフユナイテッド市原でした。
オシムサッカーで旋風を巻き起こし、走って、走って、走るスタイル。
このジュビロ戦はJクロニクルベストマッチにカウントされるくらいです。


そして14節開始時点で、首位ジェフ、2位マリノスの状態でマリノスが挑んだガンバ戦。
 絶好調のタツ(竜彦のタツで、僕らはこう呼んでいた)が変態ボレーを決めて勝利。
「トラップするのが面倒だったから直接打った」は至高の名言。


そして首位であり、ステージ優勝を目前にしていたプレッシャーからか…
ジェフは14節で敗戦し、続く15節も敗戦!
残り1節で首位に立ったマリノスがそのまま逃げ切り、1stステージ制覇
俊さん無双だった2000年ぶりのステージ優勝です。


Jリーグ 2ndステージ

そして2ndステージは、かなり団子というかカオスな状態となり、14節終了後にはレッズを除く4チームが優勝できる可能性を残します。

頭ひとつ抜けてるジュビロはもちろん勝てば優勝で、引き分けでもほぼ優勝というアドバンテージがあったんですが、相手は3位のマリノス!
そして2位の鹿島は5位のレッズと対戦という負けられない戦い。
そしてジェフは勝つことが絶対条件という状況。

そんな中で、Jリーグ史に残る最終節の激しいバトルはスタート。

そして早くも試合は動き、前田遼一のゴールでジュビロが先制し、小笠原満男のゴールで鹿島が先制するという感じで、1位と2位のチームが幸先良く先制点。この時点で諦めた人も多いでしょう。

で、さらにマリノスに悲劇が襲います。
GKの榎本哲也が、グラウを倒して一発レッド!何してくれまんねん!
この日のサッカーダイジェストの評点は確か1でした笑

そして鹿島は青木のゴールで更にレッズを突き放し、2-0としました。
何気にジェフも先制し、前半終了時点ではこんな感じでした。

この時点で言うまでもマリノスの優勝は不可能犯罪だったんですが、サッカーは分かりません。
ジュビロと鹿島には謎のプレッシャーがかかるんですね。

まずはレッズが永井のゴールで1点を返すんです。
そしてマリノスもマルキーニョスが決めて1−1の同点に。
そしてそしてマリノスに、さらに奇跡が訪れます。
松田の蹴ったゴール前へのロングキックに反応したのはタツ!
ドラゴンヘッドで、マリノスが2-1の大大大逆転勝利!!!
ジュビロの夢はここで潰えます。

とはいえ、このままだと優勝は鹿島なんですが・・・さらに奇跡が連鎖します。
ロスタイムにエメルソンがヘディングで決めて、レッズが追いつきドローに!


そしてその結果、45分までは4位フィニッシュだったマリノスが奇跡の逆転優勝となり、1st STAGEに続いて2nd STAGEも優勝し、完全制覇!


そしてマリノスが優勝し、ベストイレブンにはタツ、奥、ドゥトラ、中澤が選出されました。
MVPはタツに取って欲しかったですが、実際中澤かなと思ってましたが、エメルソンでしたね笑


Jリーグ 2003年 TOPICS

他にも思い出多い、2003年のJリーグを振り返りましょう。

浦和レッズ悲願の初タイトル 〜エメルソン無双〜

とにかくMVPのエメルソン・・・札幌を出て正解だったんでしょう笑
あの劇弱だったレッズの初タイトルは泣けましたね。


そしてエメルソンMVPへ

そんなエメちゃんのMVP受賞は妥当だったのかも知れません。


エムボマのベストゴール

このゴールは覚えてないですが・・・Mボマはワールドクラスでした。


山瀬、浦和へ移籍

そして前年の札幌降格に伴い、山瀬はレッズに移籍して大活躍。


岩本テルのフリーキック

そして2003年のタツのゴールを除いたベストゴールはこれです。エグすぎ!


まとめ

そんな感じで敬愛するタツが最も活躍した2003シーズンのJリーグ、もう20年前(!!!)と考えるとなかなか辛いものがありますが・・・笑
とにかく未だに思い出す、熱いJリーグでしたね。

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