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#331 TV論14|ひとつ屋根の下

未成年」「家なき子」「高校教師」「人間・失格」などを輩出した野島伸司ドラマで最も人気を博した、このドラマを紹介しておりませんでしたね。

最終回の前の第11話で記録した視聴率37.8%は1990年代の全民放ドラマの最高視聴率であり、2023年現在のフジテレビドラマの歴代最高記録らしいです。確かにエグい数字ですからね・・・
そんなモンスタードラマ「ひとつ屋根の下」を紹介しましょう。



ひとつ屋根の下 あらすじ

柏木さんという夫婦で開業医を営む一家がおり、そこには男4女2の兄弟姉妹がいて、仲睦まじく暮らしていたんですが・・・両親が事故で他界してしまうんです。
そこで、子供達は1人では生きてけない年だったので、バラバラに親戚に引き取られて散り散りとなるんですが、そこでも色々な事件や問題が起きて、心や体に傷を負ってしまっているんですが・・・それから7年後。

マラソン選手として実業団で活躍していた長男・達也(江口洋介)が、足の怪我で実業団を引退し、脱サラしてクリーニング屋を開業し、それを機に!
離れ離れになった兄弟姉妹とすごそう!という所から物語が始まります。


柏木家の人々

長男は前述の通り江口洋介、通称「あんちゃん」です。
あんちゃんと言えば江口洋介、もしくは桜木六郎太(from RAINBOW)ですね。
とにかく家族思いでありながら、頑固なところもある、そんな魅力的な兄ちゃんです。

次男・雅也(福山雅治)は「チイにいちゃん」と呼ばれておりました。
当時医大生で、かなり財力のある医者の養子になりかけていて、初登場時は性悪最悪でした。
ただ、以降はそのような性悪シーンはほぼなく、出オチ的な嫌なやつ設定でしたね笑

長女・小雪(酒井法子)は初登場時は辰巳琢郎とリンフーしてたりするんですけど、以降は良妻賢母(母ではないですが)として、専業主婦的な感じで動きます、よくできた家庭的なキャラクターでした。家庭的なキャラクターだったんです、が!2009年(略)

三男・和也(いしだ壱成)はケンカっ早く、障害で問題を起こして鑑別所的なとこに入ったりするワルだったりするんですけど、意外とすぐ家族には加入します笑

次女・小梅(大路恵美)は高校生なんですけど、同居する親戚の娘の同級生が嫌なやつで苦しめられています。ただ、この子も勉強ができて、大学進学を目指しています。

四男の文也(山本耕史)は、年齢的には中学生とかなんですが、交通事故で両足を怪我して車椅子となってしまい、そこから内に篭ってしまいました。
しかし、のちの人生でこの男が据え膳の的になるとは誰もこの時点では予想してませんでしたね笑

そんな感じの家族たちが集結していくストーリーですね。


ひとつ屋根の下 の熱いシーンBEST10

10位 文也を引き取って婚約破棄

文也も心を閉ざしていましたね

これは本当にあんちゃんがかわいそうでした。
この頃あんちゃんは婚約していて、相手はマラソンをやっていた実業団時代に世話になった部長の娘さん。
で、足の不自由な文也を引き取るという話をしたら、その父である部長が「君は長男だから引き取るのは分かるけど、娘が絶対苦労するから、苦労すると分かっていて嫁がせるのはちょっと・・・」という、ある種人間らしい理由で、暗に婚約を見直すよう圧をかけ、素直な兄ちゃんはそれを受け入れ、婚約破棄をするノリに。
かわいそうでしたね。


9位 和也を引き取って工場の社長と一悶着

そしてワルの和也(いしだ壱成)ですが、意外とあっさり家族に加入します。
その際に、和也が勤めていた工場で盗難事件(結局は社長の狂言でした)が起きて、和也が疑われていたので、兄ちゃんは社長に金を手渡す。
で、和也は切れて「なんで金払うんだよ!!」とキレるんですけど、「お前が盗んだとか、盗んでないとかはどっちでもいいんだよ!障害起こしたお前を雇ってくれている社長さんが困ってるんだから払うんだよ!そしてお前が大事な家族だから払うんだよ!」的なことを言って、和也は感動します。
で、良心の呵責に耐え切れなくなった社長がお金を返して、大団円。


8位 小梅がキャバクラで働く話

居候でお金を出してくれないと危惧し、大学受験の学費を稼ぐため、小梅はキャバクラでバイトを始めます(源氏名はマリンちゃん)
で、あんちゃんが「まだ生娘のお前をスケベジジイ達の毒牙にかけるわけにはいかん」ということで、毎回指名するんですが・・・あんちゃんも金がなく、延長代を払えないところで、マリンちゃんに別の指名が入ってあんちゃんキレるんですが・・・指名してたのはチイにいちゃんで、

「なんなら、この店ごと買い占めるか?」

的なことを言ってて、クソかっこよかった記憶がありますね笑
それに感動して、小梅も達也が住む柏木家に戻ることになりました(まだ戻ってなかったのかって話ですが)


7位 チイにいちゃんが照れて戻ってくる話

チイにいちゃんはなかなか柏木家に戻ってこなかったんですが、やっと戻ってきたんです。
で、照れて、照れて。そんな照れているチイにいちゃんを「ケンケン」という犬のポーズで迎え入れる、そんな名シーンでした。


6位 KYのゆきおじさん

このチョビヒゲのゆきおじさんは、色々なシーンで柏木ファミリーを助けてくれます(元々子供達の両親の親友)
で、毎回柏木家で行われるパーティーに、最高にKYな状態で参加します笑

あんちゃんのジャスミンさんとの婚約おめでとうパーティーを家族でサプライズ企画
 ↓
ジャスミンさんが別の男婚約することを誰かが知る
 ↓
慌ててケーキとかを隠して、帰ってきたあんちゃんにその件に関して触れずに優しく接するも・・・
 ↓
KYのゆきおじさんが遅れてきて、「いやーすまん遅くなった!アレ?辰哉の彼女は?」と最高にKY発言をして場を凍らせる笑

そんな感じで、まさに地雷なんです笑


5位 フラれた兄ちゃんを慰める小雪とチイにいちゃんの三角関係


で、実は小雪だけ、他の5人と血が繋がってなくて、チイにいちゃんは小雪を恋するんです。ただ、小雪はあんちゃんが好きという感じで複雑なトライアングルなんですが・・・
ちなみにこの時期、医大生のチイにいちゃんはこの時期TOPクラスだったアイドルの内田有紀を患者として扱い、有紀はチイを好くんですが、そんな有紀をチイはぞんざいに扱います笑
憂さ晴らしに抱いたりしますからね笑


4位 一家離散の危機

で、上記の小雪だけ血が繋がってないのが家族全員にバレて(達也とチイしか知らなかった)、一家離散の危機が訪れます。
この時期小梅は最高に性格が悪く、視聴者の拳を硬くさせたのですが・・・
この辺の怒りがこの後の展開に繋がってるんですよね。

そして最後、小雪が貧血かなんかで倒れて、あんちゃんが輸血するんです。
そこで「あんちゃんの血は温かいか?もうこれで血が繋がってないとかいうな」と粋な演出を。
そして、なんとか大団円となりかけたのですが・・・


3位 小梅を襲う悲劇

そんな小梅が18歳(17歳?)の誕生日、家の帰り道途中で変質者にレイプされてしまうんです。これは本当に見てて辛かったですね。
この悲劇があり、再び柏木家はバラバラになってしまうんですね・・・


2位 続・一家離散

あんちゃんは小梅に「裁判して戦おう」と主張するんですが、チイにいちゃんや他の家族はみんな反対します。
「俺だって犯人の野郎、ぶっ殺してやりたいけど、小梅の気持ち考えたら思い出させたくないからそっとしておいてやろう!」という主張。まぁ分からなくもないのですが・・・あんちゃんも譲らず。
雅也も小梅を連れて出てったり、和也が昔の悪い仲間に嫌がらせをされて会社をクビになったり、ここで家族はバラバラになります。


1位 最後のマラソンのシーン

そしてこの時期、あんちゃんはマラソン大会に出場します。
「こんな時期にマラソンなんて走ってるんじゃないよ」と批判されるんですが、こんな時だからこそあんちゃんはボロボロの足を引き摺りながら、色々なものと戦うために、独りで走ります

で、あんちゃんが走っているのをTVで見て、小梅は勇気をもらい、そしてグレかけていた和也も小雪の命懸けの説得で戻り・・・
そして兄弟の応援があり、あと少しでゴールという所で転倒してしまうのですが、ゴールには小梅も応援に来て、その小梅の声に勇気をもらい、兄ちゃんは完走するんですが・・・マジでここは号泣です!
下のYouTube見るだけでも泣いちゃいます笑


続編 「ひとつ屋根の下2」

そして、この続編についても語らないわけにはいかないでしょう。
恐らく前作の二匹目のドジョウを期待して、無理やり作ったと思うんです。
そして当時クソ人気あった松たか子を使うような調整もあったと思うんです。

そんな感じの「2」ですが、これは本当にクソドラマでしたね笑(個人の感想です)
とは言え当時楽しみに見てましたが、最後のオチが意味不明でした。
「えーーーーーっ!!!!」って思っちゃいましたね。

やっぱ続編はダメだなと思ってしまいました。
改めて1より優れている2は、「ストリートファイター」「未来予想図」「ターミネーター」「ロード(虎舞竜)」くらいしか無いんだなと実感ですね笑


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